【エアコン検討中の方必見!】自分の部屋にエアコンを取り付けたら、予想以上の追加費用がかかりました。

1.はじめに

 現役時代は自分の部屋では、たまにパソコンをしたり、筋トレをする程度だったので、特に問題はありませんでしたが、リタイア後はブログを書いたりして部屋にこもる時間が長くなり、さすがに毎年訪れる猛暑に耐えられなってきました。

 一昨年あたりからエアコンの取り付けを検討してきましたが、いざとなるとなかなか踏ん切りがつきませんでした。ただ昨年の猛暑のことを考えるとさすがに今年こそはと、各メーカーの機種が入れ替わる秋口から年明けの時期を狙って、目標予算を総額10万円以下とおき、いよいよ本腰を入れることにしました。

 そして先日、念願かなってついにエアコンを取り付けることになりました。ただ昨今の原材料費の高騰、アスベスト(石綿)対応の法改正、新規取り付けの場合の追加費用などで、大幅に予算オーバーしてしまいました。

 ということで今回は、そのエアコンの購入から取り付けまでの顛末をご紹介したいと思います。

2.メーカー決算フェアを狙う

2-1)大手家電量販店をはしごする

 普段はめったに見ない新聞広告で、おおよその値ごろ感を事前につかんだ上で、大手家電量販店をはしごすることにしました。

 我が家から一番近くてよく行く1店舗目は、今までは基本工事費込みだった店頭価格が、いつのまにやら基本工事費は別になり、でも1年前の記憶に残っている基本工事費込みの価格とほぼ同じでした。家電量販店では、よくメーカー名が書かれた名札をしている店員さんをお見掛けしますが、こちらのお店にも大勢お見えになりました。

 質問すると答えてはくれますが、いまいち気合いが入っていない感じがして(人によると思いますが)、前より価格が上がったような気がするとお話すると、前述の原材料費の高騰やアスベスト対応の法改正で致し方なしということで、それ以上頑張ってくれる気配がなかったので、次のお店に行くことにしました。

 次のお店も大手家電量販店ですが、最近のTVCMなどで店員さんはプロパー(正社員)の方のみということで、たしかに前のお店に比べると、店員さんの意気込みが違いました。

日立ふとん乾燥機のご紹介
日立ふとん乾燥機のご紹介

 店頭価格も、従来通り基本工事費込みのままで、ちょうど日立と東芝の決算セールをやっていおり、日立のベーシックな機種が、そこそこの価格でおいてありました。 

 以前もお話ししましたが、我が家には日立の家電が多く、その耐久性には絶大なる信頼を置いています。

 とはいえ、1年前に比べるとけっこう値上がりしていたのでちょっとだけ躊躇しましたが、これ以上他のお店をまわっても、それほど大きな違いはないと判断し、少し詳しく見積もってもらうことにしました。

2-2)すでにこの時点で予算オーバー

 昨年(2023年)10月の法改正から、アスベスト対応の費用が追加でかかることは知っていたので、事前に図面を引っ張りだして調査し、我が家は残念ながらアスベストを使用してることは分かっていました。

 アスベスト対応の費用は、事前調査と対策工事の2ステップになっていますが、すでにアスベストを使っているのは分かっていたので事前調査は必要ないのでは、とお聞きすると、あの意気込みを感じさせてくれた店員さんが、突然お役所の人のようになり、これは決まりですからといわれました。

 今回エアコンを取り付ける私の部屋は2階にあり、室外機は1階に設置したいとお話すると、それには追加費用が必要になるとのことでした。さらに見栄えよくしたいので、配管のカバーも付けたいとお話すると、当然のごとく追加費用が必要でした。

 どうやら基本工事費に含まれるのは、室内機、室外機の設置と、その間の1階分の配管と、壁の穴あけまでのようです。以前リビングのエアコンを交換したときに、追加工事費は発生しなかったので(たまたま基本工事費の範囲に入っていました)、追加工事費のことを少し甘く考えていたようです。

 そして、この時点で目標予算の総額10万円を軽く超えてしまいました。ただ、厳しいですがこれが現実だと必死に受け止め、予算達成はあきらめて取付工事の日どりを調整しました。こちらは幸いにもこの時期はまだ混んでいないということで、希望通りお願いすることができました。

 だたこれからは春の引っ越しシーズンに入り、さらに夏本番が近づいてくると、取付工事の日どりはなかなか希望通りにはいかなくなるようでした。

3.取り付けは仕切り直し

3-1)1つ目の問題発生

 いよいよエアコン取付の日がやってきました。朝一から部屋を片付け、万全の構えで工事担当の業者の方を待ちました。そして業者の方がお見えになり、まずは一緒に取付場所の確認をしました。

 するとまず1つ目の問題が発生しました。室内機のサイズは事前に分かっていたので、部屋の中の取付場所はおおよそ決めていたのですが、メーカー指定のクリアランス(50mm)まで含めると、満額回答できる場所がないことが分かりました。

 下記写真の通り「A案」だと十分な幅が確保できないので、カーテンレールの末端の装飾部をカットする必要がありました。ちょうどこの場所にはエアコン用のコンセントが設置してあるので、大丈夫だと考えていましたが、ちょっと奮発して取り付けたゴージャスなカーテンレールが仇となってしまったようでした。

 次に「B案」だと今度は高さが十分確保できず、メーカー指定のクリアランスどころか、壁に対してほぼゼロタッチになるようでした。コンセントからも距離が遠くなるので、電源コードの配策も必要になるようでした。

