老後のDIY(玄関の門の修理しようとしたら、ネジ穴がつぶれてしまいました。)
Contents
1.はじめに
先日、玄関の門に異変を感じました。この程度なら簡単に直せるだろうとネジを外そうとしたら、勢い余ってネジ穴をつぶしてしまいました。今回はこのつぶれたネジ穴との悪戦苦闘の顛末をご紹介します。
2.ネジ穴をつぶす
2-1)玄関の門に異変が
わが家の玄関の門は両開きですが、片側は留め具がついており普段は固定してあります。それがあるときからぐらつくようになったので、よく見ると留め具をガイドするブラケットのようなものが、門の穴の中からずり落ちてきていました。
ずり落ちてきている穴の中に指を入れてみるとネジらしきものがあり、どうやらこれで先ほどのブラケットが固定されていたようでした。これなら簡単に直せそうだとよく見ると、両側の扉が重なるところにアウター部品が付いていました。そのアウター部品は3箇所のネジで固定されており、それを外さないとブラケットを固定していたネジは閉められませんでした。
2-2)ちょっと手を抜いた結果が
さっそく以前【IKEA】で一番安く売っていた電動ドライバーを使って、アウター部品を固定しているネジを緩めようとしたところ、30年近い年月を頑張ってきたネジは簡単に外れませんでした。1箇所は電動ドライバーでやさしく何度かトライしたら外れたので味を占めて、次の2箇所目も同様のトライをしました。
今度はけっこう強者だったので、電動ドライバーを信じて勢いよく回したら、なんと勢いよくネジ穴をつぶして空回りしてしまいました。ここではじめて冷静になり、硬いネジを緩めるときの定番アイテム「CRC 5-56」のことを思い出しました。この「CRC 5-56」は車をいじるときの必須アイテムなので、わが家には常備してあります。
さっそく「CRC 5-56」を取りに行き、ねじ穴のつぶれた2箇所目に再トライしてみましたが時すでに遅しで、ネジ穴のダメージをより大きくするだけでした。ちなみに3箇所目は同じ過ちを繰り返さないように最初から「CRC 5-56」を使ったら、簡単に外すことができました。
長年の経験で「急がば回れ」「最初に手を抜くと事はもっと大きくなる」ということは分かり切っており、何度も痛い目にあっているにもかかわらず、また痛い目にあってしまいました。そしてここから、私とネジ穴との悪戦苦闘が始まりました。
3.ネジ穴と悪戦苦闘
3-1)ネジ穴をたたく
ネットで対処方策を調べた上で、まずはわが家にある工具で可能なものからトライしました。最初はネジ穴にドライバーを差して、ネジに向かってドライバーの取っ手の後ろをハンマーでたたくという方策です。結果は残念ながらネジが緩むというよりは、より奥の方に打ち込んでしまうといった感じで終わりました。
3-2)ペンチではさむ
次にトライしたのは、ペンチではさんで回すという方策です。こちらはひょっとしたらという感触は少し得たのですが、なにせ小さなネジの頭部をはさむのがなかなか難儀で、けっこうな時間を費やしましたがネジが緩む前に、私の最近めっきり衰えてきた握力の感覚がなくなってきたので諦めました。
3-3)ネジ穴にゴムをはさむ
わが家にある工具では限界ということで、いよいよ少しお金をかけることにしました。まずは一番投資の少ない、ネジ穴に幅広の輪ゴムをはさんで回すという方策です。100円ショップで幅広の輪ゴムを購入し、早速トライしました。が、ここまで大きくなってしまったネジ穴には効果はなく、100円で購入した輪ゴムは電動ドライバーの回転と共に、むなしく弧を描いていました。
3-4)ネジに溝を切る
いまあるねじ穴には別れを告げて、思い切って新しい「-」の溝を切って、マイナスドライバーで回すという方策もあるようです。ただネジの頭のある部位が狭すぎで、そこに入るカナコノ(金属用のノコギリ)が見つからなかったので、この方策はトライすることなく諦めました。
3-5)「ネジ外し剤」を使う
ネジ穴に「ネジ外し剤」でトライバーの頭を固定してからネジを回すという方策もありましたが、ネットの口コミを見る限り、初期の傷が浅い場合に有効な方策のようで、原理的には3-3)項と同じなので、結果はやるまでもないと見送りました。
3-6)専用工具(ネジザウルス)を使う
そろそろネタも尽きてきたので何かいい手はないものかと、近所のホームセンターに行きました。お店の方に聞いてみると、うちではネジ外しの工具はこれしかありません、と「ネジザウルス」というネジ外し専用のペンチが陳列してあるプロモーションコーナーを教えてもらいました。
金額は4桁を少し越えていたので、これで失敗はしたくないとそのコーナーの前で、ビデオやパネルを何回も見て粘りました。そしてペンチの先が、いかにもネジの頭をしっかりと挟んでくれそうな形をしていたので、意を決して購入しました。
さっそく胸を弾ませてトライすると、ネジの横のほんの少しの段差のせいで、「ネジザウルス」本来の力を発揮することができず、またも失敗に終わりました。
3-7)専用工具(ネジはずしビット)を使う
以上いろいろな方策をトライしてみましたが、ことごとく失敗に終わりました。粘り強い(往生際の悪い)私は、これを最後の方策にしようと、ネットで専用工具を調べてみました。するとネジ穴にさらに専用ドリルで穴をあけて、そこに特殊な加工が施された別の治具で引っ掛かりを作りながらネジを回すという「ネジはずしビット」なるものを見つけました。ネジの経に合わせた3種類が1セットになっていましたが、少し割高になりますがバラでも買えるようだったので、ネジの経に合う1種類のみ購入しました。
そして、またしても残念な結果に終わりました。この「ネジ外しビット」も前述の「ネジザウルス」と同様に有効な工具であることは間違いないようですが、やはり私が犯してしまったネジの傷口はあまりにも深すぎました。
3-8)そして最も原始的な奥の手を
さすがの私も可能な方策はすべてやりつくしたと、ネジ穴のつぶれたネジを外すのは諦めました。ただブラケットがずり落ちてくることへのなんらの手は打たねばならぬと、下図(左)の案1のようにクリップをブラケットがずり落ちてくる穴の下端にはさんでみました。
とりあえずこれで対策はできたわけですが、なにせ見栄えが悪すぎると思ってよく見てみると、下図(中央)のように、穴の下端に金属の出っ張りがあるの見つけました。なんのために付いているのかよく分かりませんでしたが、これを少し内側に曲げてブラケットがずり打ちてくるの食い止めることにしました。見栄えは下図(右)のように特に問題無いので、しばらくこれで様子を見ることにしました。
4.おわりに
以上が、つぶれたネジ穴との悪戦苦闘の顛末になります。あの手この手をトライしましたが、結局つぶれたネジ山のネジを外すことができませんでした。ただ今回得られたノウハウ(反省?)と、購入した「幅広の輪ゴム」「ネジザウルス」「ネジ外しビット」は、今後同様のことが起こったときに、取り返しがつかなくなってから使うのではなく、もっと早い段階から有効に活用していきたいと思います。
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