22年夏 日光・那須の旅:その11(那須をゆったりとドライブする予定でしたが、結局いろいろと回ることになりました。:②茶臼岳編)
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1.はじめに
前回 ①田んぼアート編 ではたまたま見つけた田んぼアート那須塩原をご紹介しましたが、今回の ②茶臼岳編 では、いよいよ那須ど真ん中、茶臼岳登頂記をご紹介したいと思います。雨に降られたりして大変でしたが、なんとか山頂を拝むことができました。
2.茶臼岳への道のり
2-1)突然硫黄臭が
田んぼアート那須塩原をあとにして、北海道を思わせるような雄大な風景が広がる県道30号を軽快に走りました。那須街道と呼ばれる県道17号に入ると、あとは茶臼岳までずっと上り坂が続きます。
雰囲気のある並木道を気持ちよく上っていくと、突然硫黄臭がたちこめました。一瞬カミさんにいわれのない疑いをかけられそうになりましたが、殺生石という箱根の大涌谷のようなところを通過したようでした。寄っていこうとも思いましたが、駐車場が混んでいたので臭いだけでやめておきました。
2-2)恋人の聖地
上り坂が険しくなってくると、絶景が期待できる那須高原展望台あったので寄ってみました。ここには「恋人の聖地」という碑が建っていましたが、すてきな夜景を見てロマンティックな気分にひたってプロポーズをするのに最適な場所、ということで認定されたようです。
2-3)更に上を目指す
天気が良ければここからの眺望は素晴らしいようですが、下界は雲海(?)にさえぎられて何も見えず、茶臼岳はうっすらとその姿が見えそうで見えないといった微妙な状態でした。
もともとの計画では、この展望台から眼下に広がる那須の平原と茶臼岳を拝んで終わりにしようと考えていたのですが、山頂に近づけば多少は見えるのではと、もう少し上ってみることにしました。これが当初計画に無かった +α の部分です。
2-4)那須ロープウェイ山麓駅に到着
その後カーブが連続しましたが、赤城山の旧道やいろは坂で鍛えられたので、しなやかなハンドルさばきであっという間に那須ロープウエイ山麓駅に到着しました。
当初ここでは山頂を見るだけで、ロープウェイで山頂に上がるつもりがありませんでした。雨がポツリポツリと落ちていましたが、傘をさすまでもないと傘を持たずにトイレ休憩のつもりで山麓駅に向かいました。(それがあとで悲劇を呼び起こします。)
3.茶臼岳に登頂
3-1)山頂の誘惑
なにげに山頂を見てみると、なんと茶臼岳の山頂がくっきりと顔を出しており、ロープウェイで上がるともっときれいだよと言わんばかりでした。
予定外の田んぼアートで1時間半を費やしていたので、すでに13時近くになっていました。予定が大幅に遅れていることもありかなり悩みましたが、ここでいつもの貧乏神が顔を出してきて、ここはひとつ元を取って帰ろうという決心に至りました。
3-2)景色は上々だが
ロープウェイは20分ごとに運行されていました。カミさんはいまいち乗り気ではなかったのですが、絶対に景色がいいと諭(さと)して13時ちょうどのロープウェイに乗り込みました。
ロープウェイからの景色はなかなかで、カミさんの機嫌も上向きになりかけた時に、雨足が少しづつ強くなってきました。そして山頂駅に到着するころには、傘が無いと外には出られないぐらい雨が降ってきました。
3-3)山頂を目指す
カミさんの上向きかけた機嫌は一気に急降下し、次の13時20分のロープウェイで下りると言い出しました。ロープウェイは山麓から山頂を約5分で結んでいるので、私に残された時間は15分です。
そして外は雨。山頂駅から少しだけ歩けば、一応 茶臼岳の山頂を見ることはできます。ただせっかくここまで来たのであればと、私は雨の中、ハンカチを頭にかぶせて果敢に山頂を目指しました。
3-4)山頂を拝む
全行程15分、往復を考えると進める時間は7分、とにかく行けるところまで登りました。幸いにして雨はこの時だけやんでれました。そして人が登れる最頂地点を確認できるところまできたので、ここらで観念して今度は山頂駅まで息を切らしながら全力で駆け下りました。
山頂駅には13時15分に到着しました。まだ5分あったので、カミさんに雨が上がっているので少しだけ外に行ってくればというと、カミさんは急いで外に出ていきました。が一瞬にして戻ってきました。どうやらまた雨足が強まってきたようでした。
4.下山すると
4-1)土砂降りの雨
そしてカミさんの機嫌は地の底に落ちていきました。山麓駅に下るとそこは土砂降りの雨で、傘無しではとても車にたどり着くことは無理でした。
すこし待っていましたが、いっこうに弱まる気配が無いので少しでもカミさんの機嫌が戻ればと、ふたたびハンカチを頭にかぶせて車まで傘を取りに走りました。でも今度は雨はやんでくれませんでした。
4-2)返金要望
中学生や高校生の頃の純愛路線であれば、雨の中自分のためにびしょびしょに濡れながら傘を取りに行く姿を見て、機嫌は一気に戻り愛がより深まるといったストーリーが描けます。
ただ残念ながらカミさんは、それからしばらくの間、ロープウェイ代1,800円を返せ返せと言い続けました。
5.次回に向けて
今回の ②茶臼岳編 はここまでです。次回は那須街道周辺の「チーズガーデン那須本店」でのチーズたっぷりのグルメたちや、英国風庭園の中にたたずむ「那須ステンドグラス美術館」をご紹介する予定です。
チーズの魔法と色鮮やかなステンドグラスが、カミさんの機嫌をどこまで取り戻してくれるかがポイントになります。
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