エアコンの室内機の設置場所候補
エアコンの室内機の設置場所候補

 業者の方が、今回購入した機種より高さを抑えた機種もあるので、そちらに変更すれば「B案」でいけるといわれたので、エアコンを買ったお店に確認すると、価格が大幅にアップしてしまうことが分かりました。

 そうなると、どうせ予算オーバーしているのならと、少しやけになりそうでしたが、長い長い人生経験からそこはグッと抑え、業者の方に無理をいって現物合わせでまずは「B案」を確認し、だめなら「A案」で、カーテンレールの装飾部をカットする覚悟をしました。

2-2)2つ目の問題発生

 次に2つ目の問題です。以前リビングのエアコンを交換したときに、容量をひとまわり大きくしたので室外機もサイズアップし、もともとの場所に収まらなくなってしまいました。そのときに業者さんに相当無理をお願いしたことがあるので、今回は室外機の設置場所に関しては入念に事前確認を行いました。

 したがって室外機の設置場所自体は問題ありませんでしたが、配管カバーの延長が必要なことが分かりました。業者の方が、この延長のために必要な配管カバーと、前述の「A案」に必要となるカーテンレールのカッティング用の工具を用意されていなかったので、この日の工事は一旦中止とし、2日後に再度お願いすることにしました。まだ取付工事が混んでいなくて助かりました。

 どうやら、よほど精度のいい設置場所の情報を購入時に提示できない限り、業者の方との現地確認で、今回のような仕切り直しが発生することもありうるということでした。ただ追加費用の発生はありませんでした。

4.工事着手

4-1)取付場所は「B案」に決定

 2日後に、再度室内機の取付場所をまずは「B案」で、現物を使って確認してもらいました。下記写真(左)のように室内機のベースの部分を壁に当て、仮止めしたうえで本体の装着が可能か否かを確認してもらったところ、なんとかギリで取り付けが可能なことが分かりました。助かりました。

 取付場所が決まったら、次はいよいよ壁への穴あけです。

エアコンの室内機のベース(左)と 壁穴あけ用ドリル(右)
エアコンの室内機のベース(左)と 壁穴あけ用ドリル(右)

4-2)アスベストへの対応

 何度もお話しているように、壁に穴をあける際はアスベストへの対応が必要です。業者の方が下記写真の防塵用のシートを用意され、すいませんがこの先はしばらく中には入らないでください、と部屋のドアを閉められました。

 その密室の中で、どんな作業がおこなわれているのか興味津々でしたが、「鶴の恩返し」を反面教師と思いグッと我慢しました。ちょっとネットで調べてみましたが、防護服や防護マスクを身に着けて、どうやら相当大掛かりな作業をされているようです。

 そうなると、まあこの費用も致し方なしかなと思いました。

アスベストへの対応のためのシート類
アスベストへの対応のためのシート類

4-3)無事工事完了

 そしてついに下記写真の通り、エアコンの取付工事が無事完了しました。室内機も希望通りの場所に取り付き、電源コードもきれいにカバーされ、とても満足がいく結果となりました。

 もっと目立たないように電源コードは天井付近を配策も少し考えましたが、コンセントはアース経路の整合を取るために下側から差し込む必要があり、電源コードの長さにも制限があったので、今回の配策に落ち着きました。

 右の上に少し見えていますが、カーテンレールの末端の装飾部も無事です。

希望通りに取り付けられたエアコンの室内機(壁が少し汚れていますがドレッサーを移動した残痕ということでご了承ください。)
希望通りに取り付けられたエアコンの室内機(壁が少し汚れていますがドレッサーを移動した残痕ということでご了承ください。)

4-4)リモコンホルダーが無い

 リモコンもコンパクトで、とても使い勝手がよさそうでしたが、今まであって当然と思っていたリモコンホルダーが見当たりませんでした。業者の方にお聞きすると、下記写真(右)のようにネジを壁に取り付け、そこにリモコンを引っ掛けるようで、最近このタイプが多いそうです。

 別売のリモコンホルダーもあるようですが、お店にはおいてなくメーカーに注文し1週間ぐらいで届くそうなので、これはあまりニーズがないのだと考え、このままでいくことにしました。

壁に取り付けられたリモコン(右)と その簡素なホルダー(左)
壁に取り付けられたリモコン(右)と その簡素なホルダー(左)

5.追加費用のまとめ

 今までご説明してきたように、今回のエアコン取付には基本工事費に加え、下記赤い部分の①~⑦の部位で追加部材や工事が必要でした。参考までに、リビングのエアコンは青い部分となり、確かに基本工事費の範囲に収まっています。

追加費用は必要になった部位
追加費用は必要になった部位

 かかった費用は下記ステップチャートの通りで、店頭価格のエアコン本体+基本工事費に対し、着実に追加費用が積み上がり、大幅な予算オーバーとなってしまいました。

 ちなみに下図のゲージはあえて記載していませんが、文脈からご想像していただけたら幸いです。

追加費用のステップチャート
追加費用のステップチャート

6.おわりに

 以上が、私の部屋のエアコンの購入から取り付けまでの顛末のご紹介になります。残念ながら目標の予算を大幅にオーバーしてしまいました。

 ただ、エアコンの取り付けには約3時間を要し、狭いところで梯子を使って2階から1階に配管を通したり、アスベストへの対応でしばらく部屋にこもったり、その業者さんの大変な作業を見ていたら、今回の追加費用は当然で、決して高くないと思いました。

 そしてこれで今年の夏は、猛暑など恐れることなく、快適に過ごすことができそうです。めでたし。めでたし。

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