姫路から世界に羽ばたく濃厚豚骨ラーメン店【ラー麺 ずんどう屋】の「味玉らーめん」は絶品でした。
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1.はじめに
先日習い事帰りのカミさんを、中央林間にある習い事の教室の近くでピックアップしました。これはカミさん孝行を兼ねた毎月の恒例行事なっています。いつもならピックアップは夕方なのですが、今回はイレギュラーで昼過ぎでした。
せっかくなので、中央林間周辺で昼飯を食べることになったのですが、以前ご紹介した名古屋半日観光のときとは違い、めずらしくカミさんが早い段階で、この先にある「ずんどなんとか」というラーメン屋にしようと言い出しました。
名前から察するに、あの若きラーメン界の天才中村氏が出店した厚木の山の中にある【ZUND-BAR】の系列に違いないとカミさんは信じ切っていたので、それを信じてそのお店に入りました。
そしてそのお店の正しい名前は【ラー麺 ずんどう屋:以下ずんどう屋】でした。ということで今回は、その【ZUND-BAR】の系列、かもしれない【ラー麺 ずんどう屋】をご紹介したいと思います。
2.【ZUND-BAR】とは無関係
駐車場は20台ほど止められるようで、休日のお昼過ぎでしたがスムーズにクルマを止めることができました。お店の造りはなかなかモダンで、確かに【ZUND-BAR】に通ずるものがありそうな気がしましたが、ふと駐車場に立ててあるのぼりを見ると、お城をバックにして”姫路から世界へ”と、勇ましい文字で書かれていました。
どうやらこのお店は2002年に兵庫県姫路市で誕生した、背脂を加えた濃厚豚骨スープを売りにしているお店で、【ZUND-BAR】とはまったく関係ないようでした。
その後2008年に【株式会社ZUND】を設立し(少し紛らわしいです)、そこからは西日本を中心に怒涛の如く店舗を拡大し、現在では82店舗にまでなっているようです。ただ関東地方には、この中央林間と新宿の2店舗のみで、まだまだ知名度は低いようです。まあカミさんが間違えても致しい方無し、というところでしょうか。
とはいえ、もうお腹は限界ということで、まずはお店に入ることにしました。店内はそこそこの広さで、テーブル席とカウンター席があり、若い店員さんたちが元気よく働いていました。
休日ということもあり、小さい子供連れのファミリーが目立ちましたが、それにしても多いと思っていると、小さい子供のいるテーブルに、店員さんがおもちゃが一杯入った箱をもっていき、好きなおもちゃを選んでもらっていました。どうやらこれが目当ての方もいるようでした。
そして私たちのところには、こちらは食べ放題です、と店員さんが高菜がたっぷりと入った壺を持ってこられました。この高菜はお店の名物ということで、お持ち帰りもできるようでした。
3.【ずんどう屋】のメニュー
前述の通り【ずんどう屋】のラーメンは、背脂を加えた濃厚豚骨スープで、そこに味玉、チャーシュー、ネギ、野菜をトッピングしたラーメンや、コーンバターや魚介をつかった和風だしでアレンジしたラーメンもありました。現在は期間限定で、玄関でいきなりでかいパネルで告知されていた「豚骨つけ麺」もあるようでした。
この「豚骨つけ麺」には少し惹かれましたが、初めてのお店ということでふたりとも一番人気の「味玉らーめん」と、カミさんお約束のギョーザを頼むことにしました。
それにしてもカミさんはラーメン屋に来るとギョーザを注文しないと気が済まないようで、先日博多ラーメンの【一蘭】に行ったときにメニューに餃子が無いことが分かり、半狂乱になっていました。
注文するときに、店員さんから麺の硬さではなく、背脂の量を聞かれました。”こってり”とか”まみれ”というのもありましたが、まずは無難に”並”にしておきました。
4.絶品「味玉らーめん」
先に出てきた高菜を食べながら(なかなかおいしかったです)少し待っていると、いよいよ「味玉らーめん」とギョーザの登場です。まず自慢のスープを呑んでみると、めずらしくカミさんと目を合わせてしまいました。
そしてふたりとも、その本格的な濃厚豚骨のスープに魅了されていました。正直なところ西日本では大規模なチェーン店ということで、そこそこのおいしさかなと思っていましたが、久しぶりに本物に出会ったような気がしました。
濃厚豚骨スープに背脂が絡むことで豚骨特有の臭みが消され、ほんのりと甘みを感じることができました。麺は少しコシのある細目のストレート麺で、濃厚豚骨スープとの相性は抜群でした。
確かにこの味なら世界に出ていけるのではないかと思いました。
ちなみに餃子は、「味玉らーめん」のような感動はありませんでしたが、普通においしい餃子でした。
こだわりの味玉も絶品で、卵黄がスープにとろけ出すほどにとろっとろで、そうとう丁寧にゆで時間を調整しているようでした。もうひとつのこだわりであるチャーシューもこれまた絶品で、赤身と脂身のバランスがとてもよく、少し薄めに切ってあるので、口の中に入れるとすぐにとろけていきました。
私がひいきにしている【らーめん専門店 小川】の豚バラチャーシューも絶品ですが、こちらのチャーシューも勝るとも劣らない味でした。
そして、麺と具はあっというまになくなってしまいました。けっして量が少なかったわけではありませんが、もう少しこの味を楽しみたいという気持ちが沸き上がり、同じ気持ちだったカミさんと一玉をシェアするということで、歳不相応な替玉を注文してしまいました。
店員さんは替玉と一緒に、お好みで使ってください、とまるで昭和の食堂のソースの容器のようなものを置いていかれました。味が変わりそうなので使うのはやめておきましたが、少し味見すると醤油だれのような味でした。
5.おわりに
以上が、【ZUND-BAR】の系列と勘違いしてたまたま入った【ずんどう屋】のご紹介になります。
その味は、久しぶりに食べた本格的な濃厚豚骨の味で、こちらではおなじみの家系の醤油豚骨とは明らかに違う味でした。そして関東にも、この【ずんどう屋】の店舗があっというまに広がっていくという予感がしました。
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