我がゴルフ人生(今まで使ってきた5本のパターをご紹介します。)

1.はじめに

 以前のブログで、ゴルフを始めるときに何の知識もなく、ゴルフクラブを買い揃えたというお話をしました。それから30年以上経ち、ドライバー、アイアン、パターはそれなりに何回か買い換えました。

初めてのクラブ購入
初めてのクラブ購入

 今回はその中で、今までに5回買い替えた(プレゼント含む)パターの変遷についてご紹介したいと思います。30年以上もゴルフをやっている割には、いつまでたっても発展途上の腕前と、とても浅いゴルフに関する知識ですが、自分なりの経験をお話しできたらと思います。

2.最初は言われるままに(1本目)

 最初に買ったパターは、以前のブログでもお話ししたように、試打することなく(しても何も分かりませんでしたが。。。)そのお店で一番安いパターの中から、店員さんに選んでもらいました。当時はなんとなくパターのヘッドはブロンズ色しているものだと思っていましたが、店員さんがちょうどそれらしきパターを持ってきてくれたので、即決めました。

初めてのラウンド
初めてのラウンド

 どこのブランドかはよく覚えていませんが、よく耳にするブランドではありませんでした。初めてのラウンドの様子などもブログに書いていますが、正直パターの良し悪し、自分に合う合わないを語れるレベルではなかったので、そのパターがどんな代物であったのかは分かりません。

 ひょっとしたら、私が知らないだけで、安いながらもなかなかの名器だったのかもしれません。このパターは、その後ゴルフを始めたいという友人に譲ってしまったので、今となっては確認のしようがありません。

1本目の無名のパターのイメージ(パワポで作成)
1本目の無名のパターのイメージ(パワポで作成)

3.パターと言えば【ピン(PING)】(2本目)

 2本目のパターは【ピン】のパターでした。この頃になると、多少まともなラウンドができるようになっていたので、誰に見せても恥ずかしくないパターが欲しくなり買いました。

 当時パターといえば【ピン】で、【ピン】を買えば間違いないと思い、昔住んでいたところの近くにあった個人経営の穴場ゴルフショップで、「ピン ANSER3」というタイプを購入しました。もちろん新品でしたが、多分並行輸入品ということで、価格はかなりリーズナブルな掘り出し物でした。

2本目の「ピン ANSER3」の外観
2本目の「ピン ANSER3」の外観

 さすが人気があるだけのことはあり、構えたときの安心感と、テークバックのときの安定感はなかなかのものでした。「ピン ANSER3」は、ヘッドの後ろ側の両サイドに重りが付いたような形状になっており、左右のブレを抑える効果があるのだと、誰か語っていたのを覚えています。

 【ピン】の創業者のカーステン・ソルハイム(Karsten Solheim)氏は、パターがとても苦手だったそうです。エンジニアである同氏は、パターが上手くなるためにエンジニア魂を奮い立たせてパター造りに没頭し、数々の名器を生み出しました。「ピン ANSER3」も、その中の一つで、このヘッド形状も同氏の工夫の賜物なのだと思います。

「ピン ANSER3」のヘッドの重り
「ピン ANSER3」のヘッドの重り

 今では【ピン】は、よく飛ぶドライバーで話題になっていますが(練習場で、少し変な音を立てながら(すいません)、やけに飛ばしている人がいると、だいたい【ピン】のドライバーです)、当時はパターと分厚いポテトチップスのような形状のアイアンが有名でした。

4.2ボールパターが大流行(3本目)

 2002年に【オデッセイ(ODYSSEY)】が、今まで見たことがない形状の2ボールパターを発売しました。まずは多くのプロゴルファーがその利点気付いて使い始め、そして世界中のゴルフ市場で大ブレークを引き起こしました。

 私のゴルフ仲間も、1人、2人と手にし始め、そのうちに持っていないと、なんだか取り残されたような気がしてきました。「ピン ANSER3」に何か問題があったわけではなく、ただ世の中の波に飲み込まれるように、私も2ボールパターを買いました。

 2ボールパターはいろいろな形状のモデルがありましたが、「ピン ANSER3」のイメージから大きく変わるのは嫌だったので、「ピン ANSER3」のヘッドの後ろに2ボールを付けたような形状の「WHITE STEEL 2・Ball Blade」を選びました。

3本目の「WHITE STEEL 2・Ball Blade」の外観
3本目の「WHITE STEEL 2・Ball Blade」の外観

 フェースには【オデッセイ】の得意技である、ゴルフボールと同じ素材のウレタンがインサートされており、さらにその真ん中にスチールがインサートされていたので、ウレタンフェースのみに比べると、なかなかしっかりとした打感でした。

 2ボールの効果も、さすが多くのプロゴルファーが選ぶだけのことはあり、2つのボールマークの軌跡を意識するだけで、テークバックをまっすぐ引くことができました。

5.シールが剥がれた(?)ので買い替える(4本目)

 それからしばらくは、2ボールパター「WHITE STEEL 2・Ball Blade」は何の問題もなく、私の下手なパターを下支えしてくれました。が、あるときヘッド裏面のアクセントになっていた「WHITE STEEL」というシルバーのマークのカバーがとれてしまい、中から緑色のプラスチック素材が顔を出してきました。

