ケンメリの入院:その1(ガソリンの給油の話から、事は大きくなっていきました。)
Contents
1.はじめに
少し前に、ケンメリの車検についてお話ししました。その車検の帰りにエンジンルームから少し異音が聞こえていたので、大事(おおごと)にならなければといいのにと願いました。ただその後、願いむなしく残念ながら大事になってしまいました。今回から数回に渡り、その大事の顛末(てんまつ)をお話ししたいと思います。
2.久しぶりのエンジン始動
2-1)快調にエンジンが始動
台風の襲来などでしばらくの間すっきりしない天気が続きましたが、ようやく好天に恵まれたので、久しぶりにケンメリを動かすことにしました。ケンメリ専用のボディカバーを外すと、新車の時から変わらぬ輝きを放つケンメリの白いボディが姿を現しました。
ケンメリを動かすのは月1回程度なので、もちろんバッテリー端子(ー)は外してあります。そのバッテリー端子をつないでイグニッションキーを回すと、スターターが心地よい音を立てエンジンは快調に始動しました。インジェクターを交換してから、エンジンは本当に調子がいいです。
2-2)軽くボディケア
いつもの始動時のルーティーンは、最初にボディを軽く水拭きし、もう何十年と使っているワックスふき取り用のモップでボディに磨きを入れます。
もうしばらく雨の中を走っていないので、ワックスは忘れるほど昔にかけたっきりです。
3.ケンメリの給油方法
3-1)給油方法の写真撮影
この日は、そろそろガソリンを給油しようと考えていました。するとふと、ブログでケンメリの給油方法をご紹介すれば、皆さんに読んでもらえるかもと思いました。そしてこのあと起こる大事のことなど知る由もなく、無邪気に写真撮影をしました。
3-2)給油方法のご紹介
下記が、その時の写真です。最近(ずいぶん前から)の車は、ガソリンの給油口のキャップは室内から開けるのが当り前ですが、ケンメリは専用のキーをキャップに差してそれを回して開けます。
ちなみに①の写真のキーホルダーは、親父がオーナーの時代から使っているケンメリと同年代の年季物です。ケンメリが親父の手を離れ、私の長年のパートナーになった経緯については、以前のブログを見ていただけらたと思います。
キャップを開けると、中には厳(いか)つい給油口の蓋が現れます。初めはそうでもなかったと思いますが、最近はそれを開けるために筋トレが必要です。ガソリンスタンドで女性の店員さんの時は、わざわざ車を降りてやさしく開けてやっています。
そしていよいよ給油ですが、ケンメリのガソリンは「無鉛」指定になっています。今では「無鉛」と聞いても、ピンとこない方も多くお見えになると思います。
当時のガソリンは「無鉛」と「有鉛」があり、各々青と赤のシールで区別されていました。もっというとオレンジの「高速有鉛」や、緑の「混合」なんていうのもあったようです。
今では「無鉛」しか存在しないので、わざわざ「無鉛」と表記する必要はなく、オクタン価の違いで「レギュラー」「ハイオク(ハイオクタン)」と区別されています。
当時は「無鉛」のままでオクタン価を上げることはされておらず、ガソリンにアルキル鉛を混ぜてオクタン価を上げた「有鉛」が、イコール「ハイオク」と呼ばれていました。
ちなみにオクタン価を上げると、ノッキングの抑制、バルブシートの保護ができるといった効果があります。通常ノッキングを抑制するために、性能を犠牲にして点火タイミングを遅らせるという手法がとられますが、「有鉛」の場合はその必要がないので、このころの高性能車はほとんど「有鉛」でした。
ただ「有鉛」は人体に有害であるということで、排出ガス規制が厳しくなると共に、世の中から消えていきました。
以上がケンメリの給油方法のご紹介になります。これから起こる大事と、このガソリンが関係するとは皮肉なものでした。
4.次回に向けて
先ほどの写真撮影の終わりのころから、エンジンルームから異音が聞こえ始めました。それほど大きな音ではなかったので、ファンベルトの調整程度でなんとかなるのではと、高(たか)をくくっていました。次回はいよいよケンメリが、この異音のせいで入院することになります。
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ディスカッション
コメント一覧
初めてコメントします。昔、ケンメリのハードトップに乗っていた友人が居ました。よくあった問題に給油口の空気穴が錆び等で塞がってしまい、ガソリンの消費と共に、タンク内が減圧になっていく現象がありました。こうなるとガソリンが供給できなくなるので、定期的に給油キャップを開けていました。ガソリンスタンドでは、異常に固いキャップを開けるために、プライヤーを渡していました。旧車には色々ご苦労がありますね。
ブログ頑張ってください。