【業務スーパー】のワインの中で一番安い「クリスタリンダ プレミアム」を買いました。

2024年9月23日

1.はじめに

 今までに何度か、格安スーパー【ロピア】、大手スーパー【マックスバリュ】【イオンスタイル】、大手ドラッグストアー【クリエイト】で、300円~500円ほどで購入した超格安チリワイン、超格安スペイン、超格安イタリアワイン、格安フランスワインをご紹介し、そのコスパが最高だったというお話をしました。

 そうなるといよいよ、最近よくTVで紹介されている格安スーパーの大御所【業務スーパー】にも、超格安ワインの調査にお伺いしたいという気持ちが沸いてきました。ただ近所の【業務スーパー】の店舗は、いつも駐車場があふれ返っているので、お伺いするのを少し躊躇していました。

 そんな中で最近になり、以前近所にあった契約した業者しか入れない本物(?)の業務スーパー(お店の名前は違います)があったた場所に、広々とした駐車場と売り場をもつ【業務スーパー】が出店しました。

 ここなら駐車場で待つことはないと、早速お伺いし真っ先にお酒のコーナーに向かいました。ざっとみたところ、ビールは格安、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインはそこそこといった感じでした。

 そしてその中から一番安いワインを探してみると、特設コーナーに”業務スーパー直輸入 コスパ最高”といった札が貼られた「クリスタリンダ プレミアム」という銘柄のチリワインが3種類並べられていました。

「クリスタリンダ プレミアム」特設コーナー
「クリスタリンダ プレミアム」特設コーナー

 お値段は今までご紹介したワインの中では一番高い部類に属しますが(それでも消費税込みで500円そこそこです)、【業務スーパー】がそこまでアピールするのであればと、3種類の中から私の好みの赤ワインのフルボディ「クリスタリンダ プレミアム/エクストラオーク カベルネ・ソーヴィニヨン:以下クリスタリンダ プレミアム」を購入することにしました。

 ということで、今回は【業務スーパー】で一番安いワイン「クリスタリンダ プレミアム」を、ご紹介したいと思います。

2.「クリスタリンダ プレミアム」とは

 「クリスタリンダ プレミアム」を呑む前に、いつものようにボトルのラベル情報などから、少しその正体を調べてみました。

2-1)ワイナリーは【ビニャ・ティナハス】

 【ビニャ・ティナハス(Vina Tinajas)】は、1997年にメナ・ウンドゥラガ(Mena Undurraga)家が、マウレ渓谷のヴィラ・アレグレという町のブドウ畑を買い取ったところから始まりました。

 この取得したブドウ畑は1918年から続いており、この長く続く良質なブドウ畑と、最先端の技術の導入が、【ビニャ・ティナハス】の独自のワイン造りを支えているようです。

 現在のブドウ畑の面積は300ヘクタールで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、カルメネール、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネの6種類の上質なブドウが育てられています。

「アミーゴス」のご紹介(その2)
「アミーゴス」のご紹介
(その2)
「アミーゴス」のご紹介(その1)
「アミーゴス」のご紹介
(その1)

 以前ご紹介した「アミーゴス」を製造する【ビニャ・デ・アギーレ(Vina De Aguirre)】も【ビニャ・ティナハス】と同じマウレ渓谷のヴィラ・アレグレにあります。どうやらこのあたりでは、リーズナブルで良質なワインが造られいるようです。

 ちなみに両ワイナリーともに”ビニャ(Vina)”が付くので、なにか関係があるのではと調べてみたところ”Vina”はスペイン語でブドウ園という意味でした。

2-2)マウレ渓谷

 マウレ渓谷は、チリの首都サンティアゴから南に260km下ったところにあります。この地域のワイン造りの歴史は古く、スペインの植民地時代から始まっています。

 現在では、チリ国内で最大規模の約25000ヘクタールのブドウ畑が広がっており、9000ヘクタールが白ブドウ畑、16000ヘクタールが赤ブドウ畑となっています。

 【ビニャ・ティナハス】のワインは、マウレ渓谷の中でも、特にアンデス山脈に近い寒冷な地域にあるフンド・ラガレス・デル・マウレで収穫されたブドウのみで造られています。この地域の気候は、昼と夜の寒暖差が大きく、このブドウで造られるワインは、色と香りの強さが特徴なんだそうです。

