ついに値上がりした「ホワイトホース」の隣で佇んでいた「ハディントンハウス」を呑んでみました。

1.はじめに

 先日イオン系スーパーの【マックスバリュー】に行ったときに、あの格安スーパー【ロピア】ですら大台に乗った中でも、頑張って3桁をキープしてくれていた「ホワイトホース ファインオールド:以下ホワイトホース」を買いだめしようとお酒売り場をいってみると、なんと200円も値上がりし、【ロピア】より高くなっていました。

「ホワイトホース」の価格比較のイメージ(2024年7月時点の税込み価格、目盛りはご想像にお任せします。)
「ホワイトホース」の価格比較のイメージ(2024年7月時点の税込み価格、目盛りはご想像にお任せします。)

 さすがの【マックスバリュー】もここまでかと、でもせっかくなので他に出物はないかと少し粘ってみると、「ホワイトホース」の目立つボトルのとなりに、ひっそりと佇んでいる「ハディントンハウス」という、いかにもスコッチウイスキーらしき風貌のウイスキーを見つけました。

ひっそりと佇む「ハディントンハウス」
ひっそりと佇む「ハディントンハウス」

 価格を見ると、「ホワイトホース」が値上がりしてしまった今となっては、この手のウイスキー(もちろんもっと安い国産ウイスキーはあります)の中では一番安く、税抜きで3桁をかろうじてキープしていました。

 ということで今回は、たまたま見つけたこの手のウイスキーでは唯一【マックスバリュー】で3桁(税抜)をキープしていた「ハディントンハウス」をご紹介したいと思います。 

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、「ハディントンハウス」の輸入元の【広島中央酒販株式会社】や、ウイスキー専門サイト「Dear WISKEY」などを参考に書いていることを、ご承知おきください。

2.「ハディントンハウス」とは

2-1)製造元は【アンドリュー・D・トムソン・アンド・カンパニー】

 「ハディントンハウス」の製造元は、【アンドリュー・D・トムソン・アンド・カンパニー】となります。同社のホームページが見あたらないので、詳しいことは分かりませんが、1970年に会社名にもなっているアンドリュー・D・トムソン氏によって設立された、比較的新しい会社のようです。

 販売は【クオリティ スピリッツ インターナショナル】という、ウイスキーやスピリッツを専門に取り扱うディストリビューターが担当しており、日本での輸入元は、イオン系の【コンドンヴェール株式会社】ではなく、前述の【広島中央酒販株式会社】となっていました。

2-2)3つの産地のブレンド

 「ハディントンハウス」は、ブレンデッドのスコッチウイスキーですが、スペイサイド産とハイランド産のモルトウイスキーと、 ローランド産のグレーンウイスキーをバランスよくブレンド して造られており、紅茶のような香りと、りんごのようなフルーティーさと、バニラなどの甘い香味が感じられるようです。

 この「ハディントンハウス」は、著名なウイスキー専門ライターのジム・マーレー氏の、高い評価を得たことでもよく知られているようです。なかなかの掘り出し物のようです。

 ちなみに私の浅いウイスキーの知識だと、スコッチウイスキーはイギリスのスコットランドで造られたウイスキーというところまではついていけるのですが、スペイサイド産、ハイランド産、ローランド産という知らない単語がでてきました。

 せっかくなので少し調べてみると、下記イギリスの地図に記載されている通り、スコットランドには6つのウイスキーの産地があり、それぞれ特徴が異なるようです。

スコッチウイスキーの6つの産地(パワポで作成)
スコッチウイスキーの6つの産地(パワポで作成)
スコッチウイスキーの6つの産地のモルトウイスキーの特徴
スコッチウイスキーの6つの産地のモルトウイスキーの特徴
「アードベッグ」のボトル
「アードベッグ」のボトル

