【ロピア】のフランスワインの中で一番安い「エコーインディゴ」を試してみました。

2024年2月20日

1.はじめに

 今まで4回に渡り格安スーパー【ロピア】で、300円~400円ほどで購入した超格安チリワイン、超格安スペイン、超格安イタリアワインをご紹介し、そのコスパが最高だったというお話をしました。

超格安イタリアワイン「サンジョベーゼ ルビコン」のご紹介
超格安イタリアワイン「サンジョベーゼ ルビコン」のご紹介

 先日【ロピア】に行ったときに、さすがの【ロピア】でも超格安ワインはそろそろネタ切れかと思い、珍しい焼酎か日本酒でも探してみようと考えていると、ワイン売り場から少し離れたレジの前の特設エリアに、500円以下(消費税を入れると少しだけ越えました)のフランスワイン「エコーインディゴ」を見つけました。

 ワインの本場でこの値段だとさすがに無理があるのではと思う一方で、【ロピア】ならひょっとしてまた驚かせてくれるのではないかと期待して、今までご紹介してきたワインより100円ほど高くなりますが(それでも十分安いです)、この「エコーインディゴ」を購入してみました。

 ということで今回は、【ロピア】のフランスワインの中で一番安い「エコーインディゴ」をご紹介したいと思います。

2.「エコーインディゴ」とは

 「エコーインディゴ」を呑む前に、いつものようにボトルのラベル情報などから、少しその正体を調べてみました。

2-1)ワイナリーは【プレイモン】

 「エコーインディゴ」の製造元である【プレイモン( Plaimont)】は、ワインの本場フランスの中でも、どちらかといえばマイナーなフランス南西地方のガスコーニュにあるワイナリーでした。

フランス南西地方の位置
フランス南西地方の位置

 1970年代の半ばに、ワイン生産者であるアンドレ・デュボスク(André Dubosc)氏が、いまひとつメジャーになれないフランス南西地方のワインの評判を高めようと、若いワイン生産者の仲間たちと一念発起しました。

 ガスコーニュにある「サン・モン」、「マディラン」、「パシュラン・デュ・ヴィック・ビル」という特徴の異なる3つのエリアでワイン造りを手掛け、今ではガスコーニュの約半分の生産量を占め、フランス南西地方の800ものワイン生産者のリーダー格となっています。

2-2)フランス南西地方のワイン

 前述の通り、フランス南西地方のワインは、ボルドーやブルゴーニュなどのメジャーな地方と比べると、マイナーな存在です。ただそのワイン造りは12世紀ごろから始まっており、品質は高く、知る人ぞ知る銘酒といわれてきました。

「源兵衛さんの吟醸生酒」のご紹介
「源兵衛さんの吟醸生酒」のご紹介

 ただ、このフランス南西地方から流れる川の河口にはボルドー地方があり、上流から水運で運ばれてくる上質なフランス南西地方のワインの評判が上がり、自分たちのワインに影響を与えることを恐れて、港への運び込みを制限したようです。

 なんだか先日ご紹介した、京都市中への出荷を制限された京都伏見の日本酒のことを思い出しました。どの土地、どの時代にも、意地の悪い方々がいるようですね。

 そのために長い間このフランス南西地方のワインは「奥地のワイン」と呼ばれてきましたが、近年特産物の品質を保証するAOC(現在はAOP:次項で少し説明します)法が制定され、その認定を受けることでようやく日の目を見るようになったようです。

 そして現在では、ワイン通の多いフランス国内でも、価格以上の品質を備えたお買い得ワインの宝庫といわれているようです。そんな歴史を考えると、今回購入した「エコーインディゴ」も、値段に見合わぬ高い質であることが期待できそうです。

2-3)AOC/AOP法とは

 前述のAOC(Appellation (D’Origine:原産地の表記が入る) Controlee)法とは、フランスで1935年に制定された原産地表記などを保護するための法律です。

