横浜で一番歴史のある地ビール【横浜ビール】を吞んでみました。

1.はじめに

 先日めでたく誕生日を迎えました。もうこの歳になると、誕生日といっても特段ワクワクすることはなくなってしまいましたが、毎年欠かさず贈ってくれるカミさんからのプレゼントだけは、私のひそかな楽しみになっていました。

 そして誕生日の当日、やけに重い小包が、カミさんから私宛に届きました。さっそく開封してみると、中には【横浜ビール】と刻印された段ボール箱が入っており、そのふたを開けると5種類のビールが私を出迎えてくれました。

「横浜ビール」の入った段ボール箱
「横浜ビール」の入った段ボール箱
箱の中に入っていた5種類のビール
箱の中に入っていた5種類のビール

 ということで、今回はカミさんからの誕生日プレゼント【横浜ビール】をご紹介したいと思います。

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【横浜ビール】のホームページや、ビール関連の各サイトを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

2.【横浜ビール】とは

 タイトルにも書いたように、【横浜ビール】は横浜市で一番歴史のある地ビールのローカルビアカンパニーとなります。とはいえ醸造を開始したのは1999年の7月で、醸造からまだ20年ちょっとしか経っていません。

 そもそも日本では、1994年の酒税法の改正までは、ビールの製造免許取得に必要な年間最低製造量が2000キロリットルで、基本的にその製造は大手メーカーに限られていました。

 その年間最低製造量が、1994年の酒税法の改正で60キロリットルまで引き下げられ、中小メーカーでもビール製造への参入が容易になりました。ちなみに主なお酒(自分がよく呑む)の年間最低製造量は、日本酒:60キロリットル、焼酎乙類(本格焼酎):10キロリットル、ウイスキー:6キロリットル、ワイン:6キロリットルとなっています。

3.ビールの勉強

 今回ご紹介する5種類のビールは
 ・ペールエール
 ・ヴァイツェン
 ・アルト
 ・ピルスナー
 ・横浜ラガー
 となります。以前焼酎や日本酒のご紹介の中でもお話ししたように、考えてみれば毎日たらふくいただいているのに、そのお酒のことはあまりよく知らないということで、そのお酒のブログを書く中で私なりに勉強しました。

日本酒の勉強
日本酒の勉強
焼酎の勉強
焼酎の勉強

 今回の5種類のビールもその名前は聞いたことがありますが、その違いや特徴などはほとんど知りません。これでは普段一番たくさんいただいているビールに失礼だということで、この機会にビールのことを少しだけ勉強してみることにしました。

 下表に示す通り、ビールはエールとラガーの大きく2つに分類されます。両者の違いは発酵や熟成の方法の違いからきており、私が普段たらふく吞んでいるのは、大量生産が容易なラガーのほうになります。

 今回の【横浜ビール】の5種類は、3種類がエールで、2種類がラガー、そのラガーの中には【横浜ビール】オリジナルの横浜ラガーが含まれていました。エールの3種類はもちろんですが、地ビールメーカーの造るラガーの2種類もどんな味に仕上がっているのか楽しみです。

ビールの分類

4.5種類の【横浜ビール】

4‐1)ペールエール(エール)

 ほどよい苦みとコクがあり、エールらしいのど元にコクが残る味わい深いビール、と最初は感じましたが、そのコクは意外と早く引いていきました。これは吞みやすくするために、あえて口当たりを少し軽やかにしてあるのかなと思いましたが、酒呑みの私としては、もう少し長くコクが残っていてほしかったと思いました。

ペールエールのボトルとグラス
ペールエールのボトルとグラス

4‐2)ヴァイツェン(エール)

 白ビールというだけあって色は少し白っぽく、香りはフルーティで、味はあえて苦みを抑えたせいかいまいちパンチがありませんでした。

 普段あまりビールを吞まない人が、白ビールの雰囲気を味わうにはちょうどいいのかもしれませんが、私のような酒呑みには、少し物足りないかもしれません。ただ最後に残るコクは、以前本場ドイツで呑んだヴァイツェンを思い出させてくれました。

