北海道限定品シリーズ:その4(マルちゃん やきそば弁当 「室蘭やきとり味」と「えび塩味」)

1.はじめに

 前回(その3)、前々回(その2)と2回に渡り、毎年恒例の【横浜そごう】の北海道物産展で見つけた、北海道が誇るコンビニチェーン【セイコーマート:以下セコマ】のオリジナルカップ麺やオリジナルスナックと、「サッポロ クラシック 」の春の期間限定品「サッポロ クラシック 春の薫り」をご紹介しました。

前回(その3)
前回(その3)
前々回(その2)
前々回(その2)

 前回、前々回もお話ししたように、今回訪れた北海道物産展は、新型コロナの影響でしばらく規模を縮小して開催されていた物産展の会場が、再び元の姿に戻り、海鮮やスイーツの北海道定番の出店(でみせ)に加え、結構な広さの北海道限定品売り場が設けられていました。

 「白い恋人」とか「じゃがポックル」などの北海道の定番アイテムが、ずらりと並べられている中にカップ麺コーナーがあり、こちらで前々回にご紹介した【セコマ】のオリジナルカップ麺を購入しました。そしてこのコーナーには、【セコマ】のオリジナルカップ麺以外にも、あのマルちゃんの北海道限定のやきそば弁当が並べられていたので、その中でもちょっと珍しいマルちゃん やきそば弁当 「室蘭やきとり味」と「えび塩味」を購入してみました。

「室蘭やきとり味」と「えび塩味」
「室蘭やきとり味」と「えび塩味」

 ということで今回は、北海道限定品のマルちゃん やきそば弁当 「室蘭やきとり味」と「えび塩味」をご紹介したいと思います。ちなみにマルちゃん やきそば弁当シリーズは、北海道で長年わたり販売されているカップ焼きそばで、今回ご紹介する2つの商品は、今年(2024年)の2月に発売されたばかりの新商品のようです。

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、マルちゃんの製造元である【東洋水産】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

2.「室蘭やきとり味」

 室蘭やきとりは北海道のご当地グルメの1つであり、鶏肉ではなく豚肉と、長ネギではなくタマネギを串に刺し、たれで焼き上げ洋からしを添えた串焼き料理です。

 マルちゃん やきそば弁当「室蘭やきとり味」は、豚肉とたまねぎの旨みと、からしの風味を利かせた甘辛い醤油味のソースで、室蘭やきとりの味が再現されています。

 室蘭といえば製鉄の町として有名で、そこで働く方々が仕事が終わったあとで室蘭やきとりを片手に一杯やって、一日の疲れを癒すと思うと、さぞかし濃いめの味ではないかと察しました。

「室蘭やきとり味」のパッケージ(右下の写真は以前室蘭に行ったときに撮影した白鳥大橋)
「室蘭やきとり味」のパッケージ(右下の写真は以前室蘭に行ったときに撮影した白鳥大橋)

 パッケージの上蓋を開けると、中には具とソースとふりかけ、そしてマルちゃん やきそば弁当では定番の(らしいです)もどし湯で作る中華スープが入っていました。

 具の中身はキャベツと味付挽肉、ふりかけの中身はごまで、よくご紹介している「ペヤング」シリーズに比べると、具の量がいまいち少ないような気がしました。そしてその少なめの具たちを麺の上にのせて、熱湯を注いで3分間待ちました。

「室蘭やきとり味」のパッケージ(右下の写真は以前室蘭に行ったときに撮影した地球岬)
「室蘭やきとり味」のパッケージ(右下の写真は以前室蘭に行ったときに撮影した地球岬)

 3分後にお湯を捨てて上蓋をはがし、ソースを入れて麺と具をよく混ぜ合わせました。途中でソースを少し舐めてみると、やきとりのタレに香ばしさを加味したような味でした。

 そしていざ「室蘭やきとり味」を食べてみると、予感していたほどの濃さではありませんでしたが、焼き立てのやきとりの香ばしさを感じる、まるでやきとりのような味の、なかなかおいしい焼きそばに仕上げられていました。焼かずしてこの香ばしさが出せるとは、さすがマルちゃんです。

