シニア夫婦の名古屋半日観光、充実の「金シャチ横丁」と王道の「名古屋城」に行ってきました。【前編】
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1.はじめに
先日、我が故郷岐阜にカミさんとふたりで帰省したときに、少し時間があったのでいつもスルーするJR名古屋駅で、途中下車してみました。
私の名古屋の記憶は少年時代の50年近く前までさかのぼるので、ずいぶんと様変わりしておりどこ行くべきかと悩んでしまいました。カミさんにとっては初めての名古屋観光ということで、私以上に懸命にネットでいろいろと調べていました。
にわか鉄道マニアの私としては、「リニア・鉄道館」に行きたいところでしたが、カミさんはまったく興味を示しませんでした。「レゴランド」は子供向け、「テレビ塔」は小ぶり過ぎる(すいません)、海老せんべいのお店のレストランは現在お休み中、などなど、行き先はなかなか決まりません。
そしてお約束の、ただいま三河安城駅を定刻通り通過しました、のアナウンスが流れたころになって、ようやくカミさんがスマホの画像を指さして、この親子丼が食べたいので「金シャチ横丁」に行きたい、と言い出しました。
「金シャチ横丁」は「名古屋城」に隣接している新しい施設ですが、名古屋の誇る「名古屋城」ではなく親子丼につられて、「金シャチ横丁」に向かうことになりました。
ということで、JR名古屋駅を途中下車してから、また戻ってくるまでのシニア夫婦向けの名古屋半日観光モデルコース(?)を、【前編】【後編】の2回に渡りご紹介したいと思います。今回【前編】では、思っていた以上に充実していた「金シャチ横丁」を中心にご紹介したいと思います。
2.難易度の高いアクセス
2-1)恐怖の狭小ホーム
「金シャチ横丁」へは、地下鉄に乗って名古屋城駅で下車すれば行けるということなので、新幹線の改札の反対側にある地下鉄乗り場に向かって、劇混みのJR名古屋駅構内を縦断しました。
結構な荷物だったので、JR名古屋駅構内のコインロッカーに預けようと思いましたが、大型の荷物の入るロッカーは満杯でした。誰も考えることは同じのようでした。駅の案内係りの方に、地下鉄乗り場のコインロッカーなら空いているかも、というアドバイスをいただき無事荷物を収納することができました。助かりました。
利用する地下鉄は、一番古い東山線と、二番目に新しい桜通線を使う2つのルートがありますが、少年時代から慣れ親しんだ黄色い電車(昔です)の東山線で栄駅まで行き、そこで名城線に乗り換えるルートを選びました。
ただその少年時代を慕ったことで、斜めに列を作って並ばないと人が収まらない狭小ホームで、息が詰まりそうになるという恐怖を味わいました。昔はそこまで混んでいなかったような気がします。後で分かったのですがどうやら名古屋市交通局も、名城線に乗り換えるのであれば、桜通線の利用を推奨しているようでした。
ちなみに、どちらのルートも、大人ひとり240円でした。
2-2)名古屋城駅
分かりづらい行き先案内表示を頼りに、名古屋駅で東山線に乗り、栄駅で名城線に乗り換えてなんとか名古屋城駅にたどり着きました。名古屋の地下鉄は上下線で改札が別の場所にあったりするので、少し慣れが必要のようのようです。
名古屋城駅のホームで、まずは「金シャチ横丁」の案内を探しましたが、どこにも見当たりませんでした。そんなにマイナーな施設なのかと少し不安になりつつ、とりあえず名古屋城方面に向かいました。
すると、さすが名古屋城駅と称しているだけのことはあり、階段にお城や金シャチのイラストが施されていました。
なんとも趣のある造りの出口を出ると、だだっ広い道路(有名な100m道路ではありませんでした)を挟んで、反対側に昭和8年に竣工した国の重要文化財にも指定されている「名古屋市役所本庁舎」のなんとも威厳のある歴史的建造物を拝むことができました。
さらにその先には、昭和13年に竣工した同じく国の重要文化財に指定されている「愛知県庁本庁舎」もあり、この辺りは愛知県、名古屋市の行政の中心になっているようです。
3.今回の観光ルートのマップ
今回は名古屋観光ということで、せっかく「名古屋城」の近くまで来たので、「金シャチ横丁」だけではなく、50年の時空を越えてに名古屋城内にも入ることにしました。
