我が愛車ケンメリの仕様・装備をご紹介します。(その7【最終回】:ボディケア用品編)

2024年5月20日

1.はじめに

 今まで6回に渡り我が愛車ケンメリ(4代目スカイライン:GC110、マイナーチェンジ後なので正確にはGC111)の仕様や装備などをご紹介してきました。そしてその中であらためてケンメリは、乗る人のことを本当によく考えて造られたクルマだというお話をしました。

ケンメリの仕様・装備(その6)
ケンメリの仕様・装備(その6)

 今回(その7)では、ケンメリの仕様や装備ではありませんが、長年ケンメリの美しいボディを守ってきてくれた、洗車用品やボディカバーをご紹介したいと思います。

 なお各装備名称は、当時の取扱説明書やカタログに準拠しているので(取扱説明書とカタログの記載が異なる場合は取扱説明書を優先しています)、少し違和感のある部分もありますが、オリジナルに忠実にということで、ご了承いただけたらと思います。

2.洗車用品

2-1)今でもピカピカ

 我が愛車ケンメリのボディの塗装状態は、自分でいうのもなんですが、下記写真左のようにきわめて状態がいいと思っています。長い年月の間にケンメリの弱点であるドア下の錆など何ケ所かは修理しましたが、まだ全塗装は1回もやっていないのも自慢です。

 洗車用品は消耗品なので何回も買い替えてきましたが、その中で下記写真右のモップと毛バタキは、ケンメリと同じぐらい長く付き合っており、特にモップは長年のワックスがしみ込んでおり、これだけで十分つやを出すことができます。

ケンメリの塗装状態(左)と モップ(右上)と 毛バタキ(右下)
ケンメリの塗装状態(左)と モップ(右上)と 毛バタキ(右下)

2-2)ワックスは固形

 ケンメリと付き合い始めた当初は、コンパウンド入りの半ねりタイプのワックスが、塗りやすくふき取りやすく、水垢も落としてくれるということで、世の中の主流でした。

 私も、これでせっせと毎週ワックスがけに精を出したのですが、あるときボディの角に地肌が見え始めていることに気付きました。どうやらコンパウンドが、水垢だけではなく塗装まで削ってたようでした。

 そして、即刻コンパウンド入りの半ねりタイプのワックスを使うのはやめ、塗りにくく、ふき取りにくく、水垢もとってくれない、でもコンパウンドは入っておらず、塗装の保護にも優れている固形ワックスに変更しました。

 下記写真左の最近の固形ワックスは、ふき取り不要とはなっていますが、もちろん昔から続く流儀に従い、磨き込みを兼ねてふき取りはちゃんとやっています。水垢については、下記写真中央の一番細かいコンパウンドをさらに水で薄めつつ、慎重に取るようにしています。

 そしてタイヤは、汚れがひどいときはクリーナー入りの下記写真右の左側のノータッチタイプで汚れを落としたのちに、写真右側の艶出しタイプで仕上げています。

固形ワックス(左)と コンパウンド(中央)と タイヤワックス(右)
固形ワックス(左)と コンパウンド(中央)と タイヤワックス(右)

2-3)タイヤハウスのワックスがけ

 学生時代は前述の通り、毎週休みになるとワックスがけをやっており、その気合いの入れように友人たちは少しあきれていました。そんな中で、私がタイヤハウスの中までワックスをかけているらしいという噂がたち、今でも飲み会でその話題になることがあります。

 そんな訳はないといくら弁明しても、多勢に無勢でなかなか撤回できないので、この場を借りて正しくご説明すると、私がワックスをかけていたのは下記写真のタイヤハウスへのボディの折り込みの部分で、さすがにタイヤハウスの中まではワックスはかけていませんでした。

タイヤハウスのワックスをかけていた部位
タイヤハウスのワックスをかけていた部位

3.ボディカバー

3-1)駐車場事情の変遷

親父の車遍歴(その2)
親父の車遍歴
(その2)

 最初ケンメリは、親父の車遍歴(その2)でご紹介した、私の実家の屋根付きの狭小駐車場に収まっていましたが、私の手に渡ってからは、学生寮の青空駐車場で風雨にさらされることになりました。

 その後学生寮を追い出されて(悪いことをしたわけではなく入寮期間が過ぎたからです)、アパート暮らしとなりました。そのアパートを探すにあたり、まず最優先したのはケンメリの駐車場でした。

 私が学生時代に住んでいたところは、クルマが無いと生活もままならぬところだったので、どんなに安いアパートでも、一応駐車場(空き地?)は付いていました。ただその空き地に、ケンメリを風雨にさらして止めておくのはあまりにも可哀そうということで、いろいろと探していると、日当たりは最悪でしたが、なんとアパートの下にクルマが止められるところを見つけることができました。

