我が青春を彩ったクルマたち:その12(3代目カローラ編【前編】:車種別生産台数世界一を獲得)

2025年7月21日

1.はじめに

 (番外3)(番外4)で、「初代サニー:B10」と「初代カローラ:E10」をご紹介をしましたが、この両車はその後も激しく鎬を削り、国内の大衆車市場をけん引してきました。

(番外4)初代サニー&カローラのご紹介ブログ【後編】
(番外4)初代サニー&カローラのご紹介ブログ【後編】
(番外3)初代サニー&カローラのご紹介ブログ【前編】
(番外3)初代サニー&カローラのご紹介ブログ【前編】

 私の学生時代は、この両車は、ちょうど3代目から4代目にモデルチェンジされたころで、3代目の中古車が潤沢に出回っており、けっこうな数の友人たちが「3代目サニー:B210」と「3代目カローラ:E30/50」に乗っていました。

 本編(その9)(その10)(その11)では、「3代目サニー:B210」をご紹介しましたが、今回から【前編】【中編】【後編】の3回に渡り「3代目カローラ」の車両概要と、その「3代目カローラ」に乗っていた2人の友人と、その愛車とのエピソードをご紹介したいと思います。

(その11)3代目サニーのご紹介ブログ【後編】
(その11)3代目サニーの
ご紹介ブログ【後編】
(その10)3代目サニーのご紹介ブログ【中編】
(その10)3代目サニーのご紹介ブログ【中編】
(その9)3代目サニーのご紹介ブログ【前編】
(その9)3代目サニーの
ご紹介ブログ【前編】

 今回【前編】では、圧倒的なワイドバリエーションで、あらゆるユーザニーズをカバーし、車種別生産台数世界一を獲得した「3代目カローラ」の車両概要をご紹介します。

 なお本ブログは、私の学生時代のつたない記憶と、定期購読誌「国産名車コレクション」、「名車文化研究所」や自動車メーカーなどのサイト、を参考にして書いていることをご承知おきください。

2.「3代目カローラ」とは

2‐1)カローラさんまる

 「3代目カローラ」は、兄弟車の「3代目スプリンター」とともに1974年4月にデビューし、車両型式が(E30)であることから「カローラさんまる(30)」というキャッチコピーでプロモーションされていました。

 新車をプロモーションする場合は、「NEWカローラ」などと訴求するのが一般的ですが、廉価版として先代の「2代目カローラ:E20」もしばらくの間併売されたため、それとの差別化のためにあえて「カローラさんまる」としていたようです。

 そういえば現行のカローラも先代が併売されており、こちらは先代が「カローラ アクシオ」という車種名で販売されています(2025年10月に生産終了予定)。

 これは営業車などの実用性と低価格を重視する法人などのユーザー向けの車種となっており、今も昔も、トヨタはこのような様々なユーザーニーズに応える商品戦略に、とても長けていたということになります。さすが販売のトヨタです(今では世界のトヨタです)。

2‐2)ワイドバリエーション

 「3代目カローラ」のデビュー当初は、カローラがセダンとハードトップとバン、スプリンターがセダンとクーペでしたが、1976年1月に両車にリフトバックが追加され、1977年1月のマイナーチェンジのタイミングで、カローラにクーペ、スプリンターにハードトップが追加されたため、カローラは、セダン、ハードトップ、クーペ、リフトバック、バンの5つのボディタイプを有するワイドバリエーションとなりました。

「3代目カローラ」のボディタイプの推移(パワポで作成)
「3代目カローラ」のボディタイプの推移(パワポで作成)
その6)2代目カローラのご紹介ブログ【後編】
(その6)2代目カローラのご紹介ブログ【後編】

 ボディタイプだけでなく、エンジンのバリエーションも豊富で、1.2リッター、1.4リッター、1.6リッターの3つの排気量の直列4気筒OHVのエンジンに、その各々がシングルキャブ、もしくはツインキャブ仕様となっていました。

 そしてそのエンジンラインアップの頂点には、本編(その6)でご紹介したスポーツグレードの[レビン]に搭載される、ソレックスツインキャブで武装した1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン(2T-G型)が君臨していました。

2‐3)排ガス規制との闘い

 この時期に生産されているクルマは、我が愛車「ケンメリ:4代目スカイライン(マイナーチェンジ後なのでGC111)」も含めて、厳しい排ガス規制に苦しめられました。

 特にこの「3代目カローラ」は、1974年(昭和49年)から1979年(昭和54年)の5年あまりのライフの間に、昭和50年、51年、53年の排ガス規制をクリアする必要があり、何度もマイナーチェンジを繰り返し、1977年1月のマイナーチェンジでは、車両型式をE30からE50に変更するほどの大規模な変更を行っています。

 ハイオク(有鉛)仕様の廃止から始まり、高性能DOHCエンジンを搭載した[レビン]の一時生産中止、3つのTTC(Toyota Total Clean system)の採用、EFI(電子燃料噴射装置)の採用などなど、様々な方策で、3度の厳しい排ガス規制をクリアしました。

 ちなみに3つのTTCとは、TTC-V(Vortex:トヨタ複合渦流方式)、TTC-C(Catalyst:トヨタ触媒方式)TTC‐L(Lean burn:トヨタ希薄燃焼方式))となります。エンジニアのみなさんは、本当にご苦労されたことと思います。

2‐4)世界一に君臨

 圧倒的なワイドバリエーションで、あらゆるユーザニーズをカバーした「3代目カローラ」は大ヒットとなり、車種別生産台数で世界一を獲得しました。3度の厳しい排ガス規制を課せられた時期にもかかわらず、さすがトヨタです。

 そして1966年に誕生したカローラの累計販売台数は、1976年に500万台、1982年に1000万台、そして1997年には2265万台に到達し、王者VWビートルを抜いてギネス世界一記録を奪取しました。その後も記録は更新され続け、2021年には5000万台に達しています。もちろん現在もカローラは世界150ヶ国以上で販売されており、記録は更新中です。

「VWビートル」を抜いて世界一に突き進むカローラのイメージ
「VWビートル」を抜いて世界一に突き進むカローラのイメージ

3.「3代目カローラ」の主要諸元

 「3代目カローラ」の、デビュー当初の3つのボディタイプの主要諸元を下表に示します。グレードは3つとも1.2リッターのハイデラックスの4M/Tで統一してあります。

 全長、全幅、ホイールベースは3つとも同じですが、バンは積載性を考慮して、全長が55㎜、全高が20mm大きくなっています。最高速度もセダンとハードトップは150km/hで同じですが、バンは10km/hほど低くなっています。

 こちらはバンは車重が少し重いのと、積載時でもスムーズな発進が可能となるように、ファイナルギア比を少し低く(数値は高く)してあるためだと思われます。よく考えられています。

「3代目カローラ」の、デビュー当初の3つのボディタイプの主要諸元

4.おわりに

 以上が、圧倒的なワイドバリエーションであらゆるユーザニーズをカバーし、車種別生産台数世界一を獲得した「3代目カローラ」の車両概要のご紹介となります。

 次回【中編】では、アポロキャップの友人のっていた「3代目カローラ」と、その愛車とのエピソードをご紹介したいと思います。アポロキャップの友人は、スポーティ(荒っぽく?)に走るのが大好きで、多くの不適切なエピソードを残してくれました。

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