我がゴルフ人生(いよいよゴルフ会員権を、厳格なお作法に従い購入しました。)

2023年12月13日

1.はじめに

 前回は名門会員制ゴルフ場で、人生初のコースデビューを果した時のお話をしました。その後も、会員制のゴルフ場はいまひとつ馴染めませんでしたが、今回はそんな私が、いよいよゴルフ会員権(以下会員権)を購入した時のお話しをします。

前回(コースデビュー)

2.会員権の購入を検討

2-1)会員権が手の届くところまで下がる

 そして私も歳を重ね、20世紀も終わりに差し掛かるころには、会員権を買えるまでの身分になりました。というか会員権が値下がりして、私のような身分でも買える時代になってきたというのが、正しい理解です。

 ゴルフ仲間で別々の会員権を買って、いろいろなゴルフ場に行くという考えもありましたが、前回お話ししたように、会員制のゴルフ場にビジターで行くのはどうも性に合わないので、みんなで同じゴルフ場の会員権を買うことにしました。

2-2)購入の条件を決める

 まずどのゴルフ場にするかを、ゴルフ仲間と考えました。条件としては

(1)総額100万円程度で購入できること
(2)自宅から1時間半程度で行けること
(3)ラウンド経験があり好印象であったこと

の3つを決めました。

2-3)候補が絞られる

 (2)については近ければ近いほどいいのでですが、(1)の条件を踏まえると、おのずと静岡県の御殿場近辺のゴルフ場が、候補にあがりました。

 (3)については、ちょうど同じ時期に御殿場近辺にある「太陽カントリークラブ(以下太陽CC)」でゴルフコンペ(以下コンペ)があり、なんと私はベストスコアで優勝してしまいました。ゴルフ仲間も同じコンペに参加しており、まあまあのスコアで上がっていました。こうなるともう「太陽CC」で決まりでした。

3.購入の手続きに入る

3-1)仲介業者と相談し「太陽CC」に決定

 さっそく購入の手続きに入るのですが、私もゴルフ仲間も初めての経験なので、何から手を付ければいいのか分かりませんでした。こんな時はまずは経験者に相談をと、会員権を持っている会社の上司に相談してみました。その上司はとても面倒見のいい方で、翌日には会社に会員権の仲介業者の方がお見えになりました。

 仲介業者の方にこちらの意向をお伝えし、「太陽CC」のほかに2つほど候補をあげていただきました。下記文章は、その時にやりとりしたメールの抜粋です。3つの候補の中で「太陽CC」が一番お勧めなのと、経営もしっかりしているようなので、同ゴルフ場で会員権購入の手続きを進めてもらうことにしました。

 もちろんこの時は、この会員権がこの先に紙きれになるとは、夢にも思いませんでした。

メールの抜粋
ゴルフ場選定時のメール(抜粋)
注記:実際のメールを切り取っているので、誤字などはご了承ください。

3-2)少し予算オーバー

 当たり前ですが、会員権は売り手がいて初めて購入できるものなので、仲介業者の方が探しだすのに意外と時間がかかり、結局1ケ月以上待つことになりました。

 この間に会員権は少し値上がりし、目標の総額100万円に対し、右記の領収書抜粋の通り137万4180円とかなり予算オーバーしてしまいました。ただバブルの最盛期は、2,000万円近い値が付いていたことを考えると、誤差の範囲かなと思いました。

領収書の抜粋
会員権購入時の領収書抜粋

3-3)面接を受ける

 ようやく会員権が見つかり、いよいよ購入の手続きに入りましたが、仲介業者の方から「まずは面接を受けに行ってください。」といわれました。

 下表が当時の「太陽CC」の入会案内の抜粋ですが、入会手続きの中に理事の推薦が無い場合は面接を受けること、と記載されていました。これを見て、あらためて会員制のゴルフ場とは堅苦しいところなんだな、と思いました。

 「女性入会:可」などという記載もあり、不可のゴルフ場もあるんだな、と思いました。そういえば、マスターズで有名な「オーガスタインターナショナルゴルフコース(以下オーガスタ)」も、「女性会員:不可」で話題になったことを思い出しました。

 その「オーガスタ」も、さすがに10年ほど前からは、女性会員の受け入れをしているようです。

太陽CCの入会案内
「太陽CC」の入会案内(抜粋)

 面接会場が職場の近くだったのと、理解のある上司のおかげで、仕事を中抜けし早々に面接を終えました。慣れないことなので、少し緊張するのかと思いましたが、自分もいい歳ということで、面接は世間話をしてすんなりと終わりました。

3-4)入会書類一式が届く

 そしてしばらくして、入会書類が一式送られてきました。その中には、下記のような年季の入った預り金証書(以下証書)が入っていました。

 これが会員権にあたるもので、裏面には既に2名の方の署名が入っていました。最初の方はゴルフ場が開場した昭和47年に45万円で購入し、翌年に次の方に譲渡しているようでした。そして、それから30年近くの年月を経て、この証書は私の元に届いたことになります。

太陽CCの会員権
預り金証書(抜粋):右側が証書、左側が証書入れ

3-5)会員としての決意

 会員の証(あかし)となる、派手目でいまいち重厚感の無いネームプレートも、少し遅れて届きました。これで晴れて「太陽CC」の会員になることができたので、いよいよ会員としての初ラウンドです。

太陽CCのネームプレート
ネームプレート(パワポで作成) 注記:記憶をたどって作っているので、実物との相違はご了承ください。

 ゴルフ場では、自分が嫌な思いをした経験を踏まえて、ビジターの方々には寛容な姿勢で臨むべし、と心に誓いました。

4.おわりに

 今回のお話はここまでになりますが、次回は会員として初ラウンドした時のお話をご紹介します。コンペで優勝した時の記憶に残っていた広々とした解放感のあるコースとは、まったくイメージの異なるコースだったので、びっくりするとともに少し後悔しました。

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