久しぶりにお好み焼きの名店【千房】にお伺いし、旬の絶品お好み焼をいただきました。
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1.はじめに
先日「横浜そごう」に、年末年始の帰省のお土産を買いに行きました。「横浜そごう」に到着したのはちょうどお昼どきだったので、「横浜そごう」の中でお昼御飯をいただくことにしました。
翌日から奇跡の9連休が始まるということで、「横浜そごう」の店内は思った以上に混雑していたので、以前に2回ほどご紹介したデパ地下にある【たいめいけん】のイートインでクイックに済まそうと考えましたが、どうやらカミさんには、10階レストラン街にあるお好み焼きの名店【千房】にお目当ての品があるようでした。
ということで、今回は久しぶりにお伺いしたお好み焼きの名店【千房】をご紹介したいと思います。なお文中で表記された価格などの情報は、すべて2024年12月現在のものであることを、ご承知おきください。
2.【千房】とは
2‐1)創業は1967年
【千房】の前身となるお好み焼【喜多八】は、1967年に大阪の住吉で開業しました。【千房】という名では、1973年に大阪の千日前で開業しています。
その後、1981年には百貨店(西武八尾店)への進出と全国展開(静岡パルシェ)、1985年にはホテル(都ホテル大阪)への出店、1990年には海外進出(ハワイ ホノルル)と、着実に店舗を拡大し、現在では60店舗にも及んでいます。
【千房】のお好み焼は、オリジナルのミックス粉と、そのつなぎに山芋を使用し、キャベツは粗目のみじん切りにすることで、独特のふんわりとした食感の中に、時折キャベツの甘味が顔をだすといった絶妙のバランスが特徴となっています。
2‐2)ホノルル店は閉店
ずいぶんと前になりますが、カミさんとハワイに行ったときに、【千房】ホノルル店にお伺いしたことがあります。カウンター席の前に大きな鉄板を構え、目の前のシェフがみごとな手さばきで調理してくれたことを鮮明に覚えています。
そのときはハワイということもあり、お好み焼きは注文せず、奮発してロブスターなどの海鮮をいただきました。当時は今のような超物価高ではなかったので、ほんのちょっとの贅沢で、おいしい海鮮鉄板焼きが堪能できました。
そんな懐かしの【千房】ホノルル店が、どうやら昨年閉店してしまったようです。理由はよく分かりませんが、日本人観光客の大幅な減少が原因なのかもしれません。ちょっと寂しい気分です。
3.お目当てのメニュー
カミさんのお目当てのメニューは「冬の牡蠣フェア」という、岡山産の生牡蠣をふんだんに使ったお好み焼き、焼きそば、鉄板焼きの冬限定メニューのようでした。お店の入口の一等地にその案内パネルがおいてあり、まさに旬であることを大々的にアピールしていました。
岡山といえば、牡蠣のお好み焼き「カキオコ」が有名ということで、いやがおうでも期待が膨らみます。牡蠣の仕入れ状況にもよるようですが、このフェアは2025年1月末までは実施しているようです。
4.さすが【千房】の味
4‐1)なぜかランチメニューを注文
まだ13時過ぎで、デパ地下がけっこう混雑していたので、少し待つのかなと思いましたが、ちょうど1組のお客さんとの入れ替わりで、店内にはすんなりと入ることができました。
こちらのお店には何回かお伺いしていますが、お好み焼屋らしからぬ(?)ジャズが静かに流れており、いつもながらとても愛想の良い店員さんが注文を受けてくれました。
私は迷うことなく、「冬の牡蠣フェア」のメニューの中から、「冬玉」という牡蠣ととろろがのせられたお好み焼きを注文しましたが、このフェアをお目当てにして来店したカミさんは、なにやら迷い始めていました。どうやら急に焼きそばが食べたくなったようでした。
フェアのメニューの中には「牡蠣ボナーラ」という牡蠣のカルボナーラ風焼きそばと、「牡蠣SIO焼そば」という牡蠣の磯風味の焼きそばがあり、チーズ好きの私としては「牡蠣ボナーラ」を注文して、少しおすそ分けしてもらえるといいな、とひそかに思いました。
ただ「牡蠣ボナーラ」は、残念ながらカミさんのお眼鏡にかなわなかったようで、カミさんは普通のランチメニューの豚イカ入り焼そばを注文しました。加えてやはり牡蠣は捨てがたいということで、直球の「牡蠣鉄板焼き」も注文していました。
4‐2)牡蠣三昧
【千房】では、オープンキッチンで調理した料理を、あたためたテーブルの鉄板の上に提供してくれます。
まず最初に出てきたのは「牡蠣鉄板焼」です。ほどよいサイズのぶるっぷるの牡蠣が、絶妙の焼き加減で仕上げられていました。細かい話ですが牡蠣は7つ、その下にもやしとネギが敷かれていました。
次は、ランチメニューの豚イカ入り焼そばです。テーブルの上にある鰹節と青のりをたっぷりかけていただきました。というよりは少しおすそわけしてもらいました。
麺は我が家の常備品「マルちゃん焼そば」のような細めのちぢれ麺ではなく、もっちりとした太目の麺に、シャキッシャキのキャベツで、当然ながら私が得意とする「マルちゃん焼そば」とは一線を画す本場関西風の本物の焼きそばでした。
そして最後はいよいよ「冬玉」の登場です。テーブルの上にある特製マヨネーズをレーザービームのごとくかけて完成です。特製マヨネーズは店員さんがかけてくれるようでしたが、カップ焼きそばのレーザービームを得意とする私は、自分でやることにしました。うまくいきました!
特製マヨネーズは【千房】ではホワイトソースと呼んでいるようで、あえて酸味を強くして後味の爽快さにこだわっており、特製お好み焼ソースと合わさったときに、最大限の旨みを引き出せるよう計算されているようです。どうりで旨いはずです。
ちなみに今では当たり前ですが、最初にお好み焼きにマヨネーズをかけるように仕掛けたのは【千房】のようです。天才的な発想です。
「冬玉」の表面にはたっぷりととろろがかかっており、その上に牡蠣がのせられていました。そしてお好み焼き本体にヘラをいれると、なんとその中にもゴロっとたっぷりと牡蠣がはいっていました。
そしてヘラの上に巧みな技(?)で、本体、とろろ、牡蠣を重ねてのせて口の中に運ぶと、とろーりとしたとろろと、ぷるっぷるの牡蠣と、ふんわりとした生地が三位一体となり、最高の冬の味覚が口の中に広がりました。
5.おわりに
以上が、久しぶりにお伺いしたお好み焼きの名店【千房】のご紹介となります。「冬の牡蠣フェア」の中のメニューはとても魅力的で、今回食べられなかった「牡蠣ボナーラ」を、なんとか期間中に食べに行きたいと思います。
そして今回食べた「冬玉」という牡蠣ととろろがのせられたお好み焼きは最高においしかったので、ぜひ一度岡山で本場の「カキオコ」を食べてみたくなりました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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