「出没!アド街ック天国」で紹介された横浜で唯一の渓谷「陣ヶ下渓谷」に行ってきました。
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1.はじめに
先日、TV番組の「出没!アド街ック天国」で、わが家からほど近い相鉄線西谷駅(以下西谷駅)周辺が出没エリアとなりました。西谷駅は、JR線や東急線乗り入れの分岐点となっており、いままでは各駅停車しか止まらなかった駅が、最近は大いに注目されているようです。私事で恐縮ですが、この東急線乗り入れのお陰で、故郷岐阜への帰省の際に、新横浜駅までの時間が大幅に短縮され、本当に助かっています。
今回は、前述の「出没!アド街ック天国」の中で紹介された、横浜で唯一の渓谷「陣ヶ下渓谷」をご紹介したいと思います。こんな近くに、こんな本格的なところがあったとは、と少し驚いてしまいました。
2.団地の中の駐車場
2-1)最後のアプローチは少し難しい
「陣ヶ下渓谷」は「陣ヶ下渓谷公園」の中にあり、付設の駐車場は県営西原団地の中にあります。わが家からは、保土ヶ谷バイパスを南下し、新桜ヶ丘ICで環状2号線に入り、新横浜方面に向かってすぐの所にある「環2市沢上町」という交差点を斜め左に入ると、「陣ヶ下渓谷公園」近くの県営西原団地にたどりつくことができます。
ただ「陣ヶ下渓谷公園」の駐車場は、さらに団地の中に入ったところにあり、ナビがないと少し迷うかもしれません。
2-2)なんと満車
「陣ヶ下渓谷」には、お盆明けの最初の土曜日の夕方に行きました。ナビに従い迷うことなく「陣ヶ下渓谷公園」の駐車場まで来ることができましたが、なんと1台待ちの満車でした。これも「出没!アド街ック天国」の影響かと思いつつ待っていると、10分ほどで中に入ることができました。
駐車場は、20台(内ハンディキャップ用2台)ほどの広さで、よく手入れされたトイレが併設されていました。料金は8:00~22:00は100円/30分、22:00~8:00は100円/60分で、とても良心的な設定でした。
エントランスに設置してある公園の地図を見てみると、私が車を止めた駐車場は西の端の「西原口」というところで、お目当ての渓谷は東の端にあるようでした。
3.本格的な森林公園
3-1)いきなりバク転
この日は熱中症警戒アラートが出ていましたが、公園の中は木々が元気に育っており、ほぼ100%木陰になっていたので、公園の中を散策しながら渓谷に向かうことにしました。そしてまずは視界にたまたま入ったエントランスの右側の階段を下りてみることにしました。
ちなみに以下の各項では、写真の左側の地図の黄色い部分が、各項のご紹介部分になっているので、ご参考にしていただけたらと思います
近くを通る環状2号線を走る大型車の騒音を打ち消すほどの、セミたちの爆音に近い鳴き声を聞きながら、うっそうと茂る木々の中を下っていくと、道は階段から砂利道のスロープに変わりました。
久しぶりの森林浴ということで、少し生暖かい空気を吸いながら気持ちよく歩いていると、スポーツシューズを履いていたにもかかわらず不覚にも足を滑らせ、危うくできもしないバク転をしそうになりました。そしてどうやらこの公園の散策路は、遊歩道というよりはトレッキングコースとしてとらえるべきで、なめてはいけないことに気付きました。
3-2)ちょっと寄り道
急なスロープを滑りながら下ると、T字の分岐点にたどりつきました。左は渓谷、右は「みずのさかみち口」(写真は下りてきたスロープを背にした看板なので逆)となっていましたが、時間もあることだし右の「みずのさかみち口」に行くことにしました。このあたりから、先ほどの大型車の騒音とセミの爆音を、みごとなBGMにすり替えてしまうほどの、心地よいサックスの音色が聞こえてきました。
なかなかお上手だったのでそちらに向おうとすると、「みずのさかみち口」の手前に「南口」への分岐点があり、「南口」への道の途中の少し開けた広場で、サックスの練習をされていました。
3-3)快適な散策路
