新次元の芋焼酎「だいやめ」に出会いました。謎めいた味でしたが、結構ハマリました。

2024年3月28日

1.はじめに

 先日ゴルフ仲間の還暦祝いの場で、新次元の芋焼酎「だいやめ」に出会いました。今回はその「だいやめ」を、以前少し勉強した焼酎の知識を交えながらご紹介します。

2.「だいやめ」とは

2-1)製造元は【濱田酒造】

 改暦祝いの場で撮ったボトル裏面の写真をあらためて見てみると、製造元は【濱田酒造】となっていました。【濱田酒造】は、売上高137億円の業界第5位の大手で、よくお酒売り場で見かける「赤兎馬」や「海童」の製造元です。

 「だいやめ」のような尖った味の焼酎を、このような大手が製造しているとは意外でした。この規模の会社であれば、「だいやめ」の生産キャパシティは十分で、3M(森伊蔵、魔王、村尾)のように、市場でプレミア価格がつくという心配はなさそうです。 

 業界No.1は「黒霧島」などを製造している【霧島酒造】で、売上高はなんと600億円にのぼり、もう何年も一位の座を守っているようです。ちなみにわが家のハウス焼酎「黒伊佐錦」の製造元である【大口酒造】の売上高は40億円ほどで、業界13位でした。

 以上の売上高のデータは「焼酎メーカー売上高ランキング(2021年):帝国データバンク」から引用しています。

2-2)【濱田酒造】の3つ蔵

 ホームページを見てみると、【濱田酒造】は下表の3つの異なる酒蔵を有しているようです。「だいやめ」を製造しているのは、「傳藏院蔵(でんぞういんぐら)」という、【濱田酒造】の中では「革新の蔵」と位置付けられた日々焼酎を進化させている酒蔵のようです。

 そんな酒蔵の取り組みの中から「だいやめ」が誕生したというのは、なるほどと思いました。前述の「海童」も、この酒蔵で製造されているようでした。

 興味がわいたので、他の酒蔵ものぞいてみると、前述の「赤兎馬」を製造する「伝兵衛蔵(でんべえぐら)」の商品の中に、とんでもなく高額な40万円近くする「永福伝」という超プレミアムな焼酎を見つけました。3Mのように市場に出てから値が吊り上げられているのではなく、蔵出し価格がそのものが高額という筋金入りの焼酎です。

 さつまいも・水・米の全ての原材料にこだわり抜いて造られ、13年間丹念に熟成させた原酒が使われており、熟成感あふれる、まろやかで濃厚な旨味のある味わいなのだそうです。いったいどんな味なのか、死ぬまでにほんの一滴でいいので呑んでみたいものです。

濱田酒造の酒蔵と特徴

2-3)「だいやめ」の製法

「球磨拳」のご紹介
「球磨拳」のご紹介

 「だいやめ」の製法ですが、以前米焼酎「球磨拳」をご紹介したときに作成した下表「焼酎の分類と製法の違いによる特徴」に、あてはめてみました。

 いろいろと調べてみましたが、残念ながら「製麹」と「仕込み」以外は分かりませんでした。にわか焼酎博士として類推した結果、おそらく「減圧蒸留」「初期熟成」「濾過」により、すっきりとした味わいを出しているのではないかと思いました。(間違っていたらすいません)

 「だいやめ」の最大の特徴は、独自の技術で造られる、アロマリッチな香気を引き出す成分を多く含んだ「香熟芋」で仕込んでいる点であり、これが新次元の味を生み出しているようです。その新次元の味は、私見を交えながら次項でご紹介します。

焼酎の分類と製法の違いによる特徴(だいやめ)

2-4)「だいやめ」との出会い

 ゴルフ仲間の還暦祝いではじめて「だいやめ」を口にしたとき、誰かが間違えてライチを使ったライチ焼酎(この世に存在するのか分かりませんが?)を注文したのかと思いました。それだけライチの香りが、口の中一杯に広がります。

 わしは芋焼酎が飲みたいのじゃと少し騒ぐと、声の大きさではゴルフ仲間の中で一二を争う若手(ゴルフ仲間の中では!)から、これは芋です、とあっさりいわれてしまいました。最近TVなどでも紹介され、けっこう騒がれていますよ、知らないのですか?とまでいわれてしまいました。

 ちなみに「だいやめ」は2018年9月発売されているので、いままで店頭に並んでいたのに気づかなかったのか、少し騒がれ始めたので最近になって並ぶようになったのかは定かではありません。

2-5)「だいやめ」を味わう

 還暦祝いのときは、酔いもけっこう回っていたので、結局最後まで芋の面影は感じることが出来ませんでした。ただ旨い焼酎であることは間違いないので、後日スーパーで買って自宅でじっくりと飲んでみました。

 スーパーでは前述の「海童」と一緒に普通の顔をして並んでいました。TVで紹介されたとなると品切れになるのではと思いましたが、さすが大手の「濱田酒造」だと思いました。

 まずロックで呑んでみました。はじめて口にしたときと同じで、ライチの香りが容赦なく口の中に飛び込んできました。このライチの香りは前述の「香熟芋」が引き出しているようで、ライチのラの字も中には入っていないようです。

 「濱田酒造」のホームページには、炭酸水で割るとさらに香りが引き立つと書いてありましたが、そうなるとますますライチサワーに近づいてしまうのではと思い、それに逆行して途中からストレートで味わってみました。

 あいかわらずライチの香りは頑張っていますが、芋ならではのまろやかさもしっかりと感じられ、芋焼酎としての「だいやめ」の本来の旨味に接することができた気がしました。

 あるサイトには、「だいやめ」は芋焼酎が苦手な人向けで、芋焼酎好きの人には勧められないと書いてありましたが、芋焼酎が苦手な人は炭酸水で割って呑み、芋焼酎好きの人はストレートで呑むのがいいのではと思いました。

「だいやめ」のボトルとグラスとラベル
「だいやめ」のボトル と グラス と ラベル

3.おわりに

 以上が、新次元の芋焼酎「だいやめ」のご紹介です。正直この味には驚かされました。値段は手頃で、品切れの心配もなく、ただ味は新次元という、3拍子(?)そろった芋焼酎です。もし生産量が少なかったら、プレミアム入りの素質は十分だと思います。

 もちろんハウス焼酎は「黒伊佐錦」が不動の四番ですが、これからはたまに気分を変えて「だいやめ」を味わっていきたいと思います。

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