近場でコスパ最高の秘湯の宿【福松】を見つけました。(兄貴との神奈川各所巡り:その1)

2023年12月13日

1.はじめに

 先日兄貴が、次男の結婚相手の両親と顔合わせするために上京してきました。せっかくこちらに来たので、どこかに連れて行ってほしいということで、いろいろと案内することになりました。

 今回から2回に渡りこのときの、兄貴との神奈川各所巡りの様子をご紹介したいと思います。今回はその1回目で、コスパ最高の秘湯の宿【福松】をご紹介します。

2.まずは宿探し

2-1)七沢温泉か飯山温泉が候補に

 最初は一泊と聞いていたので、晩飯を一緒に食べて次の日に駅まで送っていけばいいのかと思っていましたが、もう一泊したいというので、兄弟水入らずで温泉にでも行こうと、近場で温泉宿を物色しました。

 箱根や熱海とも考えましたが、昔住んでいた横浜近郊を巡りたいというので、もう少し近場で探していたところ、厚木の山間にある七沢温泉か飯山温泉が候補に挙がってきました。

2-2)格安の宿【福松】を見つける

 あいにく3連休で、すでに宿泊まで一週間を切っていたので選択肢は限られましたが、数件の中から七沢温泉の【福松】という旅館を選びました。一泊二食付きでひとり一万円を切る破格の料金でしたが、楽天トラベルの評価は結構高く、口コミを見ると良いこと悪いこといろいろと書かれていました。

2-3)宿に着くまでは不安が

 さすがにこの料金なので、我慢しなければいけない点はあると思いましたが、半露天のヒノキ風呂の天然温泉と、若いご夫婦の心を込めたおもてなしということで、年老いた兄弟二人で泊まるには十分だと考えました。

 口コミに冷蔵庫が部屋にないと書いてあったので、こちらはクーラーBOXでも持ち込めばいいと思いましたが、もしエアコンが無かったらどうしようと、この点だけはお伺いするまで少し不安でした。

 あとは、料金を安く抑えるために浴衣、タオル、歯ブラシは有料となっていたので持参しました。

3.【福松】のご紹介

3-1)満面の笑みでお出迎え

 当日は16時頃に宿にお伺いしました。看板などはよくある温泉旅館といった感じの物でしたが、建物はけっこう年季が入っていました。玄関を入るとフロントがあり、そちらのベルを押すと若くて気さくそうなご主人が満面の笑顔で対応してくれました。

 フロントに館内撮影禁止と書いてあったので、ブログで紹介したいと尋ねると快くOKを頂きました。どうやら無許可で館内を撮影して、あまりいい紹介がされなかったことがあったらしく、このような注意書きを書かれているようでした。

旅館福松の入口
福松全景 と 看板

3-2)お風呂は貸し切り

 夕食は18時半から19時の間、朝食は8時と8時半のいずれかを選ぶようで、両方とも部屋食でした。温泉は新型コロナの影響で1時間単位で貸し切りにされており、私たちは夕食前の丁度いい17時~18時に入らさせていただきました。ただ20時以降と朝は男女別々で自由に入浴できるようでした。

3-3)エアコン、トイレ付きの快適なお部屋

 館内、部屋はそれなりに年季が入っていましたが、とても清潔にされているのと、コストをあまりかけないで廊下などをセンス良く装飾されていたのが印象的でした。

 部屋には心配だったエアコンもしっかりと設置され、予約時にはトイレ無しの部屋になっていましたが、洋式トイレがちゃんと部屋の中にありました。

 ウォシュレットは付いていませんでしたが、広さは十分でいっそ和式の方が風情が出るのかなと思いました。トイレについては無しの部屋もあるようなので、予約時に確認された方がいいと思います。

