全国酒類コンクールで第一位に輝いた芋焼酎「紅福」を呑んでみました。
Contents
1.はじめに
先日、大手スーパー【ライフ】のワインの中で一番安かった「ライジング フレイム」は、なかなかの掘り出し物だったというお話しをしました。
我が家の近くにある【ライフ】は、歩くと少し遠いので、普段あまりいくことはありませんが、先日お伺いしたときに、思った以上にお酒売り場が広く、いろいろな種類のお酒が並んでいたので、今度はめずらしい焼酎にでも出会えないかと期待して、再度お伺いしてみました。
圧倒的な品揃えだったワインコーナーに比べると、焼酎コーナーは期待ほどではなく(すいません)、だいたい私の知っている銘柄ばかりでしたが、その中で、タグをぶら下げてやたら目立っている「紅福」という銘柄を見つけました。
タグには “2022年度 全国酒類コンクール 第一位 芋焼酎部門" と誇らしげに書かれており、製造元は、鹿児島県ではなく熊本県の球磨地方にある【房の露株式会社:以下房の露】となっていました。
熊本県の球磨地方といえば、以前ご紹介した「球磨拳」のような米焼酎の産地呼称「球磨焼酎」の本場ですが、そこにある酒蔵が造る芋焼酎、しかも全国酒類コンクール第一位ということで、ひょっとして掘り出し物ではないかという期待を込めて、我が家のハウス焼酎「黒伊佐錦」より2割ほど割高でしたが、購入することにしました。
ということで今回は、全国酒類コンクールで第一位に輝いた芋焼酎「紅福」と、その製造元である【房の露】をご紹介したいと思います。
なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【房の露】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。
2.【房の露】のご紹介
2‐1)球磨焼酎の技
【房の露】は、明治40年(1907年)に味噌醤油製造業者として創業し、大正元年(1912年)に、球磨焼酎「房の露」の製造販売を開始しました。
その後、昭和25年(1950年)に【合資会社堤商店】、昭和36年(1961年)に【合資会社房の露】、昭和39年(1964年)に【房の露株式会社】となり、現在に至っています。
同社は、500年以上も前から続く球磨焼酎の伝統を受け継ぎつつも、時代の変化に合わせて新しいことにも積極的にチャレンジし、よりおいしい焼酎を造りに励まれています。
そして球磨焼酎の伝統の技を駆使し、現在では今回ご紹介している「紅福」などの芋焼酎、麦焼酎、蕎麦焼酎など、米焼酎以外の焼酎も幅広く製造されています。
2‐2)全国酒類コンクール

第一位のタグ
「紅福」が第一位に輝いた全国酒類コンクールは、全日本国際酒類振興会の主催のもとで、平成元年(1989年)から開催されています。
もともとは日本のお酒の素晴らしさを海外に広めるために、イギリスのロンドンや、フランスのパリなどの海外の主要都市で開催され、海外での日本のお酒の認知度の向上に大きく貢献してきました。
その後、開催地を日本に移し、現在では数百もの銘柄が全国から出品され、鑑定官出身者や大学の醸造・発酵学関係者、酒類評論家等の専門家の方々が、厳正なる審査をしておられるようです。
今回ご紹介している「紅福」は、2022年に第一位に輝いたとタグには書いてありましたが、2014年にも第一位に輝いているようです。どうやらなかなかの逸品のようです。
3.「紅福」を呑む
3‐1)「紅福」とは
「紅福」の原料となっている〈紅はるか〉は、国の機関である【農研機構 九州沖縄農業研究センター】で開発された新しいさつま芋で、しっとりとした肉質と高い糖度が特徴で、焼酎のみならず、焼きいもや料理、お菓子などの原料にも適しています。
〈紅はるか〉は、ビタミンや食物繊維を豊富に含み、美の食材としても大人気で、これを贅沢に使用した「紅福」は、ふくよかな甘みが特徴の本格芋焼酎となっています。
3‐2)節度のある味
まず開栓すると、思っていた以上にしっかりとした芋の香りが漂いました。
いざストレートのままで口に運ぶと、〈紅はるか〉のふくよかな甘みを感じるものの、キレやコクはそれほどでもなく、ど芋過ぎず、でも呑みやすすぎず、クセはあまりない、なんとも節度のある味でした。
この節度のある独特な味は、和食などの上品な味の料理のじゃまをせず、よき伴侶として連れ添ってくれそうなので、前回ご紹介した「かね京かんろ」と同様に、少し高級な和食屋のカウンターで、ひとりでしっぽしと、上品な料理を肴に、ふくよかな〈紅はるか〉の味を楽しみながら呑むのが似合いそうな、ちょっと上品な焼酎でした。
ちなみにロックで呑むと、より節度のあるおとなしい味になりました。




4.おわりに
以上が、全国酒類コンクールで第一位に輝いた芋焼酎「紅福」と、その製造元である【房の露】のご紹介となります。
ふくよかな〈紅はるか〉の甘味は感じるものの、ど芋過ぎず、でも呑みやすすぎず、クセはあまりない、なんとも節度のある味で、この節度こそが、薩摩焼酎とは一味違う、球磨焼酎の伝統の技を駆使して造られた芋焼酎の味なのかもしれません。
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