世界自然遺産 屋久島 の名水で仕込んだ「三岳」の味は、やはりプレミアムでした。
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1.はじめに
先日、芋焼酎発祥の地といわれている種子島で造られた「しま甘露」をご紹介しました。その味は、さすが芋焼酎発祥の地ということで、しっかりとした芋らしさを感じるキリっとした味の芋焼酎でした。
そうなると、種子島のおとなりの屋久島の焼酎も試してみたくなりました。屋久島の焼酎といえば、一時は品薄になりプレミアムが付くほどの人気だった「三岳」が有名です。「三岳」は、ずいぶん前に居酒屋で呑んだことがありますが、その「三岳」が、たまたまリカーショップのセールでお手頃価格になっていたので、購入しました。
ということで、今回は屋久島の名水で仕込んだ「三岳」を、あらためて味わってみたのでご紹介したいと思います。
なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【三岳酒造株式会社:以下三岳酒造】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。
2.【三岳酒造】のご紹介
2-1)屋久島とは
【三岳酒造】のある屋久島は、いまさらご説明するまでもなく、平成5年(1993年)に世界自然遺産に登録されました。生命の息吹と太古の自然が堪能できるこの島には、毎年多くの観光客が訪れます。そして平成24年(2012年)には、国立公園にも指定されています。
島のほぼ全域が山に覆われており、九州最高峰の標高1936mの「宮之浦岳」をはじめとする1000m~1900m級の山々の連なりは、洋上のアルプスとも呼ばれています。樹齢7200年を越える縄文杉や、緑深い苔むす森に流れる白谷雲水峡など、多くの観光名所があります。
鹿児島県の大隅半島の先端の佐多岬から60kmほどのところに位置しており、鹿児島空港から飛行機で40分ほど行くことができます。
島の面積は504km²で、全国で第13位(本土5島、北方領土などすべて含む)で、鹿児島県内では奄美大島、続いて第2位になります。
2-2)創業は昭和33年
【三岳酒造】は昭和33年(1958年)に、当時鹿児島本土にあった【栗野酒造】を買収し、屋久島に移転して商号変更して創業しました。
焼酎が島の特産品・農業の振興につながれば、という想いで、離島というハンディを覚悟の上で、この屋久島の地で焼酎造りが始められました。厳選されたサツマイモを原料とし、屋久島の原生林で濾過された名水を使用して、丹精込めて焼酎を造っておられます。
代表銘柄は、もちろん今回ご紹介している「三岳」ですが、前述の通り発売当初供給量が限られていたので、プレミアムがついた時期もありました。そんな中で【三岳酒造】は、生産設備の拡充を続けられ、創業当初の生産量200石(石:一升瓶(1800ml)100本分)から、現在では18000石となっています。
そして、今では「三岳」は、ありがたいことに、私の身分でも手が届く価格となっています。感謝です。
2-3)2つの焼酎蔵
屋久島には、【三岳酒造】のほかにもう一つ、以前ご紹介した「手造りおはら」を製造している【本坊酒造株式会社】の焼酎蔵「屋久島伝承蔵」があります。こちらの設立は昭和35年(1960年)で、【三岳酒造】の創業の2年後となり、ほぼ同じ時期に、屋久島に2つ焼酎蔵ができたことになります。
所在地も、この「屋久島伝承蔵」と【三岳酒造】は、島の南東の安房川の河口にある安房という地区に位置しており、クルマで5分程度の距離となっています。
安房は、古くは屋久杉の積み出し港として栄え、現在では鹿児島や種子島への高速船が発着するターミナルとなっており、交通の便がいいところでもあります。
3.「三岳」を呑む
3-1)「三岳」とは
屋久島では古くから山岳信仰があり、前述の「宮之浦岳(九州最高峰:1936m)」「永田岳(九州第2位:1886m)」「黒味岳(1831m)」の3つの山を参拝する「三岳参り」が行われてきました。「三岳」の名は、その「三岳参り」からとったといわれています。
「三岳」は、屋久島の日本名水百選の清冽で豊かな水によって仕込まれる本格芋焼酎ですが、吞む人を1口呑んで旨いと唸らせる味ではなく、食事の邪魔をすることなく、気づけばもう一口、もう一杯とお酒が進むような味を目指して造られているのだそうです。
そして、嬉しいとき、悲しいとき、楽しいとき、つらいとき、どんなときでも、呑む人を包み込んでくれるのだそうです。さすが聖なる島の焼酎です。
3-2)さすがプレミアム
いよいよ久しぶりの「三岳」を呑んでみました。香りはそれほど強くなく、一応芋焼酎らしい香りをほのかに感じました。そして「三岳」を口に運ぶと、とてもまろやかで特にクセのない味でした。確かに1口呑んで旨いと唸ることはありませんでした。
ただ他では味わうことができない独自のコクがあり、味にクセはないものの、そのコクがクセになってしまいそうな、何杯も何杯も呑んでしまいそうな芋焼酎でした。さすがプレミアム焼酎です。
そしていつものロックでも呑んでみましたが、すこし味がすっきりとしますが、独自のコクはそのままで、ますますお酒が進んでしまいそうな味となりました。
4.おわりに
以上が、世界自然遺産 屋久島 の名水で仕込んだ「三岳」のご紹介になります。確かに造り手の狙い通り、その味は究極の食中酒で、食事と共にいつまでも呑み続けてしまいそうな味でした。
「三岳酒造」のご尽力のおかげで、現在では通常価格で流通していますが、もしプレミアム価格で入手していたら、もったいなくてチビチビ呑んでしまい、本来の「三岳」の持ち味を感じることは、できなかったかもしれません。
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