赤城山の山頂までクルマで登りましたが、上りはとても険しく、下りはちょっと珍しい道でした。

2023年12月13日

1.はじめに

 先日ご紹介した【赤城温泉ホテル】に泊まった翌日に、赤城山の山頂までクルマで登りました。赤城山はすそ野がとても広い上越、信越に向かう時に必ず拝んでいく名山ですが、今まで一度も登ったことはありませんでした。今回は、その赤城山の初登頂記をご紹介します。

赤城温泉ホテルのご紹介

2.険しい山道

2-1)崖に落ちたクルマはいない

 ホテルまでの道のりが結構険しかったので、宿の方にこの先さらに登ると道はどうなるのかと聞いたら、もっと険しくなりガードレールの無いところもあったりすると言われました。

 それを聞いて少し躊躇すると、気を付けて運転すれば大丈夫、今までクルマが崖から落ちた(!)というニュースは聞いたことが無いと平然としたお顔で言われました。

 少し微妙でしたが、せっかくなので赤城山の山頂を目指すことにしました。宿の方が言う通り道はかなり険しく、カーブがこれでもかと言わんばかりに連続しました。カーブからカーブまでの距離が短いので、標識とカーナビの画面を確認し、カーブを予見しながら慎重に運転しました。

赤城山の登道
赤城山の登道の標識 と カーナビ画面

2-2)途中にあった赤城山パノラマ展望台

2-2-1)木しか見えない展望台

 赤城山の登道の途中で、夜景が綺麗と評判の赤城山パノラマ展望台に寄ってみました。

 写真を撮り忘れたのでパワポの絵で説明すると、展望台は結構年季が入っていて周辺の木々が伸びてしまい、平地の展望台からは木しか見えませんでした。その対策で後から設置されたのか、最初からあるのかよく分からない展望塔があったので、そちらに昇ることにしました。

赤城山パノラマ展望台
赤城山パノラマ展望台のイメージ(パワポで作成)

2-2-2)関東平野を一望

 私が苦手とするよく工場で目にする下が見える階段を恐る恐る昇ると、関東平野の素晴らしい景色が眼下に広がりました。そして後ろを振り向くと赤城山の雄姿も拝むことができました。

 本来ならこの絶景に少し浸っていたいところでしたが、老朽化が進んだ展望塔に少し恐怖を覚えたので、写真だけ撮ってそそくさと降りました。

赤城山パノラマ展望台からの景色
赤城山パノラマ展望台からの景色(左:関東平野、右:赤城山)

2-2-3)夜景はきっと綺麗だが

 昼間でもこれだけ綺麗なら、夜景はさぞかし素晴らしいのだろうなと思う一方、真っ暗の中で今まで来た険しい道を登って、さらにこの展望塔を昇るのはちょっと厳しいのではと感じました。

 登道と展望台がもっと整備されればいいのにと思いましたが、特に登道の整備には相当な費用が掛かりそうだということも、容易に想像できました。

3.ようやく山頂に

3-1)小沼で桜を

 カーブの番号が90を超えたあたりで、ようやく険しい登道は終わりました。山頂付近に差し掛かると最初に目に入った小沼(「この」と読むそうです。)に寄ってみました。

 こじんまりした火口湖で、人も少なくとても落ち着いた雰囲気の所でした。標高が1,500メートル近くあるそうなので、GWなのにこれから桜が咲こうとしていました。

赤城山 小沼の景色
赤城山 小沼の景色

3-2)鳥居峠から一望

 次に宿の方がお勧めしてくれた鳥居峠に行ってみました。峠といっても行き止まりで、峠の向こうには素晴らしい景色が広がっていました。

 そして振り返ると覚満淵(かくまんぶち)という湿原が広がっており、多くの方がトレッキングを楽しんでいました。聞くところ手軽に尾瀬の雰囲気が味わえると、この辺りでは人気のスポットなんだそうです。

赤城山 鳥居峠からの景色
赤城山 鳥居峠からの景色(左:峠の向こう側、右:覚満淵)

3-3)火口原湖の大沼

 最後に大沼(「おの」と読むそうです。)に向かいました。大沼は先ほどの小沼より大きな火口原湖になります。火山にできた湖には火口湖、火口原湖、カルデラ湖などがあるようですが、それぞれに定義あるそうなので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

 大沼はどことなく箱根の芦ノ湖に雰囲気が似ていると思いました。ちなみに芦ノ湖はカルデラ湖だそうです。

赤城山 大沼の景色
赤城山 大沼の景色

3-4)赤城神社で鯉に遭遇

 大沼の湖畔にある赤城神社にも寄ってみましたが、本殿に向かう啄木鳥(きつつき)橋が、工事中で渡れなかったのは少し残念でした。啄木鳥橋の近くの湖畔では、たくさんの鯉が泳いでいるのを見ることができました。

 

赤城神社
赤城神社の啄木鳥橋 と 本殿
赤城山 大沼湖畔の鯉
啄木鳥橋近くの湖畔の鯉たち

4.下山途中で

4-1)珍しいカーブ警告に出会う

 赤城山の素晴らしい景色を堪能し、いよいよ下山です。下りは行きに登ってきた険しい旧道ではなく、しっかり整備されている新道を選びました。そして途中のカーブでちょっと珍しいカーブ警告に出会いました。(群馬ではこれが普通だったらすいません。)

4-2)船酔いしそうになる

 私が知っているカーブ警告は、下図上段のような段差塗装で、通過するとガタガタ振動し注意を促すといったものになります。

 それが、今回出会ったカーブ警告は、下図下段のように道路を波打って作ってあり、通過するときに車がゆっくりと上下するといったものでした。

 確かに注意を促すには効果的な方法だと思いましたが、カーブが連続するとこれが何度も繰り返されるので、船酔いに近い状態になりそうでした。

赤城山のカーブ警告
ケンメリで再現したカーブ警告のイメージ(パワポで作成)

5.おわりに

 以上が赤城山の初登頂記になります。そして最後になりますが、鳥居峠の駐車場にあった赤城公園の石碑についてです。写真には人と車が映っていたので、こちらもパワポの絵で失礼します。

 よく見ると赤城山は群馬県立公園になっているようですが、その景観、規模からてっきり国定公園だと思っていました。国立公園、国定公園、県立公園の定義はよく分かっていませんが、赤城山はもっと格が上がってもいいのではと思えるぐらい素晴らしいところでした。

赤城公園の石碑
鳥居峠にある赤城公園の石碑のイメージ(パワポで作成)

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