いよいよケンメリが私の元に、そして親父はジャパンに乗り換えました。(その1:親父の提案)
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1.はじめに
以前のケンメリとの出会いの記事の中でもお話ししましたが、当初ケンメリは親父の車でした。そのケンメリが、どのように私のものになったかの経緯を、今回から3回に渡りご紹介します。今回はその1回目で、親父からケンメリを譲りたいという提案を受けた時のお話をします。
2.まずは免許を取得
2-1)コラムシフトの教習車
ケンメリと初めて出会った夏からしばらくして、私は運転免許(以下免許)を取るために教習所に通い始めました。
大学の近くの教習所で、教習車は黒塗りのセドリックセダン(型式:230)だったと記憶しています。当時はオートマ限定免許なるものは無く、マニュアル3速コラムシフトのベンチシートの車でした。
2-2)多く高校生たちが受講
最近は少子化が進んでいるのと、免許を取らない若者が増えてきているので、教習所は教習車に外車を使ったり派手なカラーリンクをしたりして、なんとか生徒を呼び込もうといろいろと努力されているようです。
ただ当時は、黙っていても18歳になれば誰もが免許を取るというのが当たり前で、私の通った教習所でも多くの高校生が受講していました。
そして免許を取得するとすぐに一部の若者たちは、そのまま違法改造や危険運転をする何とか族という集団に飲み込まれていきました。ちょうどこの頃は、ケンメリが何とか族の間で大人気になる予兆を感じる時期でもありました。
3.最初はサニーを検討
3-1)B110のGX5が候補
この頃まだケンメリは、親父の車でピカピカの新車ということで、自分が学生のぶんざいで所有するなどどは思いもよりませんでした。ただ私の大学は郊外にあり車かバイク無しでは生活できないようなところだったので、バイトでなんとか20万円を稼いでサニークーペ(型式:B110)、できればGX5を買おうと考えていました。
3-2)高性能なGX5
B110のGX5のエンジンは、確かSUツインキャブ(以下SUツイン)付きのA12型エンジンで、OHVでありながらDOHCを彷彿させるほど高回転まで鋭く吹き上がると、当時話題になっていました。
トランスミッションは、直結の5速マニュアルでした。一般的に5速はオーバードライブと言われ、ギア比が1:1より小さい燃費稼ぎが目的なのに対し、直結は5速でギア比が1対1であり、その中を5段階に細かくセッティングされたスポーツ走行が目的のクロスレシオのトランスミッションでした。
3-3)資金稼ぎに新聞配達
私は20万円を稼ぐために、もっとも地味で堅実なバイトである新聞配達を選びました。まだ原付バイクすら持っていなかったので、最初は自分のママチャリで、そしてさすがにそれではしんどいので友達のスポーツタイプの自転車を借りて、往復10Kmの道のりを新聞屋まで毎日毎日通い続けました。
朝刊を配達すると実入りが良くなり、かつ新聞屋の配達用の原付バイクを通勤用に貸してもらえたのですが、朝早いのと団地の各部屋まで配らなけらばならないので結構大変ということで、軟弱な私は夕刊の配達のみを選びました。ただ夕刊のみでも半年ほど頑張れば目標の20万円に届くという目論見でした。
4.親父の提案
4-1)我が物顔でケンメリを乗り回す
当時春、夏、冬の休みは必ず岐阜に帰省しており、その度にそれなりに有名な教材(ドリル)の出版会社でバイトをして稼ぎの足しにしていました。
その出版会社は車でないと行けない場所にあったため、私は親父にケンメリを借りて通っていました。幸いにも親父の会社は実家から近かったので通勤でケンメリは使っておらず、帰省中はまるで自分の車のように、ケンメリを乗り回すことができました。
4-2)引き取り価格は意外と高額
そして目標である20万円の目途が見えてきた頃に、突然親父からケンメリを引き取らないかという提案がありました。引き取りの条件は、ローンの残金を私が支払うということでした。最初はおいしい条件だと思いましたが、聞くところローンの残金はまだ3桁に近い額で、年式を落とせばもう少し安くケンメリが買えました。
4-3)返済計画を策定
少し悩みましたが、自分の車のように乗り回していたケンメリには、すでに愛着が湧き始めていた頃でした。こんな話を提案された後で、サニーに戻る気も起きなかったので、思い切って頭金20万円、残りは毎月の仕送りを無しにして、その分を返済に充てることにしました。
ケンメリさえあれば、街に出てそれなりに稼げるバイトもありそうだったので、仕送りが無くなってもなんとかなると考えていました。
5.次回に向けて
そしていよいよケンメリが私の元にやってくると思った矢先に、思わぬ伏兵が現れました。こちらは次回(その2)でご紹介したいと思います。皆さん楽しみにしていてください。
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