【たいめいけん】のスパゲッティとカツカレーは、私を昭和に引き戻してくれました。
1.はじめに
先日「横浜そごう」に、お盆休みの帰省のお土産を買いに行きました。ちょうどお昼どきだったので、「横浜そごう」の中で、お昼御飯をいただくことにしました。
まだ買い物の途中だったこともあり、クイックにデパ地下のイートインあたりですまそうと思案していると、ほぼ頭の中が以前ご紹介した【たいめいけん】のスパゲッティになっていたカミさんが、改装して新しくイートインを始めた【人形町今半】の前で立ち止まり、すき焼き御膳にくぎ付けになっていました。
モモならなんとか手が出そうでしたが、お店の中に入ったら絶対にロースを通り越して価格が倍になるヒレが食べたいと、カミさんが言い出すことが容易に想像できたので、心を鬼にしてカミさんを引っ張って【たいめいけん】に向かいました。
ということで今回は、2度目となる「横浜そごう」のデパ地下の【たいめいけん】のご紹介をしたいと思います。前回は【たいめいけん】定番のオムライスでしたが、今回は昭和の洋食の定番であるスパゲッティとカツカレーをいただきました。
なお文中で記載された価格は、すべて税抜きで2024年8月現在のものであることを、ご承知おきください。
2.スパゲッティ
こちらでは、単品メニューのスパゲッティには、オムレツがかならずスパゲッティの上にのっているようでした。スパゲッティのみをどうしても食べたい場合は、スープとコールスローがついてお得になっているセットメニューを選ぶことになります。
私は岐阜の出身で名古屋文化なのでスパゲッティは、ステーキ皿にたまごがしかれてその上にのっているのが当たり前と思っていました。【たいめいけん】のスパゲッティはその逆にはなりますが、スパゲッティとたまごのコラボにはとても懐かしさを感じるので、オムレツがのった単品メニューのスパゲッティをえらび、そこにサイドメニューからスープとカニクリームコロッケをプラスしました。
サイドメニューは、それ以外にもコールスローや、エビフライ、メンチカツなどもあり、セットのほうが少しお得にはなりますが、単品をえらんで自分の好みでサイドメニューをプラスするというのもありだと思います。そういえば今回のスープは、ボルシチがからコンソメに代わっていました。季節によって変わるのかもしれません。
ちなみに前回もお話ししましたが、スープとコールスローは【たいめいけん】の名物料理で、各々50円のままでずっと長い間価格は据え置かれているようでした。
スパゲッティが出てくる前に、まずエプロンを渡されました。カレーうどんなどでよくある配慮ですが、そんなスパゲッティが出てくるのか楽しみになりました。
そして、富士山にかかった笠雲のような美しいシルエットのオムレツがのせられた、スパゲッティが出てきました。まずはオムレツはそのままにしてスパゲッティだけを食べてみると、少ししまった麺と、昔ながらの玉ねぎやピーマン、スライスしたソーセージが、たっぷりのケチャップでからめられていました。
たしかにエプロンがないと、たっぷりのケチャップの飛来を受けるような気がしました。そして一口食べてみると、一瞬にして子供のころに食べた懐かしい昭和の味の世界に引き戻されていってしまいました。もし周りに誰もいなかったら、泣いてしまったかもしれません。
続いてふわっふわのオムレツにナイフを入れると、よくTVのグルメ番組で見るような、半熟たまごのとろっとろの姿が現れました。
スパゲッティにこのとろっとろたまごを絡ませて食べると、さらに子供のころの記憶がよみがえり、ステーキ皿にしかれたたまごと、その上にのっているオムレツを絡めて食べたときのことを思い出しました。
3.カツカレー
カミさんは、【人形町今半】から無理やり連れてこられということで、先ほどまではスパゲッティになっていた頭の中が、少し混乱してしまったようでした。どうしてもお肉が忘れられいようで、私のスパゲッティをおすそ分けしてやるという前提で、単品メニューのカツカレーをえらびました。
カミさんは、サイドメニューからカニクリームコロッケとコールスローをプラスしました。どうやらシンプルな味付けの【たいめいけん】のコールスローを、とても気に入っているようでした。
そして、なかなか立派なとんかつをのせたカツカレーが出てきました。もちろんスパゲッティと引き換えにおすそ分けしてもらいと、とんかつは洋食屋さんらしいさっくさくのころもに、なかなかの肉厚のロース肉、ルーは少しだけスパイスの効いたとても懐かしい洋食屋さんの味でした。
ごはんも、いかにも強い火力で炊かれた立ったごはんといった感じで、昔の電気炊飯器の性能ではどうしても固いか柔らかいかしかできなかった時代に、外食しないと食べられなかったあのご飯の味でした。
4.おわりに
以上が、「横浜そごう」のデパ地下の【たいめいけん】で食べた、スパゲッティとカツカレーのご紹介になります。
文中に何度も書いてしまいましたが、その味は、子供のころに胸とめかせて食べた洋食屋さんのスパゲッティとカツカレーの味で、つかの間でしたが私を昭和に引き戻してくれました。ありがとうございました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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