我がゴルフ人生(ゴルフ場倒産の足音が近づいてきました。【その1:スコアカード編】)
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1.はじめに
以前のブログで「太陽カントリークラブ(以下太陽CC)」が、集中豪雨による土砂崩れで27ホールから18ホールになり、それが原因で最終的には倒産に至り会員権が消滅したというお話をしました。今回から2回に渡り、その倒産に至る過程での出来事をお話しします。今回はその1回目で【スコアカード編】になります。
2.スコアカードから見える経営状態の変化
2-1)スコアカードの変遷
まずスコアカードの変遷を下記に示します。私がラウンドしたときのスコアカードを参照しているので、若干の時期ずれがあることはご了承ください。
2-2)最初は合理化による収益拡大
上記(太陽CCスコアカードの変遷)に示す通り、会員になった最初の頃は、バブルの名残をとどめるカラフルなデザインでした。そのあとすぐに青と赤の2色刷りになり、大幅な原価低減が施されました。ただこのときは特に経営が苦しくなったというよりは、収益拡大に向けた合理化だったのだと思います。
2-3)満員御礼でよく待たされる
この頃の「太陽CC」は、土日祝日は常に満員御礼の健全経営で、単純計算ですが朝7時から6分間隔でスタートして11時を最終スタートとすると各コース40組、3コースあるので120組のお客さんが入っていたことになります。フロント横の予約状況を見ると、各コースに60組近く入っていることもあり、よくスタート時間が遅れて待たされました。
2-4)コカ・コーラと提携して派手なスコアカードに
その後しばらくすると、真っ赤なド派手なデザインに変わりました。どうやらコカ・コーラと手を組んだようで、ド派手な割に赤と緑の2色刷りで、印刷にはお金をかけずにスポンサー代も巻き上げるという商魂のたくましさでした。この頃はこのゴルフ場の会員権が消滅するなんて考えも及びませんでした。
2-5)土砂災害のあとはスコアカードが目まぐるしく変わる
土砂災害以降は、たった2年の間にスコアカードは6回変わっており、ここからもいかに経営状態が混沌としたいたかを感じ取ることができます。
2-5-1)まずは急造の簡易コピー版に
土砂災害直後は、【あかねコース】が使えなくなったので【もえぎコース】と【わかばコース】のスコア記入欄とローカルルールのみが、薄手の紙に黒字でコピーされていました。いかにも今までのスコアカードを切り貼り、簡易的にコピー機で急造した感を出していました。
2-5-2)昔のスコアカードに戻る
その後、以前使っていたのコカ・コーラをスポンサーに付けたスコアカードに戻り、【あかねコース】が載ったままでしばらく使っていました。これはおそらく残っていた在庫を使ったのだと思います。ラウンドすることができない【あかねコース】が載っていることを、むなしく感じながら使っていたことを覚えています。
2-5-3)一旦新しいスコアカードになる
土砂災害から1年ほどして、【あかねコース】を削除した新しいスコアカードが出来上がりました。これで土砂災害から立ち直ったのかと思い、少しホッとしたことを記憶しています。【あかねコース】は戻ってこなくても、ゴルフ場が生き残ってくれれば十分だと思いました。
2-5-4)最後は簡易コピーで幕を閉じる
ただその安堵もつかの間、半年後に赤字の簡易コピー版になり、一瞬元に戻るものの次は黒字の簡易コピー版になり、それが「太陽CC」最後のスコアカードになってしまいました。もうこの頃になると、手元に残っているスコアカードを絞り出したり、足らなくなったら簡易的にコピーしたりして凌いでいたようでした。
3.おわりに
以上が「太陽CC」の倒産に至る過程での出来事の【その1:スコアカード編】になります。断捨離ができない私は、「太陽CC」の会員になってからのスコアカードを後生大事に残してあります。
今回ブログを書くにあたりあたらめて見てみましたが、初ラウンドで途方もないスコアを出したときや、未だに更新できないベストスコアを出したときのスコアカードなどが出てきて、当時のいろいろな思い出がよみがえってきました。
次回その2では、「太陽CC」が倒産に至る過程で、ゴルフ場の施設に起こった生々しい変化についてご紹介したいと思います。
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