名古屋城駅を出てからは、下記イラストマップの①から⑥の順の観光ルートで、カミさんとふたりでのんびりと回りました。今回【前編】では、①から③をご紹介し、次回【後編】では、④から⑥までをご紹介する予定です。
4.充実の「金シャチ横丁」
4-1)「金シャチ横丁」とは
「金シャチ横丁」は2018年に、伝統と正統の義直ゾーンと、新風と革新の宗春ゾーンの、2つのゾーンからなる「名古屋城」に隣接する施設としてオープンしました。
義直とは、初代尾張藩藩主・徳川義直のことであり、徳川家康の九男となります。父家康の意を受け継ぎ、謹厳実直に尾張藩を治め、名古屋発展の基盤を築き上げた御方です。
一方宗春とは、第七代尾張藩藩主・徳川宗春のことであり、世の中を活性化させる斬新な政治方針を次々と打ち出し、名古屋を繁栄に導いた御方です。
4-2)宗春ゾーン(マップの①)
宗春ゾーンは、名古屋城駅を出てすぐのところにありました。いきなり@NAGOYAのオブジェのお出迎えを受け、その反対側に宗春ゾーンの入口がありました。
宗春ゾーンには、新しいことに積極的に取り組んだ宗春にちなんで、名古屋の新しい食文化を発信する新進気鋭の7店舗が集結していました。地元の食材を使った創作料理や、サラダがメインの健康メニュー、オリジナルスイーツなどなど、魅力的な店舗が並んでいました。
ただお目当ての親子丼はこのゾーンではないので、ここはグッと我慢してスルーしました。
4-3)ドルフィンアリーナ(マップの②)
宗春ゾーンを過ぎて、「名古屋城」の東側からお堀を渡って進むと、「名古屋城」にはなんとも似つかわしくない(?)建物が目に飛び込んできました。
どうやらそこは、ドルフィンズアリーナ、正式名称は愛知県体育館だったようです。最近盛り上がっているB.LEAGUE(プロバスケットボールリーグ)のチーム「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の本拠地でもあるようで、この日はその試合が行われていました。
アリーナの前にはバスケットのゴールと共に、有名なバスケットボールの選手の銅像が建っていました。と思いきや、この銅像はバスケットボールとはまったく関係のない「伸」と名付けられた銅像でした。間違えてすいませんでした。
4-4)義直ゾーン(マップの③)
ドルフィンズアリーナを過ぎて、再び「名古屋城」らしい風景に戻りました。二之丸大手二之門という「名古屋城」の外門をくぐると義直ゾーンの入口が見えてきました。
義直ゾーンは、謹厳実直に尾張藩を治めた義直にちなんで、名古屋の歴史が醸す美食が味わうことができるようです。定番・老舗のなごやめしや、名古屋ならはのお土産を扱う10店舗が並んでいました。
ただ名古屋の歴史といいつつ、BBQパークなるものも併設されており、ファミリーでも楽しめるようにもなっていました。
今回の最大の目的である親子丼屋さんもこの義直ゾーンにあり、お昼のピークは過ぎているものの、少し並んで無事入ることができました。このお店は別のブログで詳しくする予定なので、楽しみにしていてください。
4-5)トイレ事情
思っていた以上に充実していた「金シャチ横丁」でしたが、両ゾーンともトイレが敷地内になく、結構離れたところまでいかないと、用を足せないようでした。
特に義直ゾーンは、トイレは大きな道路を隔てたところにあり、横断歩道までわざわさ大回りする必要がありました。
なぜかトイレのような出で立ちの、わざわざトイレがありません、という看板を付けた喫煙エリアは敷地内にあるのに、何か事情でもあったのでしょうか、早期改善を望みます。
6.おわりに
以上が、シニア夫婦がのんびりと歩きながら巡った、名古屋半日観光(移動と食事の時間を含んでだいたい5時間)の【前編】のご紹介になります。最後のJR名古屋駅到着直前の駆け込みで決めた「金シャチ横丁」は、店舗数はそれほど多くないものの、ひとつひとつが厳選されており、思っていた以上に充実していました。
次回【後編】では、いよいよ王道の「名古屋城」をご紹介する予定です。50年ぶりにお伺いした「名古屋城」は、あらためて徳川家康の偉業を感じると共に、今まで知らなかった「名古屋城」にも触れることができました。
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