赤城山のふもとで、すてきな秘湯の宿【赤城温泉ホテル】を見つけました。
Contents
1.はじめに
今回は、先日のGWに泊まった赤城山のふもとにある【赤城温泉ホテル】をご紹介します。こじんまりとした温泉郷の中にたたずむ、すてきな秘湯の宿でした。
2.秘湯を探す
規制緩和が徐々に進められようとしているものの、まだまだ新型コロナの感染者数は高止まりしているのが現実です。私のような重症化しやすい65歳に微妙に届かない高齢者としては、まだまだ飛行機や電車などの公共交通機関を使った旅行には抵抗があるので、自分の運転で行ける範囲でいろいろと行き先を探しました。
宿泊先もあまり人が多く集まらない秘湯を中心に調べた結果、今回ご紹介する【赤城温泉ホテル】を見つけることができました。赤城山の山頂を目指す山道の途中にあり、3軒ほどが集まるこじんまりとした温泉郷の中の一つになります。
3.宿に向かう
3-1)秘湯を求めて険しい旧道を上る
カーナビの案内に従い赤城山に向かってひたすら走り、いよいよ山道に差し掛かると徐々に道が険しくなりました。途中すれ違いも結構きつそうなところも何か所かあり、何度か本当にこの道で正しいのかとカーナビを確認しましたが、宿に向かう道はこれしかなく間違いようがありませんでした。
天下の赤城山山頂を目指す道がこれでは、国定忠治も嘆くのではと思いましたが、後で宿の方にお聞きしたところ、どうやらこの道は旧道でもっと整備された道が別にあるようでした。
3-2)無事宿に到着
宿に近づくにつれ1台が2台、2台が3台と縦走する車が増えてきたと思ったら、みんな同じ宿に向かう車でした。そして赤城温泉駐車場というところで行き止まりになり、そこに宿の方が待っておられました。
この先まだ道があり、最低地上高の高い車であれば宿の玄関近くまで行けるということなので、一応SUVの冠を与えられている愛車ジュークで先に進むと、USJのジュラシックパークの最後に水に突っ込む時と同じぐらい急な坂道になっていたので、慎重に降りて無事宿の玄関に到着しました。
4.宿のご紹介
4-1)昭和モダンのエントランスロビー
玄関を入ると、広々とした昭和のモダン感漂う落ち着いた雰囲気のエントランスロビーがありました。こちらでチェックインを済ませ、カミさんの浴衣を選んで部屋に向かいました。
4-2)和モダンのお部屋
建物は5階建てで、私たちの部屋は5階の和モダンツインでした。他に浴室付の別邸が3部屋と和室が5室、そして私たちが泊まる和モダンツインが5室の計13室のほどよいサイズの宿でした。リニューアルも終えており、部屋は広く今風の造りでなかなか気に入りました。
4-3)癒やしの景色
部屋からはちょうど新緑の季節ということで、様々な色の緑に彩られた木々が折り重なった落ち着いた山間の景色を見ることができました。初老の私にとっては、川のせせらぎと共にいつまでもボーっと見ていられる癒しの景色でした。
4-4)茶褐色のにごり湯
さて宿の名前にもなっているにごり湯ですが、源泉かけ流しの茶褐色の温泉でした。自然噴出の無色の湯が、空気に触れると茶褐色に変わるのだそうです。
湯舟、洗い場、更衣室の大きさはそれほど広くありませんが、浴室付の別邸を除けば10室の規模なので、これで十分ではないかと思いました。
ただたまたまチェックインが重なったのと、夕食の時間が18:00、18:30とあまり離れていないことあり、私が夕食前に入浴した時は少し混んでいましたが、翌日の朝入ったときはほぼ貸し切り状態でした。
5.夕食のご紹介
5-1)すき焼きが最初に
夕食は個室のお食事処で頂きました。席に着くと最初に上州牛のサーロインのすき焼きが準備されており、宿の方が「もしよろしければお早いうちにお召し上がりください。」とおっしゃられました。
その時は、早く食べないと肉の脂身が柔らかくなりすぎるのかなと思いましたが、後でその意味が分かりました。
5-2)一品一品丁寧に
献立は下記の通りです。少し見づらくてすいません。このあと一品一品本当に丁寧に調理された料理が続々と運ばれてました。
5-3)絶品の岩魚
その中でも、特に驚いたのが岩魚の塩焼きです。よく渓谷のお土産屋さんの店頭で売っているものとは、全くの別物でした。
鮎と違い岩魚は頭から尻尾まで食べるのは、ちょっと無理があると思っていましたが、いとも簡単に何の抵抗もなく、何も残さずにおいしく頂きました。これこそが、素材良さと丁寧な調理の賜物だと感じました。
5-4)やはりすき焼きは最初に
若い頃は大食いで通した私ですが、さすがに終盤のすき焼き(好きな物は最後に食べるというのがポリシーなので、結局すき焼きは最後に食べました。)に差し掛かったところで、少しおなかがきつくなってきました。
ここで初めて、最初に宿の方がおっしゃっていた意味が分かりました。カミさんは残念ながらリタイア寸前で、上質な上州牛のサーロインを半分残すことになり、結局私が1.5人前をおいしく頂くことができました。
質、量、お食事処の雰囲気、宿の方のサービスすべてが満点で、本当に大満足の夕食になりました。ちなみにお酒も、地酒や地元の焼酎などが、豊富に取り揃えられていました。
6.翌朝を迎える
6-1)明るい朝
その夜は、しっかりとしたクッションのベットで、ぐっすり寝ることができました。ただ遮光カーテンに慣れてしまった私には、障子のみの遮光では朝方少し明るすぎました。明るい朝が苦手の方は、アイマスクを準備しておくといいかなと思いました。
6-2)おいしい朝食
朝食は、夕食と同じお食事処で頂きました。献立はオーソドックスでしたが、夕食と同様に一品一品丁寧に調理されており、とてもおいしかったです。
サラダのキャベツもシャキシャキでとても新鮮でした。昨晩の反省を踏まえて、お代りしたい気持ちをぐっとこらえ、ご飯は一杯のみにしておいたので、ちょうどいい量でした。
6-3)最後はアトラクション
サービスの食後のコーヒーをエントランスロビーで頂き、10時前にチェックアウトしました。昨日下った急坂を、今度は上るのかと若干不安を感じていましたが、宿の方があらかじめ坂の上の駐車場に車を移動してくれていました。
私たちは荷物と共に下の写真の右奥に小さく見える白いワゴンで、テーマパークのアトラクションのように、急坂を一気に上って送ってもらいました。
7.おわりに
以上が、赤城温泉ホテルの滞在記です。宿泊料金は宿泊日、宿泊人数によりますが、私たちが泊まったスタンダードな部屋で一泊二食付きで一人20,000円以下、浴室付の別邸で一人30,000円前後と、部屋、食事、サービスのクオリティを考えるととてもリーズナブルです。
またぜひ訪れたい赤城山麓のすてきな秘湯の宿でした。
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