 どうせ昼間はアパートに居ることはないだろうと、ケンメリを安心して止めておけるそのアパートに卒業するまで(少し余分にかかりました)お世話になりました。

学生時代のアパートのイメージ(ケンメリには当時流行った青いヘッドライトカバーが付いていました:パワポで作成)
学生時代のアパートのイメージ(ケンメリには当時流行った青いヘッドライトカバーが付いていました:パワポで作成)

 その後晴れて(やっとのことで)社会人になり、会社の寮やアパートなどを移り住みましたが、残念ながらどこも青空駐車で、次項でお話しするボディカバーと悪戦苦闘することになりました。

 そして、いよいよ私も新居を持つ身分になったときにも、やはりケンメリを最優先し、ケンメリが家の中に止められる構造の家を購入し、現在に至っています。

3-2)空飛ぶボディカバー

 ボディカバーを使われている方であれば誰もが経験されていると思いますが、ボディカバーは風が吹くと簡単に飛ばされます。一応周囲をゴムで絞り込む構造にはなっていますが、ほとんど役に立ちません。

 そんな中で最初に思いついたのは、ふとん用の大きな洗濯ばさみをボディカバーの前後に取り付け、それを牽引用のフックに引っ掛けることで、前後のまくれ上がりも防止するという対策です。

 その対策は一定の効果はありましたが、あるときあまりの強風でボディカバーから洗濯ばさみが剥がれ、それに気付かず洗濯ばさみをぶら下げながら走ってしまい、少し恥ずかしい思いをしてしました。

ふとん用の大きな洗濯ばさみでの対策(左)と 洗濯ばさみだけ残った状態(右)のイメージ(パワポで作成)
ふとん用の大きな洗濯ばさみでの対策(左)と 洗濯ばさみだけ残った状態(右)のイメージ(パワポで作成)

 次に思いついたのは、自転車の荷台で使うゴムロープにフックを付け、それをホィールに引っ掛けてボディカバーを固定する方法です。ただ残念ながらこの対策も十分ではなく、どこかに飛んでいくことは防ぐことはできましたが前後がまくれ上がり、ケンメリが恥ずかしそうに顔とお尻を出していました。

ゴムロープでの対策(左)と 前後がまくれ上がった状態(右)のイメージ(パワポで作成)
ゴムロープでの対策(左)と 前後がまくれ上がった状態(右)のイメージ(パワポで作成)

 ただしばらくは効果は十分ではありませんでしたが、このゴムロープの対策でなんとかケンメリを風雨から守りました。

3-3)完璧なボディカバー

 そしてあるとき、旧車専用ボディカバーなるものを見つけました。どうやらクルマごとに専用で造られたもので、ボディにピッタリとフィットし、ボディカバーの周囲をロープで絞り込むことができ、さらには前後のボディの下を通す飛散防止の頑丈な固定用ロープが付いた、完璧なボディカバーでした。

ボディ周りの裾を絞り上げる治具(左)と 飛散防止用テープ(右)
ボディ周りの裾を絞り上げる治具(左)と 飛散防止用テープ(右)

 裏地も起毛タイプを選ぶことができ、少し値は張りますが(もうすぐ渋沢栄一氏の顔になるお札4枚分程度)、それだけの価値があるボディカバーでした。このボディカバーは、屋根の下に止めることができるようになった現在でも使用しており、二重三重の備えでケンメリの美しいボディを守っています。

ボディカバーの表面(左)と 起毛の裏面(右)
ボディカバーの表面(左)と 起毛の裏面(右)

 この完璧なボディカバーは、【プロフェッショナル・ファクトリー】 という会社で造っていただきました。メールで何度かやりとりをして、クルマの仕様や飛散防止用ロープなどのオプション装備の有無などを確認した上で造っていただいたので、とても安心でした。

 ただ、先日この会社のサイトにアクセスしてみましたが、リンク切れになっていました。当時のメールに記載された住所からGoogleマップで調べてみたところ、残念ながら臨時休業中になっていました。一日も早い再開を願っています。

4.おわりに

 以上が、我が愛車ケンメリの美しいボディを長年守ってきてくれた、洗車用品やボディカバーのご紹介になります。

 あれだけ気合いを入れてやっていたワックスがけも、最近は雨の日は乗らないのでボディが汚れることはなく、ワックスも落ちないので、もっぱら水拭きしたあとに前述のモップで仕上げて完了としています。

 ただもしまたワックスがけをやったとしても、下手なゴルフで痛めた肘、手首、足首をかばいながらやることになるので、昔のようなわけにはいかないと思います。ちょっと悲しいです。

 そして7回に渡ってご紹介してきた 「我が愛車ケンメリの仕様・装備」シリーズは、今回で終了となります。このシリーズを通して、我が愛車ケンメリの素晴らしさを、皆さんに十分お伝えすることができたのではないかと思います。

 次なるシリーズは現在吟味中ですが、引き続き我が愛車ケンメリにまつわるエピソードや、懐かしの昭和の名車たちをご紹介していく予定なので、しばしお待ちいただけたらと思います。

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