【ビニャ・ティナハス】のホームページ
【ビニャ・ティナハス】のホームページ

3.「クリスタリンダ プレミアム」を味わう

3-1)「クリスタリンダ プレミアム」とは

 「クリスタリンダ プレミアム」のブドウの品種は、もちろんサブタイトルにもなっている王道の<カベルネ・ソーヴィニヨン>になります。

 ボトルの裏面ラベルを見ると、

 果実の凝縮味とブラックベリー、カシスの芳酵な香り。アクセントのあるタンニンと特有のディープな余韻がインプレッシブ、丁寧にダブル・トーストされたフレンチオークの樽香漂うワンランク上のワイン。

と、格安ワインの中でも、ずば抜けた味であるといわんばかりに書いてありました。しかも今までご紹介した赤ワインの中で一番重いランクのフルボディです。期待大です。

「クリスタリンダ プレミアム」の裏面ラベル抜粋
「クリスタリンダ プレミアム」の裏面ラベル抜粋

3-2)確かにワンランク上の味

 期待を込めて、いよいよ開栓してみました。するとまず最初に、<カベルネ・ソーヴィニヨン>の凝縮された果実香が漂っていました。そして一口呑むと、なかなか深いコクがあり、あとから渋みが混ざった独特の重みが口の中に残りました。フレンチオークの樽香も、味のアクセントになっているようで、かなか本格的なフルボディの赤ワインでした。

 確かに【業務スーパー】が特設コーナーで、大々的にアピールするだけのことはありました。前述の「アミーゴス 」もコスパは最高でしたが、それより100円以上高い「クリスタリンダ プレミアム」は、さらにその上を行く香りと渋みと重みを提供してくれました。

 これだけしっかり味だと、ステーキのような直球の肉料理が合うような気がしました。なんだか那覇の【ジャッキーステーキハウス】に急に行きたくなりました。

「クリスタリンダ プレミアム」のボトルとグラス
「クリスタリンダ プレミアム」のボトルとグラス

4.世界の本物直輸入

 【業務スーパー】を展開する【神戸物産】は、約50カ国から約1680アイテムを輸入しており、その一つが今回ご紹介した「クリスタリンダ プレミアム」になります。

 その豊富な輸入食品を陳列するコーナーはお店の中のかなりの面積を占有しおり、年末にお伺いしたときには本場イタリアから輸入したという「マルゲリータ」や「クアトロフォルマッジ」のなかなかクオリティが高そうな(たっぷりとチーズがのっていました)冷凍ピザが500円ほどで売っていました。

 そのときはまだ我が家にはピザの貯蓄があったので買いませんでしたが、先日いつものピザの倍以上しますが【業務スーパー】なら間違いと勇んで買いに行きました。するとピザ売り場にはもうその姿はなく、5枚で500円以下という、味はあまり期待できそうにない(すいません)超格安ピザが並んでいました。

 やはり掘り出し物は、旬なときに買うべしということのようでした。残念です。

”世界の本物直輸入”の垂れ幕
”世界の本物直輸入”の垂れ幕

5.おわりに

 以上が【業務スーパー】で購入した格安ワイン「クリスタリンダ プレミアム」のご紹介になります。さすが直輸入を得意とする【業務スーパー】、いつもご紹介する超格安ワインより少し値が張るだけで、ワンランクもツーランクも上のワインを楽しませてくれました。

 ちなみに、この「クリスタリンダ プレミアム」は、【業務スーパー】のオリジナルワインなのにAmazonで2000円ほど(送料込み)で売っていました。確かにこのぐらいの値段の価値はあるような気がしました。


【常温】クリスタリンダプレミアム/エクストラオーク(赤) 750ml ★チリから直輸入【入り数1個】

 ただ一言だけいわせてもらうと、【業務スーパー】では「クリスタリンダ プレミアム」オンリーではなく、【ロピア】のようにもっと格安、超格安ワインのバリエーションを広げていただけたらと思います。

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