ヴァイツェンのボトルとグラス
ヴァイツェンのボトルとグラス

4‐3)アルト(エール)

 琥珀色のとてもきれいな色のビールで、その上をふくよかな泡がおおってくれました。苦みは少し抑えめに造られているようですが、ほどよい苦みが残っており、上質な甘味とのバランスが絶妙でした。

 コクはそれほどではありませんが、エールらしい味わい深さを楽しむことが出来るビールでした。さすがデュッセルドルフ伝統の味です(デュッセルドルフは一度だけ行ったことがありますが、きれいでしっとりとしたなかなかいい町でした)。

アルトのボトルとグラス
アルトのボトルとグラス

4‐4)ピルスナー(ラガー)

 ラガーでありながらエールのような芳醇さと、ほどよく抑えられた苦みがあり、よくあるのどごし爽快な一気飲みするラガーとは一線画す味で、さすがチェコのプレミアムビールでした。ホップがよく効いており、呑み終わってからもしばらくその余韻を楽しむことができました。

ピルスナーのボトルとグラス
ピルスナーのボトルとグラス

4‐5)横浜ラガー(ラガー)

 ビールを飲み慣れている通好みの味わいに仕込まれたビールで、今回呑んだ【横浜ビール】の中では一番しっかりした味でした。ただ思ったより苦みが少なく、一本ぐらいは、今は亡き昭和の時代のキリンラガーのような強烈な苦みがあってもよかったのかと思いました。

横浜ラガーのボトルとグラス
横浜ラガーのボトルとグラス

 【横浜ビール】には、今回ご紹介した5種類のビール以外にも、オンラインショップ限定のIPL(インディアン・ペール・ラガー)という銘柄があるようです。

 IPLとは、定番エールのIPA(インディア・ペール・エール)の製法を応用して造られるラガーで、通常のラガーより多くのホップが加えられた苦みが強いビールのようなので、これこそが私の求める苦~いラガーなのかもしれません。今回呑めなくて残念でした。

4‐6)プレミアムモルツ(おまけ)

 【横浜ビール】ではありませんが、エールのなんとも芳醇でフルーティな味を楽しんでいると、ふと量産ビールの中ではとても味わい深い、サントリーのプレミアムモルツのことを思い出しました。

 ただ少し調べてみると、プレミアムモルツはラガーで、そのシリーズの「香るエール」がその名の通りエールでした。どちらも何度か呑んだことはありますが、その違いを知らずに吞んでいた自分が、ちょっと恥ずかしくなってしまいました。

プレミアムモルツ(左)と 「薫るエール」(右)
プレミアムモルツ(左)と 「薫るエール」(右)

 あらためて両者を呑みくらべてみると、色は「薫るエール」のほうが少し濃く、香りも芳醇でした。味はプレミアムモルツのほうがしっかりとしていますが、「薫るエール」のほうがのど元に余韻が長く残りました。

 ただ今回ご紹介した【横浜ビール】の面々とくらべると、味のインパクトは少なく量産ビールといった印象が残りました(もちろん旨いです)。

 ちなみにプレミアムモルツのエールシリーズは、ときおり限定品が出されているので、まめにお酒売り場で網を張っておく必要があります。

限定品「涼の音エール」(左)と「茜色エール」(右)
限定品「涼の音エール」(左)と「茜色エール」(右)

5.おわりに

 以上が【横浜ビール】の5種類の銘柄と、おまけでプレミアムモルツのエールのご紹介となります。

 酒呑みの私は、地ビールはとにかくクセが勝負などと考えているので、今回は少し辛口のコメントになってしまいました。ただ多くの若者が集まる、みなとヨコハマにある【横浜ビール】は、最近お酒離れが顕著な若者たちに、ビールのおいしさを伝えたいという思いから、あえてエールやラガーの味をそこなうことなく、呑みやすいビールを仕込まれているのかなと思いました。

 ちなみに【横浜ビール】の本店&醸造所は、みなとヨコハマの中心地である桜木町駅からほど近い場所にあり、出来立ての地ビールが味わえるビアスタンドとレストランが併設されています。ぜひ今度訪れて、出来立ての地ビールを堪能したいと思います。

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