【WiFi爆速】パソコンに続きなんとWiFiまでダウンしました。でも怪我の功名で爆速になりました。

2024年9月3日

1.はじめに

 先日、自分への還暦祝いとして購入したパソコン「NEC LAVIE NS700/J」が、スケベ心を出してインストールしてしまったWindows11の激しいHDD(Hard Disc Drive)攻めに耐え切れずに壊れてしまい、新しく「富士通 FMV A480H」を購入したというお話をしました。

パソコン買い換えのご紹介
パソコン買い換えのご紹介

 そして胸ときめかせて新しいパソコンを我が家のWiFiに接続しようとしたところ、なんとも絶妙(?)のタイミングで、今度はWiFiがダウンしてしまいました。

 ということで今回は、我が家のWiFiがダウンしてから復旧するまでの顛末をご紹介したいと思います。

 前回のパソコンのご紹介の中でもお話ししましたが、私のつたないパソコンやインターネットなどのITに関する知識で対処しているので、結構昭和のアナログ的な部分もありますが、その点はご了承いただけたらと思います。

2.ハレの日に

 新しい「富士通 FMV A480H」の結構面倒な基本的なセッティングを完了させて(実は値切って家電量販店のパソコン修理コーナーのお兄さんに途中までお願いしました)、いよいよ我が家のWiFiの暗号キーをインプットして接続すると、一旦は無事つながりました。

 新しいパソコンのパフォーマンスを確かめようと胸をときめかせながら、まずはごひいきにしている交通系ユーチューバーのYouTubeを見ようとすると、なんといきなり “接続されていません" という画面が表示されてしまいました。

"接続されていません" という表示
“接続されていません" という表示

 WiFiの接続状態を確認すると、先ほど一旦はつながった我が家のWiFiが、パソコンのネットワーク表示から消えていました。まさか買ったばかりのパソコンが!と一瞬疑いましたが、iPhoneにも我が家のWiFiは表示されませんでした。

 我が家のWiFiを含めたインターネット接続機器は、1階のリビングの奥地に設置してあるので、2階にある我が書斎(?)から階段を下りて確認しにいくと、一応BBユニット(我が家のインターネットはYahoo BBです)のインジケーターは点灯していましたが、リセットや電源のSWはまったく反応しませんでした。

 ちなみにWiFiだけではなく、有線での接続を試みましたが、結果は同じでした。

 その日は猛暑日で、外気温は35℃を軽く超えており、エアコンをつけていなかったリビングの室温は33℃ぐらいになっており、ヘロヘロになっているところに新しいパソコンと接続し、YouTobeを見ようとした瞬間にとどめを刺してしまったようでした。

 こうなると昭和世代が思いつくのは、もとのコンセントを抜いてしばらくまってから差すというのと、リビングのエアコンをつけて、室温を下げるということでした。

 誰もいないリビングのエアコンをつけっぱなしにするのは、SDG’sの観点からするとちょっと気が引けましたが、考えてみたらサーバールームなどは、省エネでエアコンをケチられながら仕事をする人間様をしり目に、快適な温度設定がされていたのを思い出し、致し方なしと考えました。

 そして、昭和大作戦は功を奏し、なんとかWiFiは復帰し、しばらくはリビングのエアコンをつけっぱなしで様子を見ました。

3.長い道のり

3‐1)ダブル接続に耐えられず

 その後の数日間は何とかしのぎましたが、カミさんが在宅勤務のときに、私とカミさんが同時にWiFiに接続すると、再びダウンしてしまいました。そのときのリビングの室温は少し寒いぐらいでした。再び昭和大作戦を繰り返しましたが、2度と眠りからさめることはありませんでした。

3‐2)たどりつけないコールセンター

 さすがに限界と思い、インターネット接続機器の交換を依頼しようとYahoo BB(ソフトバンク)のサイトを調べました。以前から感じていたのですが、この手の会員数の多いサービス系のサイトはなかなか問い合わせ窓口にいきつくことができません。

 できるだけコールセンターの負担を抑えようとしているのは見え見えで、なんとかQ&Aのところで食い止めようとします。そしてなんどもサイトの中をたらいまわしにされながら、ようやく(たまたま)コールセンターの電話番号にいきつくことができました。

3‐3)ちょっと違和感が

 なかなかつながらいのだろうと思いつつ、さっそくコールセンターに電話すると、ほんの少し待っただけで、とても対応のいいオペレータの方が出てくれました。ただその直前の音声案内の際に、最後の砦といわんばかりに “インターネットの接続ができない場合は、一度電源を落としてから立ち上げてください。" といった昭和節も流れました。

 オペレーターの方に状況をご説明すると、この方が悪いわけではないのに本当に申し訳なさそうに “お客さまの機器の設置はずいぶん前で、老朽化が進んでいると思われますので、すぐに新しい機器とお取替えします。ただしNTTのロゴの入った機器はお取替えの対象外です。" とおっしゃられました。

