「冬の月」の頒布会第一弾「冬の月 輝月-きづき-」をたまたま買うことができました。

2024年3月28日

1.はじめに

 「冬の月(無濾過生酒):以下冬の月」は秋口に予約しておかないと買えないレアな日本酒です。昨年末はその「冬の月」は買いそびれましたが、年4回実施されている頒布会の第1弾「冬の月 輝月-きづき-」をたまたま買うことができたので、今回はその味と製造元の【嘉美心(かみこころ)酒造】をご紹介します。

2「冬の月」とは

2-1)近所の昭和な酒屋

 わが家の近所に、珍しいお酒を取り揃えた昔ながらの酒屋があります。おばちゃん(多分私よりたいぶ年上)がひとりで店番をしていますが、そのおばちゃんの声で録音した呼び込みのカセットテープ(?)がいつも鳴り響いており、昭和感満載で少しほっこりします。

 その酒屋(これからブログでご紹介するときは「おばちゃんの酒屋」と呼ばせていただきます)に行くと、ついつい色々なお酒を買ってしまうので、なるべく節目のときにだけ行くようにしています。

2-2)「冬の月」は売り切れだったが。。。

 昨年末に、一応節目ということでお伺いしました。「冬の月」は、毎年予約していなくても少しだけお店に取ってあり、なんとか手に入れることができていたのですが、残念ながら今回は売り切れになっていました。

 予約をしない自分を棚に上げて、しばらく悶々(もんもん)としていたのですが、先日用事があり「おばちゃんの酒屋」にお伺いしました。ダメもとでおばちゃんに「冬の月」はありますか?と聞いたら、頒布会の「冬の月 輝月-きづき-」ならあるという、理解不能な答えが返ってきました。

 確認してみると「冬の月」を製造している【嘉美心酒造】は、限られたお店にしか卸しておらず、その中で頒布会に入っていると年4回行われる頒布が受けられるようでした。

2-3)「冬の月」シリーズ

 いままで「冬の月」に種類があることを知らなかったので、【嘉美心酒造】のホームページでもっと「冬の月」を勉強してみることにしました。「冬の月」には前述の頒布会の分も含めると、下表通り5+1種類がありました。+1は「冬の月」のもろみを搾った際に最初に出てくる部分のみを使った「あらばしり」という、酒蔵に直接行かないと入手できない幻の酒なんだそうです。

 私が今まで吞んでいたのは、下表①の「冬の月」で、今回入手できたのは下表②の「冬の月 輝月-きづき-」になります。酒質を見るとこれだけが純米大吟醸になっており、頒布会の初めを飾るのにふさわしいお酒なんだそうです。

 「冬の月」は20年ほど前に「新酒しぼりたて」にこだわり、「無濾過生酒」の先駆けとして生まれたそうです。それに加え頒布会は、春夏秋冬、様々な表情を見せる「四季折々で楽しめる冬の月」として年4回届けられています。

冬の月シリーズ一覧
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2-4)「冬の月 輝月-きづき-」を味わう

 「冬の月」の勉強をしているうちに、「冬の月 輝月-きづき-」は「冬の月」と同様に生酒なのでの、すぐ呑むべしということが分かりました。いつもなら後生大事に冷蔵庫の中に寝かしてしまうのですが、今回はさっそく呑んでみることにしました。

 「冬の月 輝月-きづき-」のボトルは、「冬の月」と同じくシックに黒光りしていました。

「冬の月 輝月-きづき-」ボトルの表裏
「冬の月 輝月-きづき-」ボトルの 表(左)、裏(右)

 「冬の月 輝月-きづき-」のラベルは、「冬の月」のような黒基調ではなく白基調で、初春の訪れを輝く白い月でイメージされているそうです。

「冬の月 輝月-きづき-」ラベルの表裏
「冬の月 輝月-きづき-」ラベルの 表(左)、裏(右)

 キャップを開けると以前呑んだ「冬の月」に比べ、ワンランク上の味わいということで、少し落ち着いた香りを感じました。香りを堪能したあとは、いよいよグラスを口に運ぶと、やはり「冬の月」のようにストレートに旨味が攻め込んでくるのではなく、まろやかでやらかい味わいでした。

 少しせこい表現ですが、ぐいぐい呑むというよりはちびりちびりと口の中で味わいながら呑むのが、このお酒にふさわしい呑み方なのではないかと思いました。ただ「冬の月」と同様に、無濾過生酒ならではの搾りたての味を堪能することができました。

グラスに注いだ「冬の月 輝月-きづき-」
グラスに注いだ「冬の月 輝月-きづき-」

3.日本酒の分類

3-1)現在の分類

焼酎の勉強
焼酎の勉強

 以前焼酎やウイスキーの分類のにわか勉強の成果(?)をご紹介しましたが、今回は「冬の月」シリーズの酒質に「純米吟醸酒」と「純米大吟醸酒」があり、その違いは今までなんとなくわかっていましたが、もう少し正確に把握するために日本酒の分類ついて少し勉強することにしました。(こんなこと常識じゃ!というお酒に詳しい方は、次項まで読み飛ばしてください。)

 日本酒は大きく「醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」の3つに分けられるようです。それらは「醸造アルコールの使用有無」、「精米比率」、「吟醸造りの実施有無」の違いから下表のように分類されています。

 ちなみに「吟醸造り」というのは、国税庁の定義によると「吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること」なんだそうです。

 今回入手した「冬の月 輝月-きづき-」は「純米大吟醸酒」なので、「醸造アルコール」は加えられていない最高ランクの精米比率で造られた吟醸酒ということになります。

現在の日本酒の分類

3-2)以前の分類

 私は学生時代に、日本酒(もちろん二級酒)をひとりで一升たいらげるといった無謀な飲み会に参加しました。その場はとても盛り上がりましたが、翌日は想像される通りでとても悲惨な状態でした。しかも悲惨な状態は数日続きました。その結果、日本酒は無類の酒好きの私の唯一呑めないお酒になってしまいました。

ウイスキーの酒税
ウイスキーの酒税

 それから月日が流れ、フルーティで呑みやすい日本酒も出回るようになり、おかげさまで徐々に日本酒が飲めるようになりました。今では日本酒は前項でお話しした現在の分類になっており、二級酒などといった分類はなくなってしまいました。

 ちなみにこの現在の分類は1992年に提示され、3年間の移行期を経て1995年には完全に切り替えられたようです。参考までに以前の日本酒の分類を下表に示します。各級の明確な基準はなく、国税庁の酒類審査会による官能評価で切り分けられていたようです。

 ウイスキーと同じで、級が上がるにしたがって税率も上げっていくので、審査を受けずにあえて二級酒にしていた老舗のブランドもあったそうです。ちなみに現在の日本酒の酒税は、分類に関係なく一律1.8L(一升)で198円で、以前の2級酒とほぼ同じです。

以前の日本酒の分類

4.おわりに

 以上が「冬の月」のご紹介になります。次回の頒布会は3月中旬頃で、「冬の月 朱月‐あかつき-」が予定されています。この「冬の月 朱月‐あかつき-」は柑橘系フルーツを丸かじりしたときにジュワッと溢れ出てくる果汁のような味なんだそうです。時期が来たらまた「おばちゃんの酒屋」に出向き、それがいったいどんな味なのかぜひ確かめてみたいと思います。

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