地元の皆さんお勧めの広島のお酒「雨後の月 月光」を味わうことが出来ました。
Contents
1.はじめに
先日岐阜の実家に帰省した時に、義理の姉が広島に旅行したときに、地元の皆さんから勧められてお土産に買ってきた大吟醸酒「雨後の月 月光:以下月光」を呑ませてもらいました。もちろん初めて味わうお酒でしたが、地元の皆さんが勧めるだけあって、とても味わい深いお酒でした。
今回は、その「月光」と、その「月光」を製造している【相原酒造】をご紹介します。
2.【相原酒造】のご紹介
2-1)豊かな自然環境の中でのお酒造り
「月光」を製造している【相原酒造】は1875年(明治8年)に創業されました。場所は広島県呉市の東にある、山と瀬戸内海に挟まれた小さな町「仁方」になります。戦争で一時休業していたようですが、大吟醸造り、全品冷蔵保存、最上の原料で醸すことにこだわり、1988年(昭和63年)に吟醸蔵として再スタートしたようです。
特においしいお酒造りにかかせないお水は、名水と名高い野呂山の伏流水を使い、豊かな自然を活かし、かつ品質第一を徹底した酒造りに取り組まれているようです。
2-2)岡山県:第7位、広島県:第9位
日本酒というとまず新潟県が思い浮かびますが、「月光」を製造している【相原酒造】は広島県、以前ご紹介した「冬の月」を製造している【嘉美心酒造】は岡山県ということで、瀬戸内海に面した山陽地方でもお酒造りが盛んなのではと少し調べてみました。
酒蔵の数(出展:アルコログ2021年データ)でいくと、やはり新潟県はトップですが、なんと岡山県が第7位、広島県が第9位にランクインされていました。灘五郷といわれる神戸エリアを擁する兵庫県も第4位ということで、この瀬戸内海に面したエリアは名水にも水運も恵まれているので、多くの酒蔵があるようです。
3.「月光」のご紹介
3-1)「月光」は「大吟醸酒」
「月光」を味わう前にラベルをみてみると、まず表面に誇らしげに「大吟醸酒」、裏面の原材料の中に、米、米麹に加えて「醸造アルコール」と記載されていました。最近「純米酒」に慣れてきているので、どんな味なのかより興味が深まりました。
以前ご紹介した日本酒の分類にあてはめると、下表の通りになります。「月光」の精米は40%までなされいる最上級の「大吟醸酒」で、「醸造アルコール」が加えられているので、「純米」の冠はついていません。
3-2)「月光」を味わう
「月光」をグラスに注ぎ、まずは香りをかいでみました。昔ながらの辛口のグイっとくる香りではなく、吟醸酒らしいフルーティで爽快な香りでした。そして一口呑むと、こちらも吟醸酒らしいすっきりとした透明感のある味が口の中に広がりました。ただ「月光」は、これだけで終わらずに、最後にほんのりとお酒好きが好みそうな辛みが残されていました。
ただのすっきりとした呑みやすい吟醸酒で終わらないところが、「月光」を地元の皆さんが勧める所以なのかな思いました。この「月光」は地元の皆さんの評価だけではなく、「SAKE COMPETITION 2014」という大会で、なんと第2位に輝いているのだそうです。
4.醸造アルコールとは
前述の通り「月光」には「醸造アルコール」が加えられています。【相原酒造】の「雨後の月」シリーズには「純米大吟醸酒」もありますが、「月光」のような「大吟醸酒」は、あえて「醸造アルコール」を加えることで、お酒の味わいを深めているようです。
太平洋戦争中のお米やお酒が不足していた時代では、「三倍増醸酒(三増酒)」というもともとのアルコールの2倍の「醸造アルコール」を加えて安価に日本酒を製造していたそうです。その後も「醸造アルコール」を加えるということは、安価に日本酒を造る手法という悪いイメージが残りました。
ただ「醸造アルコール」を加えることで、酒質が安定する、クリアになる、劣化しにくくなる、といった効能を得ることができます。さらには「吟醸酒」に「醸造アルコール」を添加することで香りが良くなるという利点もあるようです。
「月光」は、このような「醸造アルコール」の利点を活かして、さらなる味わい深さを生み出すために「醸造アルコール」をブレンド(あえてこの言葉を使いました)していました。
5.おわりに
以上が「月光」のご紹介になります。今までは「純米大吟醸」こそが日本酒の頂点であると思っていましたが、「月光」に出会い、「吟醸酒」に「醸造アルコール」を加えることで、さらなる味わいを加味することができることが分かりました。これから日本酒を選ぶときは、「純米大吟醸酒」だけではなく「大吟醸酒」にもしっかりと目を光らせていきたいと思います。
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