 私の記憶では、我が家のインターネット機器はすべてYahoo BBからのレンタル品という認識だったので、NTTのロゴが入った機器は対象外というのに少し違和感を感じましたが、まあ機器が届いてから考えることにしました。

3‐4)稚内まで

 メールで機器の配送日と配送状況が送られてきたので、配送日の当日の朝確認すると、佐川急便の自宅近くの営業所をすでに機器は出発していました。いつ届いてもいいように、リビングのインターネット機器周りの整理をしていると、機器は昼過ぎになっても届きませんでした。

 さすがに遅い時間の設置は避けたかったので、メールに記載されていた営業所に電話すると、音声案内になり、該当する番号を押すとご担当の方が出られました。

 要件と伝票番号をお伝えすると、なんと “こちらは稚内営業所なので、管轄の営業所におかけ直してください。" といわれました。念のため電話番号を佐川急便のホームページでも確認して再度電話すると、やはり稚内営業所に繋がるとともに、こんなときにもかかわらず、以前稚内に行ったときの懐かしい記憶がよみがえってきました。

稚内の思い出:稚内駅(左)と 宗谷岬(右)
稚内の思い出:稚内駅(左)と 宗谷岬(右)

 そんな懐かしんでいる場合ではないと、我に返ってご担当の方に事情を説明すると、自宅近くの管轄の営業所に連絡して要件も伝えていただけることになりました。助かりました。どうやら音声案内の接続先が間違っていたようです。

 そして間もなくすると、機器が無事届きました。

4.システム構成が変わっていた

 さっそく梱包箱を開けると、中にはBBユニットと各種ケーブルのみが入っており、私の記憶に残っていたVDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)モデムは入っていませんでした。VDSL モデムとは、光ファイバー回線から電話回線を介して伝送される信号を変換する機器で、システム構成は下図上段となります。

 ただよくよく思い起こしてみると契約から少し経過して、Yahoo BBからVDSLからNTTのフレッツ光に切り替えてほしいという連絡が入り、VDSLモデムはNTTからのレンタル品のONU(Optical Network Unit)に置き換わっていたことを思い出しました。年寄りにありがちな記憶違いでした。

 ということで、現在の我が家のインターネット機器のシステム構成は下図下段ということとなり、Yahoo BBからのレンタル品はBBユニットと各種ケーブルで、前述のオペレーターの方のお話と合致しました。

 ちなみにONUは光ファイバー回線からの信号をダイレクトに変換する機器で、電話回線を介さないのでVDSLより回線速度は速くなります。

我が家の新旧インターネット機器のシステム構成
我が家の新旧インターネット機器のシステム構成

 リビングのサイドボードの奥に潜んでいたONUを引っ張り出してみると、確かにNTTのロゴが入っていました。こうなるともし今回のダウンの原因が、BBユニットではなくONUだとしたら、今度はNTTと調整する必要が出てくると不安を抱きつつ、まずはBBユニットを交換しました。

 そして恐る恐るシステムを立ち上げると、WiFiは無事復旧しました。ただ一時的にONUが作動しているだけの可能性もあるので、リビングのエアコンはオフにして、室温が33℃ぐらいまで上がった状態でしばらく様子をみてみましたが大丈夫でした。

 そうはいっても今回は無事だったONUも、交換したBBユニットと同時期に設置しているので、近いうちに壊れることを覚悟しておく必要があると思いました。

ONU と 新BBユニット
ONU と 新BBユニット

 あらためて新旧BBユニットをくらべてみると、下記写真の通り新しいユニットのほうがふた回りほど大きくなっていました。ユニット内部の構成部品が日々小型化されていく中で、この大きさになったということは、ひょっとすると今回のように熱で容易にダウンすることを回避するために、少し余裕を持った熱設計がなされたのかもしれません。

新旧BBユニット
新旧BBユニット

5.WiFiが爆速に

 新しいBBユニットには、従来の2.4GHzに加えて、5.0GHzのWiFiも実装されていました。両方試してみましたが、どちらも従来のWiFiの速度に対して下りで8倍、上りで5倍ほどの爆速になっていました。

 2.4GHzと5.0GHzでは、若干5.0GHzのほうが速度が出ていました。1階から2階に飛ばしているので、通信距離の長い2.4GHzのほうが上回るのかと思いましたが、通信速度の速い5.0GHzのほうが上回ったようです。

 そしてYouTubeの画質や音質が飛躍的に向上し、新しい世界を楽しむことができるようになりました。いろいろと面倒でしたが、怪我の功名でした。

新旧WiFiの通信速度
新旧WiFiの通信速度

6.おわりに

 以上が、我が家のWiFiがダウンしてから復旧するまでの顛末のご紹介になります。

 なかなかコールセンターにたどりつけなかったり、電話が稚内までつながったりして紆余曲折がありましたが、WiFiは無事復旧し、爆速になり、今まで味わったことがない世界を楽しむことができるようになりました。

 やはりITの進化はとどまることはなく、なかなか面倒くさい世界なので現状でいいかなと思っていると、どんどん乗り遅れていくということを、今回あらためて実感しました。

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