【ロピア】で一番安いスパークリングワイン「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」の味にも驚きました。
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1.はじめに
今までに格安スーパー【ロピア】の、超格安ワインを数回に渡りご紹介してきました。どのワインもコスパが最高で、とても300円~400円程度の味ではありませんでした。
超格安の赤ワインと白ワインはだいたいご紹介したので、いよいよスパークリングワインも試してみようと、ワインコーナーの隣にあるスパークリングワインコーナーでどんな銘柄があるのかと、買い物中のお姉さまたちに邪魔がられながらも、じっくりと調査してみました。
食品関連のコーナーはいつも混雑しているので、比較的空いているお酒のコーナーを抜け道代わりに使うお姉さまたちが多いようです。さぞかし邪魔だったと思います。
スパークリングワインの価格は500円程度から2000円程度まで、よく見かける銘柄なども含めて種類はなかなか豊富でした。そしてその中から一番安いと思われる、税抜き表示で500円をほんの少しだけ切る2つ銘柄を見つけました。
ひとつはポピューラーな「メルシャン」、もうひとつは前述の【ユーラス】が輸入するイタリアのスパークリングワイン「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」でした。ここは掘り出し物を期待するという意味で、後者の「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」を選びました。
ということで、今回は【ロピア】で一番安いイタリア産のスパークリングワイン「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」ををご紹介したいと思います。
2.「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」とは
「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」を呑む前に、いつものようにボトルのラベル情報などから、少しその正体を調べてみました。
2‐1)ワイナリーは【サン・マルティーノ・ヴィーニ】
「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」の製造元は【サン・マルティーノ・ヴィーニ(SAN MARTINO VINI)】で、イタリアの北東部にあるヴェネト州、トレヴィーゾ県のヴァルドッビアデーネ地区にあります。
このヴァルドッビアーデネ地区は、近接するコネリアーノ地区とともに、古くからプロセッコの産地として有名で、もっとも生産量が多い地域となります。この2つの地区は、標高100~500mの丘陵地帯の南斜面にブドウ園が広がっており、日当たりが良いことと、冷涼な風がアルプス山脈やアドリア海から流れてくるので、良質なブドウを収穫することができるようです。
ちなみにこの両地区はその美しい景観から2019年に、「プロセッコの丘」としてユネスコの世界遺産に登録されています。この「プロセッコの丘」は、昨年(2023年)の3月にTBSの番組『世界遺産』でも紹介されています。
2‐2)プロセッコとは
前項のワイナリーのご紹介の中でなにげに登場したプロセッコですが、私はイタリアのスパークリングワインらしいということは知っていましたが、それ以上のことは何も知りませんでした。すいません。
そしてこの機会に少し調べてみることにしました。ちなみに、今回ご紹介している「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」もプロセッコとなります。
2-2-1)プロセッコの定義
プロセッコは、イタリアのヴェネト州で、<グレラ>というブドウの品種から造られるスパークリングワインのことです。イタリアでは ”乾杯はプロセッコで” といわれているようで、日本の ”とりあえずビール” のような、とてもポピューラーな存在のようです。
2-2-2)世界3大スパークリングワイン
このイタリアのプロセッコは、なんとフランスのシャンパーニュ、スペインのカヴァとともに、世界三大スパークリングワインと呼ばれているのだそうです。なんだか掘り出し物を見つけたような気がしてきました。
シャンパーニュとカヴァは、ボトルに詰めてから時間をかけて二次発酵を行いますが、プロセッコは大きなタンクに詰めて短期間で発酵させます。
したがってシャンパーニュとカヴァのような、きめ細かく繊細な泡とパンの香りのような熟成香は生まれませんが、ボトルの中でのワインと酵母との接触が抑えられるので、ブドウの持ち味が活かされフルーティなアロマが特徴のスパークリングワインになるようです。価格もお手頃で、前述の通り気軽に乾杯できるスパークリングワインということになります。
2-2-3)プロセッコの格付け
プロセッコには格付けがあり、低い方から順に
(1)DOC(統制原産地呼称)の「プロセッコDOC」
(2)DOCG(統制保証原産地呼称)の「コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレ」と「コッリ・アゾラーニ・プロセッコ」