「みずのさかみち口」から折り返して渓谷に向かう道は、しっかりと舗装がなされており、逆立ちしても絶対にバク転をすることはなく、安心して歩くことができました。途中にはベンチも設置してあり、ひと休みにはもってこいのお膳立てでした。
このあとに待ち受ける過酷な行軍のことは知る由もなく、この区間はまったりとした時間を過ごすことができました、
4.渓谷への険しい道のり
そしていよいよ渓谷の入口に差し掛かりました。いままでの舗装路とはちょっと違うと違和感を感じながら、前に進みました。道は未舗装に変わり、道幅も大人1人がなんとか歩けるほどになりました。
そのまま進むと、今度は先ほどバク転をしそうになったスロープなど子供だましと思えるような、急な階段が現れました。
手すりにつかまりながら慎重に階段を下りていくと、今度は雪の無い八甲田山の行軍のような草におおいつくされたけもの道になりました。
このあとたまたまゴルフの練習に行く予定だったので、運よく肉離れ防止用のサポーターで、私のふくらはぎは保護されており、なんとか行軍することができました。もしこのサポーターが無かったら、短パンだった私のふくらはぎは、真っ赤に腫れあがったことが、容易に想像できました。
きわめて険しい道でしたが、ときおり草木の隙間から渓流をみることができ、確実に渓谷が近づいていることは分かりました。
そしてようやく渓谷の入口にたどりつくと、なんとも物々しい鉄の扉と「ハチに注意」の看板に迎えられ、一瞬このまま進んでいいいものかと躊躇してしまいました。
5.ファミリーでにぎわう渓谷
勇気を出して鉄の柵の向こうに進むと、先日TVでみた太平洋戦争末期にサイパン島で民間人と共に最後まで抗戦した大場栄大尉の映画「太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−」での、山ごもりの様子を彷彿させるほどの、急な階段(崖)を下ったところに渓谷がありました。
帰りの上りでは、先日前期高齢者入りした私は両腕両足をフルに使い、まるで四足歩行のように這いつくばりながらでないと、上ることができないほどでした。
そんな私をしり目に、渓谷では多くのファミリーたちが気持ち良さそうに水遊びをしていました。よくみると皆さん若い方ばかりで、ひょっとすると私のような年寄りが来るところではなかったのかもしれません。
渓谷には水がけっこう流れており、若い皆さんのようにその中に入るのは無理だと断念しました。ただかなり遠方に、愛犬とご一緒のそこそこの年齢のセレブ夫婦がお見えになり、ひょっとするとこの渓谷にはもっと楽なルートがあるのではないかと思いました。
6.帰路はゆったりと
足だけではなく腕までパンパンになりつつ、ようやく渓谷の入口まで戻ってくることができました。そしてこれ以上急な坂は見たくない私は、帰路はゆるやかな舗装路を選びました。
そして先ほどのサバイバルが嘘のように、再びまったりとした時間が戻ってきました。時間はかかりますが、かなり緩やかな舗装路で、途中に広場なども整備されており、周りの景色を楽しむ余裕も生まれてきました。
そして無事駐車場のある「西原口」に戻ってきました。最初からこの道を知っていれば、バク転の恐怖に駆られることもなかったではと思いました。ちなみにこの道の入口はエントランスの左側の石碑の横の道になります。
7.おわりに
以上が「陣ヶ下渓谷」と「陣ヶ下渓谷公園」のご紹介になります。気を抜くと私のようにバク転の恐怖に駆られますが、公園内の散策路はよく整備されており、このような本格的な森林公園がわが家の近くにあったことに驚かされました。
ただ残念ながら今回の渓谷へのルートは、私には少しハードすぎました。「出没!アド街ック天国」では、西谷駅から徒歩という設定だったので、おそらく「下流口」からのルートで、渓谷にアプローチしているのではないかと思います、次回は、ぜひこちらのルートでリベンジしてみたいと思います。
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