いよいよケンメリが私の元に、そして親父はジャパンに乗り換えました。(その3:そしてケンメリは私の元に)
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1.はじめに
前回(その2)では、少し兄貴の車のことを長く話してしまいましたが、いよいよケンメリが私の元にやってくる時が来ました。今回(その3)では、ケンメリ納車の道中や、その後親父が買ったジャパンとの比較などをご紹介します。
2.納車の道中
2-1)親父が運転を
休みで帰った時にさんざん降りまわしていたので、ケンメリの運転には慣れ切っていましたが、親父が心配だから私の大学の寮まで運転していくと言い出しました。
岐阜からは約500Kmの距離があり、東名高速道路はあったものの、都心抜けてから大学までは高速道路の整備が進んでおらず、一般道をだらだら渋滞して進むといった行程でした。
2-2)おふくろも一緒に
どうせならとおふくろも一緒に行くことになり、親子3人での珍道中が始まりました。今から思えば親父の歳はまだ50歳ぐらいで、今の私より10歳以上若く現役バリバリでした。
ただ慣れない土地の運転で、迷路のような首都高の分岐で少し立ち止まってしまったり、都心を抜け一般道の渋滞から解放されて快調に飛ばしている時に、あやうくネズミ捕り(スピード違反取締り)に捕まりそうになったりしましたが、ケンメリは私の元に無事納車(?)されました。
2-3)二人のうしろ姿に
納車後に、親父とおふくろを最寄りの駅まで送っていきました。上京(と言っても都心は飛び越していますが。。。)した時は、親元離れて念願の一人暮らしだと、思いっ切り胸を弾ませました。
今回も同様に、これでいよいよケンメリと共に学生生活を謳歌するぞと、胸を弾ませるところだったのですが、なぜかルームミラーに映る夕暮れ時の親父とおふくろのうしろ姿に、妙なさみしさがこみ上げてきました。この時、親元離れて既に2年ほど経っており、親の大切さが少しづつ分かり始めていたのかもしれません。
3.正常進化のジャパン
3-1)ジャパンは金バッチ
そして親父は早速ジャパン(GC210)の商談に入りました。グレードは、ケンメリで少し引っかかっていたことを吹き飛ばすかのように、迷わず金バッチのGTEXを選びました。
3-2)新幹線に例えると
ジャパンのスタイルは基本ケンメリを踏襲、少しニッチな例えになりますが、新幹線が0系から100系にモデルチェンジされた時のデザイン進化によく似ています。パワポでそのイメージを描いてみましたので参考にしてみてください。
ただパワポだとどうしても直線的(新幹線ぐらい曲線の方が表現しやすいです)になりがちなので、ケンメリとジャパンの輪郭がほぼ同じなのはご了承ください。その中で細部の差異をご確認いただけたら幸いです。ちなみに100系新幹線は1985年生まれなので、1977年生まれのジャパンの方が先輩になります。
3-3)インストは先進的
ジャパンのインパネは水平指針メーターという先進的なものでしたが、オーディオなどはケンメリとほとんど同じで、当時の純正オーディオらしい普通(?)の音を奏でていました。ケンメリのオーディオのグレードアップについては後日ご紹介する予定なので楽しみにしていてください。
3-4)エンジンは同じ
ジャパンの走りは、オーディオと同様にエンジン、足回り共にケンメリとほとんど同じだったので、特に際立ったことはありませんでしたが、ボンネット裏に吸音材が付けられていたので、エンジン音はそこそこ抑えられていたと思います。
4.今では考えられない販売台数
ケンメリはその人気はもちろんのこと、厳しい排ガス規制への適合の影響もあり販売期間も約5年(当時の一般的なモデルチェンジサイクルは4年)と長く、スカイライン史上最も多い累計約67万台販売されています。
ジャパンも販売期間4年で累計約54万台販売されており、年間販売台数ではケンメリとほぼ同等です。ジャパンも発売直後から大人気で、あっという間に街に溢れ返るようになり、ケンメリは徐々に何とか族の手に渡り始めました。
時代が違うとはいえ両車とも月平均1万台以上販売されており、毎月現行のスカイラインの10倍以上売れていたことになります。ハコスカ、ケンメリ、ジャパンと隆盛を極めたスカイラインもジャパンの後継であるR30型あたりから徐々に販売台数は落ち始め、時代はセダンからSUV(Sport Utility Vehicle)に移行していきました。
(販売台数、販売期間の引用:Wikipedia)
5.おわりに
以上3回に渡りご紹介してきましたが、ケンメリは私の元に、親父の元にはジャパン、そして成り行きで兄貴は117クーペを買いました。もちろん親父のジャパン、兄貴の117クーペはとっくの昔に居なくなりましたが、ケンメリは私の元でまだまだ健在です。
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