(3)「コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレ」の中の「リヴェ(Rive)」:限られた43の村で造られる
(4)「コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレ」の中の「カルティッツェ(Cartizze)」:古くからプロセッコの最高の畑といわれてきた107haの単一畑から造られる
となると「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」はヴァルドッビアデーネ地区のワイナリーで造られているので(2)の格付けになるのかもしれません。もし本当ならすごいことです。
2-3)ブドウの品種は<グレラ(Glera)>
プロセッコで使うブドウの品種<グレラ>は、前述の通りイタリアのヴェネト州で造られています。もともとは<プロセッコ>という名のブドウの品種だったようですが、ヴェネト州以外の地域でも、この<プロセッコ>を使ったスパークリングワインが製造され、名前の一部に<プロセッコ>が使われたりして紛らわしいということで、この<グレラ>という名に改名したそうです。
軽やかな香りで、小さな黄色い花、青リンゴ、白桃のアロマとフレーバーが特徴で、白ワインも造られますが、ほとんどはスパークリングワインとなり、味はやや辛口となることが多いようです。
3.「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」を味わう
3-1)「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」とは
「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」は、製造元の【サン・マルティーノ・ヴィーニ】のホームページでは、”厳選られたヴィンテージブドウから造られる、調和のとれた味わい、後味のバランスがとれたフレッシュなヴィンテージワインで、魚料理との相性がよく、食前酒として理想的” と紹介されていました。
”ラディーゼ”とはヴェネツィアの方言でルーツという意味で、原産地との深い絆を表しているのだそうです。”スプマンテ”はスパークリングワイン、”ミレンジマート”はヴィンテージ、という意味のようです。なんだか格安で購入したスパークリングワインであったことを忘れてしまいそうです。
3-2)爽快ドライ!
そしていよいよ「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」を呑んでみました。
ボトルの形状は、よくあるスパークリングワインの面長の優美な形状ではなく、ずんぐりとしたとても座りの良さそうな形状でした。
封印は価格からしてプラスティックのなんちゃってコルクかと思っていましたが、お祝い事のときに奮発して呑む高級なシャンパーニュと同じく、立派なコルクで封印されていました。
いざ開栓すると、前述の高級なシャンパーニュよりも豪快な音を発して、勢いよく炭酸の煙を爆発させました。さすが ”乾杯はプロセッコで” といわれるだけのことはあります。
グラスに注ぐと、泡のきめの細かさは前述の高級なシャンパーニュに比べるとちょっと粗いですが、泡立ちが良すぎてグラス一杯まで注いでも、泡が収まると1/3ぐらいしか残りませんでした。
いつまでも元気な泡をくちびるで感じながら呑んでみると、最初ほんの少しだけ甘みを感じるものの、すぐに辛口の爽快ドライとなり、のど越し爽やかな「アサヒスーパードライ」に近いものがありました。ビールのように一気飲みもありですが、アルコール度は11%で、一般的なビールの倍ぐらいあるので、あとからやってくる酔いには要注意です。
残しても炭酸が抜けるだけと思い、その日のうちにボトルを開けてしまおうと頑張ってみましたが、残念ながら1/4ほど残してしまいました。あいにくボトルを封印するキャップがなかったので、仕方なくアルミホイルでくるんで一晩寝かせました。
そして翌日恐る恐る呑んでみると、なんとコルクを抜いた直後と変わらぬ、元気一杯の泡立ちでした。プロセッコの炭酸の威力は恐るべしです。
3-3)モッツアレラチーズとともに
「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」は、どんな料理にも合いそうでしたが、イタリアに敬意を表してた、たまたま冷蔵庫の中にあった花畑牧場のモッツアレラチーズと共に呑んでみました。
この花畑牧場のモッツアレラチーズは、北海道の十勝産の生乳で造られており、もちもち食感の生モッツアレラで、「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」の爽快感とのコンビネーションは抜群でした。
4.おわりに
以上が【ロピア】で一番安かったスパークリングワイン「ラディーゼ スプマンテ ミレジマート」のご紹介になります。毎度のことになりますが、その価格からは想像ができない本格的なプロセッコで、コスパは最高でした。気の合う仲間とカジュアルなパーティをするときに、ビール代わりに思う存分呑むのに最適なスパークリングワインだと思いました。
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