 のちに2009年からはAOP(Appellation D’Origine Protégée)と呼ばれていますが、
(1)AOP:原産地呼称保護ワイン
(2)IGP(Indication Géograghique Protégée):地理的表示保護ワイン
(3)Vin de Table:日常的テーブルワイン
という順に格付けされています。

 (1)AOPは生産地域と使用品種、さらには畑まで細かく定められていますが、(2)IGPは生産地域と使用品種までで、畑までの規定はありません。(3)Vin de Tableは気軽なテーブルワインの区分で、生産地域の表示はなく自由に造られています。

 ちなみに「エコーインディゴ」は、価格からするとどう考えても(3)Vin de Tableだと思ってラベルをよく見てみると、なんと(2)IGPで、しっかりと「Indication Géograghique Protégée」と表記されていました。これはひょっとすると、すごい掘り出し物を見つけたのかもしれません。

「エコーインディゴ」のIGP表示
「エコーインディゴ」のIGP表示

2-4)ブドウの品種は<メルロー>と<タナ>

 「エコーインディゴ」は、<メルロー>と<タナ>というブドウの品種がブレンドされて造られていました。

 <メルロー(Merlot)>は、有名な赤ワイン用のブドウの品種で、世界中で広く栽培されています。その代表格は、昔ちょっと南西地方のワインに意地悪だったボルドー地方の赤ワインになります。

 <メルロー>は、フランス国内の赤ワイン用のブドウの中では栽培面積が第1位となり、芳醇な果実味と、まろやかな口当たりが特徴となります。

 <タナ(Tannat)>は、「エコーインディゴ」が造られているフランス南西地方の固有品種で、前述の【プレイモン】の管轄するAOCマディランで栽培されている赤ワイン用のブドウの品種になります。

 ラズベリーや、ドライアプリコット、アメリカンチェリーなどのよく熟した果実香を持ち、力強いタンニンと酸味の豊かな味わいが特徴的で、長期熟成に向いているそうです。非常に色が濃く、アルコール度も高めのコクのあるワインに仕上がるブドウの品種のようです。

 この2つの品種のブドウの特徴を重ね合わせると、絶対に間違いのない私好みのワインに仕上がりそうです。先ほどご説明したように、お買い得ワインの宝庫のフランス南西地方産である、IGP表記の区分である、というキーワードと共にますます期待が膨らんできました。

3.「エコーインディゴ」を味わう

 そしていよいよ【ロピア】で初めて購入したフランスワインを、期待を込めて開栓してみました。まず最初に、しっかりとした果実の香りが漂いました。グラスに注ぐと少し濃いめ色で、これが<タナ>の特徴なのかなと思いました。

 口の中に運ぶと、しっかりとした酸味とコクがあり、繊細さも兼ね備えたすこし重めの「ミディアムボディ」の赤ワインでした。

 毎度同じコメントになってしまいますが、格安ワインにありがちな安っぽい甘さとは無縁で、とても500円ほどのワインのクオリティではありませんでした。「エコーインディゴ」は、フランスワインの名に恥じない、なかなか上質なワインの味を提供してくれました。

 前述のしっかりとした酸味とコクがある一方で、味の主張が強くも弱くもなくとてもいいバランスなので、どんな料理にでも合いそうな気がしました。さすがフランス南西地方の底力です。

「エコーインディゴ」のボトルとグラス
「エコーインディゴ」のボトルとグラス

4.おわりに

 以上が、【ロピア】のフランスワインの中で一番安い「エコーインディゴ」のご紹介になります。今までご紹介した超格安ワインより、ほんの少しだけ値が張りますが、その値段からは想像もつかないほどの繊細で上質なフランスワインで、コスパは超最高のワインでした。

 ただ少し気になったのは、レギュラーのワイン売り場ではなく、レジ前の特設エリアで売られていたので、数に限りがありそうでした。今度【ロピア】に行ったときにまだ残っていたら、少しまとめて買い占めてもいいと思っています。

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