栃木の山あいに佇む隠れ家的な老舗旅館 柏倉温泉【太子館】にお伺いしました。[前編:お部屋・施設編]
1.はじめに
先日のGWに、カミさんと栃木方面に旅行にいってきました。新型コロナが蔓延してからはGWは近場ということで、なんと栃木方面への旅行は3年連続となりました。どうやらカミさんが足利フラワーパークが相当気に入ってしまったようです。

昨年、一昨年は足利フラワーパークのライトアップをみるために、お隣の佐野周辺のビジネスホテルを確保して、閉館すれすれまで粘ったのですが、今年はせっかく泊まるのであれば温泉がいいということでライトアップはあきらめて、一泊二食付きの温泉宿を探すことにしました。

ただ、足利フラワーパークの近くには著名な温泉地がないので、温泉好きのカミさんが必死に探した結果、クルマで40分ほどのところに、100年以上の歴史を持つ大正13年(1924年)創業の柏倉温泉【太子館】をみつけ、口コミなどの評判もいいようだったので、そちらにお伺いすることにしました。
ということで今回から[前編:お部屋・施設編][後編:お食事編]の2回に渡り、栃木の山あいに佇む隠れ家的な老舗旅館 柏倉温泉【太子館】をご紹介したいと思います。
なお本ブログは、私の旅の記憶と、【太子館】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。
2.山あいに佇む一軒宿
【太子館】は、東北自動車道の栃木ICから15分ほどの山あいに位置しています。ICを下りて山に向かってのどかな田舎道をクルマを走らせていくと、突然大きな駐車場と立派な門が出迎えてくれました。

門をくぐると、そこには広大な敷地が広がっており、温泉宿というよりは、神社の境内に来たような雰囲気を醸し出していました。
それもそのはず、あとで詳しくお話ししますが、ここは神社のあるパワースポットの温泉宿としても有名で、そもそもこの場所には先代が創設した「聖徳太子神社」があり、あとから温泉宿がつくられています。
前述の大きな駐車場は、神社の参拝客も利用するために設けられているようでした。

3.お部屋は全室離れ
お部屋の数は6部屋で全室離れとなっており、その間取りは10畳+8畳が基本で、1部屋のみ12畳+10畳、その中の3部屋は露天風呂が付いていました。
そしてその宿泊料ですが、離れで露天風呂付きだと一般的には4~5万円以上をイメージしてしまいますが、それがなんと破格の3万円以下で泊ることができるようでした。
それらのお部屋は趣のある木造りの廊下でつながれており、雨に濡れることなく、館内のよく手入れされた庭園や、立派な錦鯉たちがおよぐ池に癒されながら移動することができました。


予約したのが遅かったので、私たちは露天風呂のない「椿の間」というお部屋でした。露天風呂付きとの宿泊料の差は4000円ほどなので、どうやら露天風呂付きのお部屋から予約は埋まっていくようです。

お部屋の中に入るとさすがに10畳+8畳の間取りは広く、とてもゆったりとしていました。このお部屋は最大4名まで宿泊が可能なようでした。

8畳間には、専用の庭に向かって大きなテーブルと椅子が鎮座していました。こちらで夕食がいただけるようでした。
TVがテーブルの横についていたのでみづらいと、カミさんは俗っぽいことをいっていましたが、せっかくここにきたのなら、風情ある庭をながめながら、優雅に食事を楽しむべきと諭してあげました。

トイレ、洗面台、シャワールームは、リニューアルされておりとても清潔でした。ただ口コミにも書いてありましたが、なぜかトイレにドアがついておらず、カミさんも騒いでいました。
十分ドアを取り付けるスペースはあるので、ぜひご検討いただけたらと思います。

4.敷地内の神社
敷地内にある「聖徳太子神社」は、鎌倉時代に創設されたものを享保2年(1717年)に現在の場所に移されたもので、とても歴史のある神社でした。
神社の荘厳な門を入ると、中には参拝の礼をする茅の輪(ちのわ)があり、ここをお作法に従い何回かくぐってさらに奥に進みました。

神社の本殿は山の中腹にあり、急な階段を88段上がる必要がありました。
頑丈そうな手すりがついてはいましたが、私には断崖絶壁にしかみえなかったので少し躊躇しましたが、なぜかカミさんがパワーをもらったらしく張り切って上り始めたので、しかたなく後を追いました。
足というよりは、ほとんど腕の力で上りました。毎朝欠かさず筋トレをやっておいてよかったです。

階段を決死の思いで上った甲斐あって、そこには栃木の素朴な原風景が眼下に広がっていました。
その上り切った階段を見下ろしてみると、とてもそこを下りる勇気は湧きませんでした。幸いにして下りは、階段以外に迂回ルートとして山道があったので、一命をとりとめました。
ただ迂回ルートとはいっても、けっこうワイルドで決して平坦な道ではありませんでした。あとで宿の方にお聞きしたら、多くの方は階段の下で参拝をすまされるようでした。貴重な体験をしてしまったようです。

5.広々とした大浴場
大浴場は男性用、女性用の2か所で、それぞれ内風呂と露天風呂がついており、夕食前の15時30分から18時30分の時間帯は、45分の貸切風呂として運営されていました。
貸切風呂の予約はチックインのときにおこないますが、そもそもこの宿は6部屋しかなく、その3部屋には露天風呂が付いているということで、ほぼ自分の好きな時間を選ぶことが可能でした。
こちらの大浴場は日帰り入浴もやっているようで、脱衣場、湯舟、洗い場が6室の宿とは思えないぐらい広く、加えてゆったりと過ごせる湯上り処までが設けられていました。
このあたりは栃木のゴルフ場銀座といわれているところなので、ラウンドのあとに立ち寄られる方々もさぞ多いことと思います。

大浴場の源泉は水温5.5度の「太子霊鉱泉」で、その湧出地は宿の近くの栃木県柏倉の山林の中腹となります。こちらは昔より獅子の水呑み場として有名で、獅子をはじめとする山の動物たちが集まってきて、この霊水を呑んだといわれているそうです。
暑い夏場は、源泉の湯舟はあえて沸かさずに、沸かしたお湯の湯舟と交代に入る温冷交代浴ができるようでした。私たちが泊った日は季節はずれの真夏日でしたが、残念ながら源泉は沸かしてありました。でもとても身体に良さそうなお湯でした。

6.おわりに
以上が、栃木の山あいに佇む隠れ家的な老舗旅館 柏倉温泉【太子館】の[前編:お部屋・施設編]のご紹介になります。
広大な敷地の中にゆったりと配された離れのお部屋、よく手入れされた庭園、たくさんの錦鯉がおよぐ池、のんびりとくつろげる温泉、そして敷地内の歴史ある神社などなど、日常を忘れてゆったりとしたときを過ごすことができる温泉宿でした。
次回[後編:お食事編]では、自家農園の「太子農園」で育てられた旬の素材を使い、料理自慢の若旦那が丹精を込めて作る豪華な夕食、地産地消の朝食をご紹介したいと思います。




















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