「ペヤング」カップ麺シリーズ:その7(「アッラ・ナポレターナやきそば」と「麻婆やきそば」)
1.はじめに
いままで6回に渡り、スーパーではなかなかお目にかからない「ペヤング」の品々をご紹介してきました。そして今回あらたに新商品4品を、いつもの南町田の「グランベリーパーク」のお店で購入しました。
お店の「ペヤング」の売場面積はずいぶんと縮小されましたが、新商品が出ると仕入れていただいているようです。
新商品4品は、そもそも焼きそばとは異なるジャンルの料理なので、それがいったいどんな味に仕上がっているのか?と興味津々で購入してみました。
今回はその中から2品、「アッラ・ナポレターナやきそば」と「麻婆やきそば」を、ご紹介したいと思います。
2.「アッラ・ナポレターナやきそば」
ナポリタン味の焼きそばだと思って何も考えずに購入しましたが、パッケージをよく見ると「ナポリタン」ではなく、「アッラ・ナポレターナ」という少しこ洒落た表記がされていました。
「ペヤング」を「ペヨング」ともじる【まるか食品】のことなので、最初は「ナポリタン」を「アッラ・ナポレターナ」とかっこよくもじったのかなと、無知な私は思ました。
ただ念のため調べてみると両者は別物で、「アッラ・ナポレターナ」は本場ナポリ生まれでトマトソースを使ったパスタ、「ナポリタン」は日本生まれでトマトケチャップを使用したパスタ(スパゲッティといった方が似合います)でした。
お恥ずかしながら私は、「アッラ・ナポレターナ」なるものを食べたことがないので、この「ペヤング」の「アッラ・ナポレターナやきそば」の味が、正しいのかそうでないか判別できないことが分かりました。
まあ、とりあえずトマトソースということで、おそらく甘すぎず、トマトの酸味をうまいこと活かしたパスタなのかな、と思いつつ食べてみることにしました。
パッケージの上蓋を開けると、中には具とソースと、なんとタバスコが入っていました。具の中身は、豚肉、レッドベルペッパー、で意外とシンプルでした。
レッドベルペッパーという文字を見たときに、【まるか食品】がまた辛さ攻めをしてくるのかと思いました。こちらも一応調べてみると、レッドペッパーとは違い、赤パプリカを粗引きにしたもので、むしろ甘い香りが特徴のようでした。
そのシンプルな具(量はそれなりです)を麺の上にのせて、熱湯を注いで3分間待ちました。
3分後にお湯を捨てて上蓋をはがすと、先ほどまで干からびていた豚肉、レッドベルペッパーが元気になっていました。
ソースを少しだけ舐めてみると、ピリ辛のトマトケチャップといった味でした。ソースを入れて麺と具と混ぜ合わせると、麺はナポリタンのように赤々としたトマト色に彩られることなく、ほどよくオレンジ色に染まりました。
これが「アッラ・ナポレターナ」の色合いなのかと勝手に決めつけて、まずはタバスコをかけずに食べてみました。するとソースを舐めたときと同じくピリ辛のケチャップ味で、甘さの中にときおりピリッとくる、ただ甘いだけではない、おいしいナポリタン風の焼きそばに仕上がっていました。
なんとなく違うと思いいつつ、これが「アッラ・ナポレターナ」の味だと信じて、次はタバスコをかけてみました。タバスコの袋には結構な量が入っており、それを全部入れてしっかりと麺と混ぜ合わせました。
そして再び食べてみると、おなじみの【まるか食品】の辛さ攻めに遭遇してしまいました。いきなり舌とくちびるはヒリヒリになり、食べ終わってもしばらくはヒリヒリしていました。
どうやらタバスコは、好みに合わせて適量使うのが正しかったようでした。レッドベルペッパーで油断してしまったのが失敗でした。
3.「麻婆やきそば」
いままで私は、麻婆豆腐味の焼きそばには出会ったことはありませんでした。麻婆豆腐も焼きそばも、とてもおいしい料理ですが、両者がコラボしたらどんな味になるのか、想像がつきませんでした。
麻婆丼があるのだから「麻婆やきそば」があってもおかしくはないと思い食べてみることにしました。
パッケージの上蓋を開けると、中には具とソースとふりかけが入っていました。具の中身は、どれもたっぷりの量で、鶏・豚味付ひき肉、ねぎ、そして小粒ながら豆腐も入っていました。
そして具を麺の上にのせて、熱湯を注いで3分間待ちました。
3分後にお湯を捨てて上蓋をはがし、ソースを入れて麺とたっぷりの具を混ぜ合わせました。ソースを少しだけ舐めてみると、それはまさしく麻婆豆腐の味でした。このソースには、3種類の醤(豆鼓醬・甜麺醤・豆板醤)が使われており、コクと深みを出しているそうです。なかなか本格的です。
そして期待しつつも、まだ味のイメージがつかめないままに食べてみました。すると本格的な麻婆豆腐を身にまとったおなじみの「ペヤング」の焼きそば麺が、何の違和感もなく私の口の中に広がりました。
小粒な豆腐もしっかりとした食感で、もし麺が無ければ、立派な麻婆豆腐に仕上がっているのでは思えるほどでした。花椒の香りと唐辛子の旨味も絶妙で、本格中華の世界が広がりました。もし麻婆豆腐が食べたくなり、でも作るのが面倒だというときに、「麻婆やきそば」は立派に代役を務めてくれそうです。
4.おわりに
以上が、「アッラ・ナポレターナやきそば」と「麻婆やきそば」のご紹介になります。「アッラ・ナポレターナやきそば」は、残念ながら本物を知らないのでピリ辛の大人のナポリタン、「麻婆やきそば」はよくぞここまで再現したという本格中華でした。
次回は残りの2品「中華あんかけ風やきそば」と「キクラゲとたまごのやきそば」をご紹介する予定です。特に、「中華あんかけ風やきそば」の餡を、どのように再現しているかが楽しみです。
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