 そういえば、以前顔のでかい友人と一緒に行った近所のバーで、バーテンさんに ”煙の香りがするウイスキーを呑みたい” とお願いしたときに、にやりと笑みを浮かべてアイラ産の代表銘柄の「アードベッグ」というウイスキーを出してくれたことを思い出しました。

 確かにピート(泥炭)そのまんまの味で、一度口にしたらに二度と忘れることができない、とてもインパクトのある味でした。

3.「ハディントンハウス」を呑む

3-1)甘くやさしい味

 「ハディントンハウス」を開栓すると、香りはそれほど特徴はなく、おとなしいのウイスキーの香りでした。まずはストレートのままで口に運ぶと、バニラのような甘みを感じ、でもしっかりとしたコクのあり、かつ味の奥行きもあるなかなか本格的なスコッチウイスキーでした。

 さすが3つの産地のモルトとグレーンを絶妙にブレンドしただけのことはありました。ロックで呑んでも味の奥行きは変わらず、少しやさしい甘さになるといった感じでした。

 前述のジム・マーレー氏が残したコメントの “口中みずみずしく、且つデリケートなウイスキーである" という中の、”デリケート” という部分だけは、私の確かな舌(?)でも感じることはできました。

「ハディントンハウス」のボトルとグラス
「ハディントンハウス」のボトルとグラス

3-2)「ティーチャーズ」との吞み比べ

「ティーチャーズ」のご紹介
「ティーチャーズ」
のご紹介

 最近はすっかり「ホワイトホース」から、我が家のハウスウイスキーの座を奪った「ティーチャーズ ハイランドクリーム:以下ティーチャーズ」と、「ハディントンハウス」を呑み比べてみました。

 スモーキーさでは「ティーチャーズ」が勝っていますが、味の深みでは「ハディントンハウス」の勝ちかなと思いました。自分を鼓舞したいときは「ティーチャーズ」、自分を癒したいときは「ハディントンハウス」を呑むのがいいのかなと思いました。

「ティーチャーズ(左)」と「ハディントンハウス(右)」
「ティーチャーズ(左)」と「ハディントンハウス(右)」
HADDINGTON HOUSE
¥1,090 (2024/08/08 21:10時点 | Yahooショッピング調べ)
ティーチャーズ
¥1,097 (2024/08/08 21:12時点 | Yahooショッピング調べ)
ホワイトホース
¥1,040 (2024/08/08 21:15時点 | Yahooショッピング調べ)

4.おわりに

 以上が、最後の砦だった【マックスバリュー】での「ホワイトホース」が値上げして、そのまま手ぶらで帰るわけにいかなかったので、なんとか粘って物色している中でたまたま見つけた「ハディントンハウス」のご紹介となります。

 「ハディントンハウス」は、現時点(2024年7月現在)では【マックスバリュー】の中で、なんとか3桁をキープしているスコッチウイスキーですが、著名なウイスキー専門ライターのジム・マーレー氏の高い評価を得ただけのことはある、本格的なスコッチウイスキーでした。

 ただ心配なのは、「ホワイトホース」や「ティーチャーズ」のように、市場からそこそこの評価を得た時点で、ディスカウント価格を解除されることになりそうな、それだけコスパの優れたウイスキーだと思いました。

<ケンメリブログのお酒のメニューの入口>

 いろいろな 焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキー などをご紹介していますので、ぜひご覧になってください。

ケンメリブログのお酒のメニュー入口
ケンメリブログのお酒のメニュー入口

<お酒を呑みながら、ぜひ読んでみてください。(我が愛車ケンメリ関連のブログのメニュー入口)>

 我が愛車ケンメリ(4代目スカイライン)との様々なエピソードや、懐かしい昭和の名車たちをご紹介していますので、お酒を呑みながら、ぜひ読んでみてください。

我が愛車ケンメリ関連のブログのメニュー入口
我が愛車ケンメリ関連のブログのメニュー入口

■■■ 提携先総合オンラインショップ ■■■