私もついにあの3Mの一角をなすプレミアム焼酎「魔王」を呑むことができました。
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1.はじめに
私は現役を引退してからはもっぱら自宅に引きこもっているので、カミさんの宅配BOXの役目も担っております。そんな宅配BOXに先日、カミさん宛にずっしりとした宅急便が届きました。何が入っているのかとても気になりましたが、無断で開けたらタダではすまされないので、廊下の片隅に置いておきました。
そしてカミさんが帰ってきたので、その気になる宅急便の話をしたら、それは私への労い(?)のプレゼントで、宛先を間違えて自分宛てにしていたようでした。
早速包装を開いてみると、その中には重厚な”特撰酒”と書かれた黒箱が入っていました。そしてその蓋を開けると、中にはなんとあのプレミアム芋焼酎の3M(森伊蔵、魔王、村尾)の中のひとつ「魔王」と、宮崎県の芋焼酎「㐂六」が入っていました。
宮崎県の芋焼酎「㐂六」は既にご紹介済みなので、今回はいよいよ「魔王」と、その製造元である【白玉醸造株式会社:以下白玉醸造】をご紹介したいと思います。
なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【白玉醸造】のホームページが見つからなかったので、【白玉醸造】のお酒を扱う酒屋さんの情報などを参考にして書いていることを、ご承知おきください。
2.【白玉醸造】のご紹介
2-1)地元に根付いた酒蔵
【白玉醸造】は明治37年(1904年)に創業し、今年(2024年)で創業120周年を迎えます。場所は鹿児島県の大隅半島の錦江町にあり、ちょうど錦江湾(鹿児島湾)の入口あたりとなります。
焼酎だけではなく、昭和28年(1953年)からは、ポンカン酒、梅酒などのリキュールの製造もおこなっており、地元に根付いた地場企業で、規模拡大をせずに堅実に経営されているようです。
とはいえ焼酎の売り上げでは、鹿児島県内で第17位、全国では第36位で、堂々のベスト50に入っておられます。(2023年焼酎酒蔵売上ランキング(帝国データバンク))
2-2)取扱銘柄一覧
【白玉醸造】の取り扱い銘柄といえば、まずは今回ご紹介している「魔王」の名前が上がりますが、それ以外にも米焼酎と芋焼酎、麦焼酎と芋焼酎のブレンド焼酎など、なかなか個性的な銘柄を造っておられます。
これらの銘柄の定価は「魔王」も含めて一升瓶(1800ml)で3,000円以内に収まっており、あらためて「魔王」のプレミアム価格に驚かされます。まあこれは「森伊蔵」も「村尾」も同じことなので、今さら驚く話でもないのですが。。。
2-2-1)「天誅(てんちゅう)」米・芋焼酎(白麹)
「天誅」は、米焼酎をベースに芋焼酎をブレンドして造られている焼酎で、米焼酎がもつ深い味わいと、芋焼酎ならではのまろみが調和した風味の豊かさが特徴となっています。
2-2-2)「元老院(げんろういん)」麦・芋焼酎(白麹)
「元老院」は、麦焼酎と芋焼酎が絶妙にブレンドられ、樫樽で長期貯蔵された焼酎で、麦焼酎の香ばしく軽やかな旨味と、芋焼酎の甘くふくよかな味わいがバランス良くブレンドされ、さらに樫樽による長期貯蔵熟成で、とてもまろやか仕上げられています。
2-2-3)「白玉の露(しらたまのつゆ)」芋焼酎(白麹)
「白玉の露」は、その名の通り【白玉醸造】の代表銘柄で、地元大隅産のさつまいも「黄金千貫」を白麹で仕込んだ焼酎で、やさしい芋の香りにまろやかでキレのよい飲み口になっています。
「魔王」を含め【白玉醸造】の焼酎は、どれも呑みやすく仕上がっていますが、この「白玉の露」は芋っぽさをしかりと感じる「ど芋」の味のようです。ちょっと気になります。
2-2-4)「魔王(まおう)」芋焼酎(黄麹)
「魔王」という名は、"天使を誘惑し魔界へ最高の酒を調達する悪魔たちによってもたらされた特別のお酒" という意味で付けられており、熟成酒ならではの吞み飽きることのない穏やかな風味、華やかに香り立ち、豊かな余韻の、まさに名門の逸品として仕上げられています。
2-2-5)「さつまの梅酒」
「さつまの梅酒」は【白玉醸造】が造る梅酒で、厳選された梅をベースに、コクがあり、独自の芳香と爽やかな酸味のバランスが絶妙となっています。この「さつまの梅酒」も「魔王」と同様に、一時プレミアムが付くほどの人気になったこともあるようです。
3.「魔王」を呑む
3-1)「魔王」とは
【白玉醸造】の焼酎銘柄は、「魔王」以外はすべて白麹で仕込んでいるのに対し、「魔王」だけが味を華やかにしてくれる黄麹で仕込まれています。
ただ鹿児島のような温暖な地では、冬の寒い時期にしか黄麹での仕込みは難しく、「魔王」は仕込みの時期を慎重に選んで、丁寧に仕込まれているのではと察します。
蒸留方法は、芋臭さを取り除いたスッキリとした味にするために、沸点を下げて雑味などの成分の除くことができる減圧蒸留が用いられています。
そして時間をかけてじっくりと熟成させることで、吟醸香に似たリンゴのような香りが生まれ、華やかに香り立ち、豊かな余韻を残すプレミアムな逸品に仕上げられています。
3-2)魅惑の味
いよいよ「魔王」を呑んでみました。プレミアム焼酎らしい黄金色に輝くフィルムをはがして開栓すると、最初にとても華やかな吟醸香が漂いました。
そしていざ口に運ぶと、最初にほどよい甘味が感じられ、そのあとに口の中にしびれるような刺激が走りました。そしてそのしびれは奥深いコクに変わり豊かな余韻が残りました。
この華やかな香りと豊かな余韻こそが「魔王」の魅力そのもので、"天使を誘惑し魔界へ最高の酒を調達する悪魔たちによってもたらされた特別のお酒" という意味がよく分かりました。
ロックで呑むと、甘味が少し増してより呑み易くなりますが、口の中がしびれるような刺激とコクの奥深さはそのままなので、いつのまにやら価格のことを忘れて、ついつい呑みすぎてしまいました。
4.おわりに
以上が、3Mの中のひとつ「魔王」のご紹介になります。カミさんからプレゼントされてからずいぶん温存してしまいましたが、ついに呑むことができました。
その味は、プレミアムがつくのも納得できる味で、どちらかといえば芋っぽい芋焼酎を好む私ですが、久しぶりに華やかで芳醇な芋焼酎を楽しむことができました。そして悪魔たちにこの「魔王」を献上された本物の魔王の満足げな顔が思い浮かんでしまいました。
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