「WHITE STEEL 2・Ball Blade」のヘッド裏面の様子
「WHITE STEEL 2・Ball Blade」のヘッド裏面の様子

 裏面なので構えたときに見えるわけではないし、ウエイトバランスが変わるほどではないので、そのまま使うことはできたのですが、このパターは結構長く使っているので、そろそろ買い替えようと思いました。

 2ボールパターの大成功で、当時のパター市場は【オデッセイ】が席巻しており、他のブランドに浮気するのもなんなので、再び【オデッセイ】の中から選ぶことにしました。

 この頃は、ちょうどヘッドの両側から角が生えたような形状のパターは流行り始めていたので、2ボールパターのときのように、世の中の波の飲み込まれて「VERSA #7H BLACK」という、より安定感の感じられるすこし大ぶりなヘッドのモデルを、試打もせずに【オデッセイ】なら間違いないだろうと選びました。

 いざ使ってみると、見た目は大ぶりで安定感のあるヘッドも、重さ加減のフィーリングがいまいちで、安定したテークバークがとれませんでした(人によります)。フェースはもちろん【オデッセイ】の得意技であるウレタンがインサートされていましたが、「WHITE STEEL 2・Ball Blade」のようにスチールはインサートされていなかったので、打感が少し頼りなく感じてしまいました。

4本目の「VERSA #7H BLACK」の外観のイメージ(パワポで作成)
4本目の「VERSA #7H BLACK」の外観のイメージ(既に甥っ子に譲り手元に無いのでパワポで作成)

6.還暦のお祝いに(5本目:現在)

 「VERSA #7H BLACK」に、なんとなくしっくりこない日々を送っているうちに、私もいよいよ還暦を迎えることになりました。そしてありがたいことに私にお世話になった(私のお世話をした)同僚たちが、お祝いをしたいので何がいいかと聞いてくれました。

 「VERSA #7H BLACK」がしっくりきていないこともあり、お祝いは、残り少なくなった人生を一緒に歩んでくれるようなパターを、と考えました。もう後がないので(?)失敗は許されないと、ゴルフショップに何度も足を運び、試打を繰り返し、少し値は張りましたが【オデッセイ】の「O-WORKS TOUR R-BALL」をお願いすることにしました。

5本目の「O-WORKS TOUR R-BALL」の外観
5本目の「O-WORKS TOUR R-BALL」の外観

 ヘッドは小ぶりですが、重さは適度で、2ボールではありませんが1ボールが付いており、安定したテークバックを取ることができました。フェーズには【オデッセイ】の得意技であるウレタンではなく、マイクロヒンジという小さな金属が多数がインサートされており、独特の心地よい打感を生み出ていました。

 さらにヘッドの色は、まるで私の還暦を祝うかのような渋めの赤塗装でした。ただこれは還暦色ではなく、グリーンの緑の反対色ということで、よりヘッドが見やすくなるという効果を狙ったもののようでした。

 そして私は、いつのまにやら前期高齢者になってしまいました。ということは「O-WORKS TOUR R-BALL」を手にしてから、はや5年が経ったことになります。「O-WORKS TOUR R-BALL」は、今でも初めて手にしたときと変わらぬ新鮮さで、私のゴルフを支えてくれています。

7.フィッティングは専門家の手で

 結局私は30年の間に、5回パターを買い換えました(プレゼント含む)。そしてありがたいことに、自分に合うパターに出会うことができました。ただ途中、いい加減に選んで失敗したパターもありました。

 私のように30年もかけずに、今すぐにでも自分にぴったり合ったパターに出会いたいという方は、専門業者にフィッティングをお願いするのが近道だと思います。

 パターのカスタムフィッティングなどを行う【シーモア(SeeMore)】は、米国有数のパター専業ブランドです。同社のパターを使い、1999年の全米オープンでペイン・スチュワートが、2007年のマスターズ、2015年の全米オープンでザック・ジョンソンが、優勝しています。

 日本では【シーモア】は、公式サイトやゴルフショップでの販売のほか、東京都港区赤坂、栃木県宇都宮市にフィッティングスタジオを構え、最適なパターヘッドからシャフト、ネック、グリップ、ライ・ロフトまでをフィッティング&各種カスタマイズするサービスも実施しています。

 今すぐ自分にぴったり合ったパターに出会いたい方は、ぜひ下記リンクを訪れてみてください。

 先日自宅からほど近いところにあるゴルフショップが、【シーモア】を扱っているようだったので行ってみました。パターコーナーの一部に専門のエリアが設けられており、いろいろなヘッド形状の【シーモア】のパターが並んでいました。

 【シーモア】のパターは、かなり手間暇をかけて造り込んであるので、それなりの価格でしたが、最近は【オデッセイ】などの著名なブランドのパターも、結構値上がりしているので、そこまでべらぼうに高いという感じではありませんでした。自分に合わなくて何本も買い替えるよりは、むしろ安く上がるのではないかと思いました。

ゴルフショップ内の【シーモアー】の売場
ゴルフショップ内の【シーモアー】の売場

8.おわりに

 以上が、私の30年間に5回の買い替えた(プレゼント含む)パターのご紹介になります。

 そして最後に出会った現在のパートナーである「O-WORKS TOUR R-BALL」には、これからも末永くお世話になっていきたいと思います(そう願っています)。

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