旅館福松のお部屋
八畳の部屋 と 部屋からの景色
旅館福松の廊下と階段
雰囲気のある階段 と 廊下

3-4)兄貴と水入らずでお湯につかる

 お風呂は脱衣場とお風呂場が同じになっている湯治場風で、9室しかない部屋数に対しては十分な広さの半露天ヒノキ風呂が、私たちをを迎え入れてくれました。

 宿のホームページに

 泉質は無色透明の強アルカリ泉で、神経痛・リウマチ・切り傷・胃腸病などの 成人病に効果があるほか、肌をなめらかにする美容効果から「美人の湯」として とくに女性には人気のある温泉です。またヒノキにはヒノキチオールという成分が含まれており、 その防腐・抗菌力が湿疹・アトピー・美肌に効果があります。さわやかな香りにはアロマテラピーの効果もあって、まさにストレスを抱えた 現代人・都会人にはうってつけの、リラクゼーション効果の高い温泉です。

 と書かれていますが、その通りやわらかくやさしくいつまでも入っていられるお湯でした。おかげさまで久しぶりに兄弟水入らずで、温泉で語り合うことができました。

 洗い場の蛇口から出るお湯の量が1口だと問題ありませんが、2口以上開けると急に少なくなるので、兄貴と体を流すタイミングをずらしながら上手く使いました。

旅館福松のお風呂の入口
風情のある風呂の入口
旅館福松のお風呂
半露天のヒノキ風呂(引用:福松公式ホームページ)

3-5)夕食はお部屋で

 夕食まで部屋で持ち込んだビール(酒の持ち込みはOKのようでした)を飲みながらまったりと過ごしていると、18時半を少し過ぎたところで夕食が運ばれてきました。

 配膳はご夫婦に1人女性の方が加わって3人でやられているようで、さすがにそれなりの値段の宿のように、一品一品提供されるのではなく、大きなのお膳のなかにすべての料理がきれいに並べられていました。

 鍋物は配膳後に火で温め、それ以外の料理も作りたてで温かくいただくことができました。

旅館福松の夕食
丁寧に調理された夕食 と お品書き

3-6)名物のイノシシ鍋

 お鍋は宿の名物であるイノシシ鍋で、イノシシとは思えないとても柔らかいお肉でした。私はこの近くのゴルフ場によく行きますが、猿や鹿はしょっちゅう、イノシシとはたまに遭遇するので、変な表現ですが、新鮮なお肉が入手しやすいところでもあるのかなと思いました。

 イノシシ鍋以外の料理も一品一品丁寧に調理されており、とても美味しかったです。品数も十分で、お酒を飲みながら少しづつつまんでいくのに丁度よかったです。量も年老いた兄弟には適量で、食べきった後で腹がはち切れるということもありませんでした。

3-7)朝食もお部屋で

 そして翌朝、温泉に入り昨夜と同様に部屋でまったりしていると、8時半に朝飯が運ばれてきました。

 口コミで玉子焼きが油っぽいとかご飯が固いとか書かれていましたが、玉子焼きは京風の焼き目の無い白くふっくらしたタイプではなく、関東風のテリー〇〇さんのお兄さんのお店で出てくる少し焼き目の入ったタイプで、とても美味しかったです。

 ご飯も、釜めしなどで使われるお釜で炊かれており、ご飯が立ったかまど炊きならではおいしいご飯でした。

旅館福松の朝食
からだにやさしそうな朝食 と 釜炊ご飯

3-8)ご夫婦でこじんまりと

 フロントでチェックアウトの時にお札しかなかったので、それでお支払いすると奥に行かれてなかなか戻ってこられませんでした。どうやら小銭のお釣りを工面されていたようで、これもご夫婦でこじんまりと営まれている宿のご愛敬だと思いました。

3-9)ハンバーガーのテイクアウトも

 若いご主人が料理を担当されているようで、昔ながらの料理だけではなくバンズを特注したアメリカンサイズのおいししそうなハンバーガーもテイクアウトできるようでした。その日はお昼の予定があったのであきらめましたが、兄貴はいつまでも食べたい食べたいと言い続けていました。

4.おわりに

 以上が、偶然見つけた近場のコスパ最高の秘湯の宿のご紹介です。

 私たちのような久しぶりに会う兄弟や昔の仲間たち同士が、ゆっくり想い出話に花を咲かせるのにぴったりの昭和感漂う素敵な宿なので、みなさんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。もちろんお湯良し、料理良し、コスパ最高なので若い方々にもお勧めです。

旅館福松のお風呂
久しぶりの兄弟水いらずのイメージ(パワポで作成)
旅館福松のホームページ
福松 公式ホームページ

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