「孤独のグルメ」でも紹介された旭川の老舗居酒屋【独酌三四郎】にお伺いしました。[26年夏北海道の旅:その5]
1.はじめに
今年の夏休みは、昨年に続きカミさんとふたりで北海道の旭川方面にいってきました。回ったコースもほぼ同じで、1泊目と2泊目の順番が入れ替わった程度でした。
いままでに北海道のいろいろなところを訪れて、素晴らしい思い出をいっぱいつくることができましたが、その中でもこのコースが、私たちのいちばんのお気に入りに落ち着いたようです。
旅の2日目は、[26年夏北海道の旅:その4]でご紹介した【富良野地方卸売市場】の場内にある【市場食堂】で、コスパ最高の昼食をいただいたあとに、美瑛を軽くドライブしてこの日の宿泊先である旭川に到着しました。
昨年は有名な居酒屋はすべて予約で一杯だったので、少し遅い時間に【天売】という地元民に絶大なる人気のお店に一か八かお伺いしたところ、ラッキーにも入店することができました。本当にラッキーでした。
今年はそのような綱渡りをするのを避けるために、旅行が決まった5月ごろに一度は行ってみたいと考えていたTV番組の「孤独のグルメ」でも紹介された【独酌三四郎】の予約をとっておきました。
ということで今回は、この【独酌三四郎】をご紹介したいと思います。
このお店の創業は、戦後間もない昭和21年(1946年)で、今年(2026年)でちょうど創業80年となる、旭川の居酒屋の中でも老舗中の老舗となります。
なおプログ内の画像に映っている価格情報は2026年8月現在のものとなります。
2.繁華街のはずれに
旭川には札幌のすすきのに次ぐ、北海道で第2の規模を誇る歓楽街「3・6街(さんろくがい)」がありますが、【独酌三四郎】はそのはずれにひっそりと佇んでいます。

お店はまさに昭和にタイムスリップしたようなとても風情のある一軒家で、一見さんの私たちでもやさしく迎え入れてくれました。
お店の入口には、本日は終日予約で満席と記されていました。やはり早めに予約しておいてよかったです。

お店の中も同様で、何も着飾らないとても懐かしくもゆったりとした癒しの空間が広がっていました。店内にはカウンター席と、小上がりのテーブル席があり、私たちはテーブル席に通していただきました。
どうやらカウンター席は、常連さんの憩いの場としてキープされているようでした。


3.かわらぬメニュー
料理のメニューは、創業以来かわらぬ味を守り続けられている品々が並んでいました。
旭川名物の「新子やき」はもちろんのこと、「うなぎ」がこのお店の隠れた人気メニューのようでした。よくある居酒屋のように海鮮を前面に出すのではなく、店主がかまどの炭火で丁寧にじっくりと火を通す焼き物が多く並んでおり、女将さん手作りのお惣菜なども充実していました。



4.定番を注文
私たちは事前に予習をしてきたので、あまり迷うことなくお店の定番と、ちょっと気なったメニューを注文しました。
4‐1)お通し
お通しは「酢大豆」で、創業当時から変わらない味のものが提供されており、地元民にこよなく愛されている、呑みはじめにぴったりの一品でした。

4‐2)おかみ旬の盆
「おかみ旬の盆」はこのお店の定番メニューで、多くの方が注文されるようです。
旬の食材を使ったお惣菜が全部で9品、大きなお盆にところ狭しと並べられており、お刺身などものっているので、ひとりでちびちび呑むのであれば、これだけで十分かと思いました。
カミさんは自分のお母さんがつくった料理みたいといっていましたが、まさにその通りで、そのお盆の上には、故郷のおふくろの味が広がっていました。

4‐3)〆にしん
刺身は「おかみ旬の盆」にも少しだけのっていましたが、せっかくなので季節の〆青さかなの「〆にしん」を注文してみました。
さすがにしんの本場北海道ということで、鮮度のよさそうなニシンが、ほどよく〆られており、おいしくいただきました。

4‐4)たこの串焼き
カミさんがタコ好きということで「たこの串焼き」も注文してみました。とてもやわらかく焼きあげられたタコに、カミさんも満足げな様子でした。

4‐5)新子やき
いよいよ旭川名物の「新子やき」です。
旭川の多くのお店では鶏の半身が焼かれた状態で提供されているようですが、こちらでは食べやすいようにカットされていました。
香ばしく焼き上げられた鶏肉は、ジューシーで肉の旨みが凝縮されており、たっぷりとかけられたお店秘伝の甘辛いタレが、さらにその味を引き立てていました。

4‐6)かわり豆腐
「新子やき」でお腹が満たされかけてきたので、「かわり豆腐」で少しお腹を休めることにしました。十勝大豆100%の豆腐の上に、特製ダレやかつお節などがかけられており、お腹休めにぴったりの一品でした。

4‐7)こまい
〆の前にもう一品ということで、こちらも北海道ならではの「こまい」をいただくことにしました。あとでご紹介する日本酒との相性は抜群でした。

4‐8)ぶた丼
〆はおみすびと迷いましたが、やはり北海道らしい(十勝ですが)「ぶた丼」で〆ることにしました。やわらかく焼き上げられた豚ロース肉が、秘伝のタレをしっかりとまとって登場してきました。
少し重いかなと思いましたが、あっという間になくなりました。

5.きき酒師
お酒のメニューは日本酒、焼酎、ウイスキーなど一通り取り揃えてありましたが、なんといっても日本酒が充実していました。
女将さんおすすめの日本酒ということで、"全国もの" と “旭川もの" の2つの選択肢がありましたが、せっかくなので “旭川もの" をいただくことにしました。
順番は女将さんのご指示に従い、右から順にいただきました。どれもとても呑みやすいのですが、順に呑んでいくうちに、だんだんと味が締まっていき、心地よい酔いの世界にどんどん引き込まれていきました。旨い酒たちでした。


このときは知りませんでしたがあとで調べてみると、こちらの女将さんはきき酒師の資格を取得されており、日本酒学の講師も務められているようでした。
そして “旭川もの" の「風のささやき」は、なんと女将さんが命名したお酒でした。
6.場違い
私たちのテーブルの両サイドは団体客でしたが、最初からお見えになっていた方々は、場をわきまえておられお行儀よくお店の雰囲気を楽しまれていました。
ただおいしいお酒と料理、そしてお店の最高の雰囲気に酔いしれている中で、もう片方の団体客が登場しました。
どうやらゴルフ帰りの方々で、最初からテンション爆上がりで、カウンターの常連さんらしき方は、女将さんの方をちらりと見て、早々に退散されました。
最初は私たちもじっと耐えていましたが、さすがに我慢できなくなり、女将さんにカウンター席に移動できないかたずねてみました。さすが女将さん、その状況をよく理解されており、やさしく会釈してこころよく移動させてくれました。
できればこのお店ではなく、居酒屋チェーンの呑み放題で騒いでほしかったと思いました。ちょっと残念でした。
7.おわりに
以上が、旭川の居酒屋の老舗中の老舗【独酌三四郎】のご紹介となります。
昭和にタイムスリップしたような、何も着飾らないとても懐かしくもゆったりとした癒しの空間のなかでいただくおいしい料理、そして日本酒のプロフェッショナルでもある女将さんが厳選した旭川の地酒は最高でした。
ちょっと場違いな団体さんにじゃまをされる場面もありましたが、女将さんのやさしく包容力のある対応で、最後まで【独酌三四郎】を満喫することができました。ありがとうございました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。






















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