22年夏 日光・那須の旅:その2(金谷ホテルで昼、夜、朝の3食、伝統の味を楽しみました、が、深夜のバーだけは心残りです。:後編)
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1.日光金谷ホテルに到着
前編でご紹介した中禅寺金谷ホテルのコーヒーハウス ユーコンを後にして、日光の名勝を巡ってから18時ごろに日光金谷ホテルに到着しました。ディナーのラストオーダーが20時ということなので、19時30分を目指してメインダイニングルームに向かうことにしました。
2.悲劇の始まり
それまでの時間は私たちの旅行の定番である、私は部屋でビール片手に一息、カミさんはギフトショップの事前偵察、を行いました。
別の記事でご紹介する予定ですが、部屋からの眺望があまりに素晴らしかったので、ついつい500mlのビールを一気に2缶飲んでしまいました。これがこのあと悲劇を生むとは、予想もできませんでした。
3.伝統のディナー
3-1)明るめのダイニングルーム
19時30分に予定通りメインダイニングルームに入りました。さすが老舗ホテルといったエントランスをくぐり、待つことなくテーブルに案内していただきました。
ホテルのダイニングルームは雰囲気を出すために少し照明は落とし気味のところが多いですが、こちらの照明は明るめで、天井や壁などの歴史が刻み込まれた調度品を楽しみながら食事ができる演出がされているように思いました。加えて、老眼の私にとってもとてもやさしい照明でした。
3-2)ディナーコースを注文
ディナーコースは「本日のディナー」と「金谷ディナー」の2種類がありました。
私は迷わず、看板料理が食べられる「金谷ディナー」を選びましたが、カミさんはなかなか決められないようでした。結局百年ライスカレーと同様に、シェアして食べれば両方のコースが楽しめるということで、カミさんは「本日のディナー」を選びました。
他にも、大正3年に提供されていたメニューをもとに作られた記念ディナーコース「日光金谷ホテル150周年記念ディナー」や、およそ100年前に提供されていたメニューを再現した「クラシックディナー」がありますが、こちらは事前の予約が必要ということでした。
3-3)魚介系にも合うオリジナルラベルの赤ワイン
ワインは5桁越えを覚悟していたのですが、なんとソムリエが厳選したオリジナルラベルワインがフルボトルで5,800円で用意されていました。
食事の時のワインは赤が好きなのですが、このあとご紹介する看板料理の「大正コロッケット(蟹)」と「虹鱒のソテー金谷風」が魚介系なので白にすべきか悩みましたが、赤でもそれらの料理に合うものを選んでおられるようだったので、赤を選ぶことにしました。さすが金谷ホテルです。
3-4)メイン料理の前に赤ワインがかなり進む
アミューズ、オードブル、スープは両コースとも同じでした。アミューズは日光らしく湯葉の使った料理、オードブルは生ハムなどをのせたサラダ、スープは枝豆の冷スープでした。
特にオードブルの生ハムなどのハム類がとても美味しかったので、値段からは想像もできない良質なワインを、まだ料理の第1コーナーにもかかわらず、かなり飲み進めてしまいました。
3-5)メイン料理1「大正コロケット(蟹)」
そしていよいよメイン料理です。金谷ディナーのメイン料理は先に少し触れましたが「大正コロケット(蟹)」「虹鱒のソテー金谷風」になります。まずは「大正コロケット(蟹)」ですが、いわゆるカニクリームコロッケのご先祖様ということになります。
ナイフを入れた瞬間に蟹肉がたっぷり詰まったクリームがとろけ出てきました。柔らかいので気を付けて口に運ぶと普段口にしているカニクリームコロッケとは別次元の、まるで蟹肉入りの豊潤なポタージュスープのようでした。
3-6)メイン料理2「虹鱒のソテー金谷風」
次は「虹鱒のソテー金谷風」です。まずそのお皿からはみ出すほどの大きさに驚きました。そして照り輝くソースをまとった身にナイフを入れると、紅鱒のふっくらとした淡泊な身と、甘みのある奥深い味のソースが、100年の時空を越えた絶妙な調和を演出してくれました。
3-7)もう一つのコースのメイン料理
こちらは本日のディナーのメイン料理です。先ほどの2品のインパクトが強すぎてうまくご紹介できませんが、2品とも味は一流でとても美味しかったです。
いつも通り(?)カミさんが食べるペースを間違え、最後の「とちぎ霧降高原牛のロース肉のグリエ」の柔らかいお肉は、ほとんどが私のお腹の中に納まりました。
3-8)最後のデザート
最後はデザートです。このあたりになると部屋で飲んだビールと料理と一緒に飲んだワインが、私の中枢神経をほどよく麻痺させてくれています。デザートももちろん美味しかったのですが、ご紹介できるだけの記憶が残っていないことをご了承ください。
4.バー「デイサイト」の前に力尽きました
予定ではディナーの後は、バー「デイサイト」でまったりと大人のひとときを過ごしたいと思っていましたが、既に私もカミさんも歩行能力が著しく低下しており部屋にたどり着くのがやっとでした。バーのホームページには
シングルモルトウィスキーを常時200種類以上取り揃えている金谷ホテルのバーです。
真空管アンプから流れるジャズが醸し出す独特な雰囲気は「大人の隠れ家」と呼ぶに相応しい場所です。冬期は大谷石で造られた暖炉の炎のゆらめきが、 より一層優雅なひとときを演出いたします。
と紹介されており、つくづくディナーの前のビールは500mlを1缶にしておけばよかったと後悔しました。看板カクテルのモスコミュールを飲みたかったです。
5.伝統のブレックファースト
5-1)ふわっふわオムレツをチョイス
部屋に帰るとそのままベットに直行し、翌朝を迎えました。そして夕食と同じメインダイニングルームで朝食をいただきました。(アメリカン)ブレックファーストとコンチネンタルブレックファーストの2種類用意されていましたが、私たちの宿泊プランは評判のふっわふわのオムレツが付いた前者でした。
5-2)伝統の技
オムレツの添え物はハム、ベーコン、ソーセージが選べましたが、私たちはハムとベーコンを一品づつ選びました。オムレツは評判通りナイフを入れるととろっとろの半熟たまごが流れ出してきて、またまた伝統の技を見せつけられました。
私は何も付けないで美味しく頂きましたが、カミさんは自家製のケチャップを付けて食べるのが気に入った様子でした。
6.おわりに
以上が金谷ホテルで昼、夜、朝といただいた伝統の味のご紹介です。どれも素晴らしい味でしたが、おそらく長い歴史の中で多くの著名人の方々もご利用されたバー「デイサイト」に行けなかったのは、本当に心残りです。
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