 具のキャベツと味付挽肉は、少ないながらもその味は思った以上にしっかりとしていました。厳しく原価管理をされているのかと思いますが、もう少し具の量を増やしていただけると、さらに評価は高くなったのではないかと思います。

 ちなみに、おまけでついてきたもどし湯で作るスープは、中華といいながらコンソメのような味で、なかなかいい味のアクセントになってくれました。

完成した「室蘭やきとり味」(右隣りがもどし湯で作る中華スープ)
完成した「室蘭やきとり味」(右隣りがもどし湯で作る中華スープ)


マルちゃん やきそば弁当 室蘭やきとり味 117g×12食・1ケース

3.「えび塩味」

 「えび塩味」は、チキンの旨みをベースに、えびの香ばしい香りに塩味のあるスパイスを利かせた焼きそばとなります。

 以前は北海道といえば味噌ラーメンが定番でしたが、最近(だいぶ前)からえびそばの名店【一幻(いちげん)】が有名になり、今ではえびそばも北海道ラーメンの定番となっています。

 おそらくこの「えび塩味」も、北海道の新定番えびそばを再現しているのでは、と勝手に察しました。

「えび塩味」のパッケージ(諸般の事情でいつもアングルが少し違います)
「えび塩味」のパッケージ(諸般の事情でいつもアングルが少し違います)

 パッケージの上蓋を開けると、中には特製油と粉末ソースとふりかけ、そして前述の「室蘭やきとり味」と同様に、マルちゃん やきそば弁当では定番のもどし湯で作るスープが入っていました。ただこちらのスープは、「室蘭やきとり味」に入っていた中華味ではなくコンソメ味になっていました。

 そしてその中身を見てなにか物足りないと感じていると、なんと具の入った袋が入っていませんでした。容器に入った麺を振ってみると、底からシャカシャカという音がしたの、具はあらかじめ麺の下に潜ましてあるのではと、この時点では解釈しました。

 特製油と粉末ソースとふりかけは、麺が完成してから混ぜ合わせるようなので、まずは無垢な麵の上から熱湯を注いで3分間待ちました。

「えび塩味」の具たち(この時点では入っていると思っていました)
「えび塩味」の具たち(この時点では入っていると思っていました)

 3分後にお湯を捨てて上蓋をはがし、まずは容器の底を探ってみましたが、残念ながら具の姿は見当たりませんでした。どうやらこの「えび塩味」は、具に頼ることなく麺とソースのみで勝負しているようでした。

 そして調理方法に従い、まずは麺に特製油を軽く混ぜてから粉末ソースを入れてしっかりと混ぜ合わせ、最後にふりかけをかけて完成しました。途中で、おそらくこの「えび塩味」のポイントとなる特製油を少し舐めてみると、えびのエキスがしっかりと凝縮された香ばしい油でした。

 そしていざ「えび塩味」を食べてみると、少し塩味が強めですがえびの香ばしさをしっかりと感じることができる、おいしいえびそばの味に仕上がっていました。

 ちなみに、おまけでついてきたもどし湯で作るスープは、その名の通りコンソメ味で、「室蘭やきとり味」の中華スープとの違いは、鈍感な私の舌では感じることができませんでした。

完成した「えび塩味」(右隣がもどし湯で作るコンソメスープ、右の写真は以前北海道で食べた【一幻】のえびそば)
完成した「えび塩味」(右隣がもどし湯で作るコンソメスープ、右の写真は以前北海道で食べた【一幻】のえびそば)


【まとめ買い】マルちゃん 焼きそば弁当132g×2、室蘭やきとり味 117g×2,えび塩味108g×2、たらこ味バター風味111g×2、コク甘ソース119g×2、ちょい辛119g×2 (タイプA)

4.おわりに

 以上が、マルちゃん やきそば弁当 「室蘭やきとり味」と「えび塩味」のご紹介になります。「室蘭やきとり味」は炭火で焼いたような香ばしさが、「えび塩味」はえびの香ばしさが、見事に再現されたおいしい焼きそばでした。

 そして新千歳空港に到着すると、必ず速攻で長蛇の列に並んで食べていた【一幻】のえびそばが、思いっ切り恋しくなってしまいました。

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 たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。

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