我が青春を彩ったクルマたち:その11(3代目サニー編【後編】:2つのクーペ。)

1.はじめに

 前回【中編】では、「3代目サニー」に乗っていた3人の友人の中の、一度思い込んだらとことんやりぬかないと気が済まない一途な友人と、その友人の愛車だった「3代目サニー」の4ドアセダンをご紹介しました。

(その10)3代目サニーのご紹介ブログ【中編】
(その10)3代目サニーのご紹介ブログ【中編】

 今回【後編】では、「3代目サニー」に乗っていた3人の友人の中の残りの2人、やたら寝起きが悪く無理して起こそうとすると暴れまくる友人と、最近になってよく一緒に呑むようになった友人と、2人の愛車だった「3代目サニー」の2つのクーペをご紹介したいと思います。

 なお本ブログは、私の学生時代のつたない記憶と、定期購読誌「国産名車コレクション」、「名車文化研究所」や自動車メーカーなどのサイト、を参考にして書いていることをご承知おきください。

2.寝起きの悪い友人の「3代目サニー」

2‐1)グレードは[GX-5]

 寝起きの悪い友人の愛車は「3代目サニー」1200クーペで、グレードは[GX]、しかも直結クロスレシオ5速M/Tの[GX-5]でした。

 私も何度か運転してみましたが、ツインキャブレターで武装したA12型エンジンは、さすが名機といわれるだけあって、本当にスムーズに高回転まで吹き上がり、バルブを下から突き上げるOHVでありながら、高性能DOHC並みの性能を有していました。

 【前編】でもお話ししましたが、この1.2リッターの[GX]は、1.4リッターの[GX]よりも確実に速く走ることができ、厳しい排ガス規制で牙を抜かれた我が愛車「ケンメリ:4代目スカイライン(マイナーチェンジ後なのでGC111)」ではとても太刀打ちできないと思い、シグナルグランプリを仕掛けるのはやめておきました。

寝起きの悪い友人の「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)
寝起きの悪い友人の「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)

2‐2)洗車への目覚め

 寝覚めの悪い友人も、【中編】でご紹介した一途な友人と同様に、基本的に洗車はしませんでした。ただボディカラーが白で、水垢がやたら目立っていたので、このクルマを新車のようによみがえらせてやると宣言して、我が愛車「ケンメリ」で培った洗車技術で、徹底的に磨き上げてやりました。

 最初はコンパウンド入りの半ネリワックスで水垢をとり、そのあと固形ワックスで磨き上げることで、友人の「3代目サニー」1200クーペは、宣言通り新車並みの輝きを取り戻しました。

 そのとき友人は、その光り輝く愛車をみて相当感動したらしく、それからは私並み(週一)のペースで洗車とワックスがけをするようになりました。

「ケンメリ」と共に光り輝く寝起きの悪い友人の「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)
「ケンメリ」と共に光り輝く寝起きの悪い友人の「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)

2‐3)前輪八の字

 あるときその寝起きの悪い友人が、青ざめた顔で私のアパートにやってきました。外をみると止まっているクルマは、見慣れた「3代目サニー」1200クーペではありませんでした。

 どうやら自爆してしまったようでした。詳しく事情を聴いてみると、Uターンをしようとしたときに、突然くしゃみが出て、その勢いでメガネのレンズが外れ、一瞬視界を失った直後に中央分離帯に乗り上げてしまったようでした。なんともついていない話です。

 そして前輪は八の字のように広がってしまい、走行不能となったようでした。ただ幸いにして友人は無傷でした。本当によかったです。

 結構なダメージだったので廃車にするのかと思いましたが、洗車に目覚めたことで愛着がわいたようで、それなりのお金をかけて修理したようです。

中央分離帯に乗り上げた「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)
中央分離帯に乗り上げた「3代目サニー」1200クーペのイメージ(パワポで作成)

3.最近よく呑む友人の「3代目サニー」

 この友人とは、学生時代は知ってはいましたが、それほど親しくはしていませんでした。それが最近になって、特に現役を引退したタイミングが同じだったので、呑みながら雇用保険や健康保険などについて情報交換するようになりました。

 私の学生時代には学校の駐車場に、【前編】でご紹介した私の眼にはサンダーバード2号にしか映らなかった「3代目サニー」1400クーペのグリーンメタリックが、いつも止まっていました。ただ当時はこのクルマの所有者は不明でした。

 そして先日呑んだときに、そのクルマはこの友人の愛車であることが分かりました。もう40年以上も経つのに呑み会では、いまだに当時のクルマのことで盛り上がります。昭和世代です。

 この友人は、当時の記憶がだいぶ薄れていたようでしたが、グリーンメタリックのボディカラーと丸形3連のテールランプだったことはしっかりと覚えていました。さすがサンダーバード2号です。

最近よく呑む友人の「3代目サニー」1400クーペのイメージ(パワポで作成)
最近よく呑む友人の「3代目サニー」1400クーペのイメージ(パワポで作成)

4.「3代目サニー」の主要諸元

 【前編】【中編】でも掲載しましたが、参考までに下表に友人たちの乗っていた「3代目サニー」の各グレードの主要諸元を示します。

「3代目サニー」の各グレードの主要諸元

5.おわりに

 以上が、「3代目サニー」に乗っていた3人の友人の中の残りの2人、やたら寝起きが悪く無理して起こそうとすると暴れまくる友人と、最近になってよく一緒に呑むようになった友人と、2人の愛車だった「3代目サニー」の2つのクーペのご紹介になります。

 その後も【前編】の冒頭でお話ししたように、歴代の「サニー」はトヨタの「カローラ」と鎬を削り続けましたが、国内での販売は、2004年10月の「9代目サニー:B15」の販売終了をもって38年の幕を閉じました。

 そして日産のこのクラスは「ティーダ/ラティオ」に引き継ぎがれましたが、せっかく一般公募の末に決まり、長年にわたって慣れ親しまれた「サニー」という車名が、いとも簡単に消えてしまった(海外では残ったようですが)のはとても残念でした。

 そういえば「セドリック/グロリア」「ローレル」「ブルーバード」という老舗の車名も、とっくの昔に消えました。日産さん、車名を変えれば売れるというものではありません。クルマに魅力がなかったらから、売れなくなっただけです!

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