イオングループの【マックスバリュ】で、妙に目立っていた格安チリ赤ワイン「18(エイティーン)」を試してみました。

2024年9月23日

1.はじめに

 以前イオングループのスーパー【マックスバリュ】で見つけた超格安スペイン赤ワイン「マルケス デ テナ ティント」をご紹介し、コスパが最高だったというお話をしました。

「マルケス デ テナ ティント」のご紹介
「マルケス デ テナ ティント」のご紹介

 先日その【マックスバリュ】に寄ったときに、あらたな出物がないかと物色していると、ワイン売り場で妙に目立っている「エイティーン(18)」というチリワインのシリーズを見つけました。消費税抜きで500円をほんの少しだけ切る価格で、今までご紹介した超格安ワインより少しだけ高級(?)でした。

妙に目立っている「エイティーン(18)」
妙に目立っている「エイティーン(18)」

 ワインの種類は、赤ワインは<カベルネ・ソーヴィニヨン>と<メルロー>、白ワインは<シャルドネ>と<ソーヴィニヨン・ブラン>で、一流どころのブドウの品種で造られた4種類でした。

「ティーチャーズ」のご紹介
「ティーチャーズ」のご紹介

 【マックスバリュ】では、以前「ティーチャーズ」のご紹介の中でお話ししたように、あの格安スーパーの【ロピア】でさえ1000円を越えるスコッチウイスキー「ホワイトホース ファインオールド」が、いまだ900円程度で売っているので、いつもまとめ買いしています。

 したがってこれ以上レジ袋を重くしたくないということで、とりあえず「エイティーン(18)」は、4種類の中から一番好みの<カベルネ・ソーヴィニヨン>のみの購入にしておきました。

 ということで、今回は【マックスバリュ】で見つけた格安チリ赤ワイン「エイティーン(18)<カベルネ・ソーヴィニヨン>:以下エイティーン」を、ご紹介したいと思います。

2.「エイティーン」とは

 「エイティーン」を呑む前に、いつものようにボトルのラベル情報などから、少しその正体を調べてみました。

2-1)ワイナリーは【ボデガス・イ・ビニェドス・デ・アギーレ】

「エイティーン」は、2002年に設立された、【ボデガス・イ・ビニェドス・デ・アギーレ(Bodegas y Viñedos de Aguirre)】で造られていました。

 【ボデガス・イ・ビニェドス・デ・アギーレ】は、まだ新しいワイナリーですが、新鋭のワインの輸出業者である【テラ ベンディタ(Terra Bendita)】とパートナーシップを持ち、ここ数年は年率40%の急成長を遂げているようです。

 ワイナリーは現在、チリ国内の中部エリアの5つの渓谷(カサブランカ、レイダ、マイポ、コルチャグア、マウレ)の5箇所あり、それぞれの渓谷の特徴に合わせたブドウの品種を栽培しているようです。

 それらのブドウ園の面積は自己所有と長期契約を合わせると、東京ドーム約213個分に相当する1000ヘクタールにも及ぶようです。確かに急成長です。

2-2)【アギーレ(Aguirre)】とは

 今までご紹介してきたスペイン語圏のワイナリーの名前に、【ボデガス(Bodegas)】とか、【ビニェドス( Viñedos)】、【ビーニャ(Vina)】という単語がよく入っていましたが、【ボデガス】はワイナリー、【ビニェドス】と【ビーニャ】はブドウ園という意味でした。

「アミーゴス」のご紹介
「アミーゴス」
のご紹介

 ただ以前ご紹介した超格安チリワインの「アミーゴス」を造っているワイナリーは【ビーニャ・デ・アギーレ(Vina De Aguirre)】で、今回ご紹介している【ボデガス・イ・ビニェドス・デ・アギーレ】と同じく、【アギーレ】と付いていました。場所もマウレ渓谷にあるとうことで、ひょっとしてと思いましたが、特に関係はないようでした。

 ちなみに【アギーレ】というのは、スペイン北部のバスク地方で使われているバスク語を起源とする苗字で、スペインでは256番目に多い苗字になっているようです(引用:苗字苑)。

 どうやらこの2つのワイナリーは、たまたまオーナーの苗字が同じだったようです。紛らわしいです。

2-3)「エイティーン」の由来

 「エイティーン」のラベルには、小さな文字で何か語られていました。Google翻訳の力を借りて読んでみると、スペイン人が統治する母国チリを、自らの手で取り戻し独立に導いた先住民の人々への敬意が綴られていたようでした。そしてその独立の日、1810年9月18日から「エイティーン」と名付けられているようです。

「エイティーン」のラベルに記されたチリ独立のお話
「エイティーン」のラベルに記されたチリ独立のお話

3.「エイティーン」を味わう

3-1)王道の<カベルネ・ソーヴィニヨン>

 「エイティーン」のブドウの品種は、前述の通り赤ワインの王道である<カベルネ・ソーヴィニヨン>となります。皆さんよくご存じの通り<カベルネ・ソーヴィニヨン>は、フランスのボルドー地方をはじめ、世界で広く生産される赤ワインのブドウ品種となります。

 「エイティーン」は、スペック的にはミディアムボディとなっていますが、<カベルネ・ソーヴィニヨン>を使っているということで、私好みの少し重めの赤ワインであることを期待して吞んでみました。

「エイティーン」のスペック
「エイティーン」のスペック

3-2)ワンランク上の赤ワイン

 まず香りですが、赤ワインらしいタンニンを感じるなかなかしっかりとした香りでした。口に運んでみると期待したほど重くはありませんでしたが、なかなかしっかりとした味で<カベルネ・ソーヴィニヨン>らしさを漂わしていました。

 もちろん甘さはまったくなく、渋みも抑えられており、とてもバランスのいい呑み易く、おいしいと感じるワンランク上の赤ワインでした。

「エイティーン」のボトルとグラス
「エイティーン」のボトルとグラス

 「エイティーン」は、チリでいろいろな賞や認定を受けているらしく、ラベルにはいくつかのそれらしいシールや印刷がされていました。呑んでみるとその理由もよく分かりました。

「エイティーン」のボトルに刻まれた賞や認定マーク
「エイティーン」のボトルに刻まれた賞や認定マーク

4.おわりに

 以上が、【マックスバリュ】で見つけた格安チリ赤ワイン「エイティーン」のご紹介になります。

 今までご紹介してきた格安ワインは主に300円~400円程度で、それよりは100円ほど高いですが、その味はとてもバランスがよく、呑み易くおいしいと感じるワンランク上の赤ワインでした。さすがイオングループです。

 最初にお話ししたように、この「エイティーン」シリーズは4種類あるので、今度は他の種類、特に白ワインの<シャルドネ>も呑んでみて、その味を確かめてみたいと思います。

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