京都伏見の老舗酒蔵の季節限定品「源兵衛さんの吟醸生酒」を吞んでみました。

2023年12月8日

1.はじめに

 先日カミさんから、横浜髙島屋に少しお早めに迎えに来い、という指令を受けました。そんなときはだいたい北海道物産展とか九州物産展が催されており、以前ご紹介した【薩摩酒造】のずっしり系の芋焼酎「南之方(みなんかた)」も、こちらで見つけました。

「南之方」のご紹介
「南之方」のご紹介

 今回も何か掘り出し物が見つかるのではと期待し、横浜髙島屋に到着するとわき目もふらずに物産展が催されている8階に直行しました。するといつものような活気はなく、着物や小物などが静かに展示されていました。

【山本本家】の看板
【山本本家】の看板

 ひょっとしてカミさんが日にちを間違えたのでは思いましたが、少し中に入ると、お上品な漬け物や和菓子が販売されていました。どうやらここは京都の物産展だったようです。

 期待が大きかっただけに少しガッカリしてしまいましたが(京都の皆さん、すいません)、うな垂れてばかりはいられないので、首を元に戻すと、なんと【山本本家】という日本酒を取り扱うお店の看板が目に入りました。そこで少しだけ聞きかじった私の浅い日本酒の知識で、京都からわざわざお見えになっている店員さんとお話しし、私でも手が届く「源兵衛さんの吟醸生酒」を勧めていただきました。

 ということで、今回は「源兵衛さんの吟醸生酒」と、その製造元である京都伏見の老舗酒蔵【山本本家】をご紹介します。

2.【山本本家】

2-1)京都伏見の酒造り

 【山本本家】のある京都伏見(京都市伏見区:以下伏見)は、京都市の南の玄関口にあたり、宇治川や桂川などの多くの川が流れています。豊かで良質な地下水を利用した日本酒造りはもちろん、和銅4年(711)に創建された「伏見稲荷神社」や、豊臣秀吉が晩年に築城した「伏見城」、坂本龍馬が定宿にしていた「寺田屋」など、見どころがたくさんあります。

「伏見稲荷神社」の鳥居のイメージ(パワポで作成)
「伏見稲荷神社」の鳥居のイメージ(パワポで作成)

 この伏見の地での日本酒造りの歴史は古く、日本に稲作が伝わった弥生時代に始まったころとされています。そして前述の豊臣秀吉の「伏見城」築城とともに、伏見は城下町として大きく栄え、お酒の需要が高まる中で、伏見の日本酒は一躍脚光を浴びるようになりました。

 さらに江戸時代には、淀川水運交通の要衝として、伏見はますます発展し酒蔵の数も急増しました。ただその後、伏見の日本酒の京都市中での流通が禁止されたり(偉い方のいじめだったようです)、明治元年(1868年)の「鳥羽伏見の戦い」で町の大半が焼失し酒蔵も大打撃を受けたりしました。

 そんな瀕死の状況に陥った伏見の日本酒でしたが、明治22年(1889年)に東海道線が開通し、東京までたった一日での物流が可能となり、伏見の日本酒が息を吹き返すきっかけとなりました。

 もともと伏見の日本酒は質の高かったので、東京への販路が拡大するとまたたく間に評判となり、現在に至っています。

(引用:「京都伏見の酒 歴史と特徴」など)

2-2)創業は延宝5年(1677年)

 【山本本家】は、延宝5年(1677年)に伏見七名水のひとつ、白菊水の湧く地(現在も同じ)にて創業しました。当主は代々源兵衛を名のり、現在の代表者は 十一代 山本源兵衛氏となります。私の買った「源兵衛さんの吟醸生酒」の源兵衛さんは、この源兵衛さんだったようです。

 前述の通り東海道線の開通によって、東京への物流が飛躍的に向上し、伏見の日本酒の知名度もぐっと上がりました。そして【山本本家】は大正のはじめ頃から東京の問屋と直接取引を開始し、関東方面への販路を拡大しました。

 私もうっすらと覚えていますが、昭和37年(1962年)に「かあちゃん、いっぱい、やっか」という、喜劇俳優の伴淳三郎さんを起用したTVCMが流れ、全国的に【山本本家】の代表銘柄の「神聖」ブームが起きたようです。

(引用:【山本本家】ホームページ)

2-3)磨き一割五分!

銀米大吟醸「鏡」
銀米大吟醸「鏡」

 京都物産展の【山本本家】のブースには、いろいろな種類の日本酒が陳列されていました。その中には、なんと磨き一割五分という、もともとのお米を10分の1近くまで精米した驚異的な純米大吟醸の「鏡」という銘柄が、お手を触れないでください、という注意書きがつけられてブースのセンターに飾られていました。

 そのお値段はなんと3万円越えで、一体どんな方が買われるのかな思って店員さんに聞いてみると、この物産展の期間中(まだ1週間ぐらいだったと思います)に11名のお客さまがご購入されたと、おっしゃられました。さすが高島屋のお客さまです。私も高島屋の夕方割引後の上顧客(?)なので、一口でいいから呑んでみたいと思いました。

 「鏡」のような高価な銘柄以外にも、私の手の届くお手頃な日本酒もたくさん置いてありました。その中から最初は、さんまが合う酒、という札のかかった純米原酒の「ひやおろし」にしようかと思ったのですが(実は一番安かったのです、でもおいしそうでした)、店員さんの強い勧めで、今回ご紹介している「源兵衛さんの吟醸生酒」を購入しました。

陳列棚(冷蔵庫)の中のさんまに合う酒「ひやおろし」
陳列棚(冷蔵庫)の中のさんまに合う酒「ひやおろし」

3.「源兵衛さんの吟醸生酒」を吞む

 「源兵衛さんの吟醸生酒」はその名の通り生酒なので、家に帰るとすぐに冷蔵庫に収納しました。せっかく買っためずらしいお酒などは結構もったいぶって、ゴルフでいいスコアが出たときに呑む(なかなか出ないので呑めません)なんていいながら、しばらく眠らせがちになりますが、今回は生酒ということで、なるべく早く呑むことにしました。

 そして冷蔵庫でよく冷やした「源兵衛さんの吟醸生酒」を開栓しました。香りは、少しおとなしめのフルーティな吟醸酒の香りでした。そして一口飲むと、吟醸酒らしいフルーティさの奥に、昔ながらの辛口の味を少し感じました。

 そういえば店員さんが、辛口を感じつつも呑み易いです、といっていたのを思い出しました。生酒ならではのコクもあり、まさに伏見の老舗酒蔵が造った吟醸酒の味でした。店員さんに感謝です。

「源兵衛さんの吟醸生酒」のボトルとグラス
「源兵衛さんの吟醸生酒」のボトルとグラス

 「源兵衛さんの吟醸生酒」は季節限定品で、オンラインでは出てきませんでしたので、オンラインでも購入可能な【山本本家】の商品を参考までに掲載させていただきます。

4.おわりに

 以上が、横浜髙島屋の京都物産展で、たまたま見つけた「源兵衛さんの吟醸生酒」のご紹介です。店員さんお勧めということだけあって、この季節の晩酌にぴったりの吟醸生酒でした。秋の夜長に呑むお酒は最高です。

 今回このブログを書いていて、ふとそういえば京都にしばらく行っていないことに気が付きました。確か最後に訪れたのは5年前の秋で、紅葉がとても綺麗でした。そして京都は、そろそろ紅葉の季節を迎えます。とても京都に行きたくなってきました。

紅葉のイメージ(パワポで作成)
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