名古屋ういろの元祖【餅文総本店】のぷるぷるもちもちの生ういろをいただきました。

1.はじめに

 子供のころ小学校から帰ってきて、晩ごはんの前にTVをみていると、”大須ういろとない~ろ~で~す~” や ”白黒抹茶小豆コーヒー柚子桜” といったTVCMが耳にタコができるほど流れていました。

 前者は「大須ういろ」、後者は「青柳ういろう」のTVCMで、名古屋ういろ(お店によってはういろう)といえばこの2銘柄だと小さいころからすり込まれてきました。

 先日、故郷岐阜に帰省した帰りに名古屋駅で、ひさしぶりに名古屋ういろでもおみやげで買っていこうと、お土産屋さんを何店か梯子していると、やはりこの2銘柄がメインステージを飾っていました。

名古屋駅構内のお土産屋
名古屋駅構内のお土産屋

 それ以外の銘柄はないものかと、名古屋駅構内でもかなり大きな部類に入るお土産屋にいってみると、この2銘柄を従えてセンターを飾っている、創業万治2年(1659年)の名古屋ういろの元祖【餅文総本店】をみつけました。

【大須ういろ】と【青柳ういろう】を従えてセンターを飾る【餅文総本店】のういろ
【大須ういろ】と【青柳ういろう】を従えてセンターを飾る【餅文総本店】のういろ

 いちおう岐阜市の出身ということで名古屋圏人を自負してきた私ですが、やはり子供のころからすり込まれてしまった記憶のおかげで、名古屋ういろの元祖でありながら【餅文総本店】を存じておりませんでした。大変申し訳ありませんでした。

 といことで今回はこの【餅文総本店】と、同店おすすめのお土産「ひとくち生ういろ」と「金鯱ういろ」をご紹介したいと思います。

「ひとくち生ういろ(左)」と「金鯱ういろ(右)」のパッケージ
「ひとくち生ういろ(左)」と「金鯱ういろ(右)」のパッケージ

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【餅文総本店】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

2.【餅文総本店】とは

2‐1)ういろとは

 おさらいになりますが、ういろとは米粉に砂糖を練り合わせ、蒸し上げてつくる和菓子のことで、見た目はようかんと似ていますが、もっちりとした食感で、比較的甘さが控えめなのが特徴です。

 名古屋のういろは、日本三大ういろ(あとは山口、阿波(徳島))のひとつで、日本では一般的に食べられている、うるち米の米粉を使っている銘柄が多く、噛むほどに広がるほのかな甘さが魅力となっています。

 ういろは漢字にすると ”外郎”、”外良” と書き、その歴史は600年以上前の応安の時代までさかのぼる、歴史ある銘菓のようです。

 ちなみに ”大須ういろとない~ろ~で~す~” のないろは、生地に小豆のこしあんを練り込んで蒸し上げた【大須ういろ】のオリジナル商品となります。

2‐2)徳川家に献上

 名古屋ういろは、尾張藩の御用商人で【餅文総本店】の初代店主の餅屋文蔵氏が、名古屋藩の2代目藩主徳川光友公の知恵袋として仕えた、明の国出身で書、医学、菓子に見聞の深かった陳元贇氏から、ういろの製法を教わったのが始まりといわれています。

 その後餅屋文蔵氏は、名古屋藩主にういろを献上することになり、前述の通り万治2年(1659年)に【餅文総本店】を創業させました。

 いまでも【餅文総本店】では創業当時の製法を守り、その風味を絶やすことなく名古屋ういろを造り続けておられます。

2‐3)名古屋ういろ(ういろう)各社比較

 【餅文総本店】と、私の記憶にすり込まれている「大須ういろ」、「青柳ういろう」の製造元である【大須ういろ】、【青柳総本家】の会社概要を下表に示します。

 【餅文総本店】には及びませんが、【青柳総本家】の創業も明治12年(1879年)と古いのですが、意外だったのが【大須ういろ】の創業が昭和24年(1949年)と、それほど古くないことでした。

 私に ”大須ういろとない~ろ~で~す” のTVCMがすり込まれていたのは1970年代の前半だったと思うので、【大須ういろ】は、わずか20年ほどで急成長したことになります。

 子供のころのTVCMもそうですが、最近では【GODIVA】や、中部国際空港、JR東海などとのコラボを積極的におこなうなど、【大須ういろ】はかなりマーケティングに長けているとお見受けしました。

 会社の規模としては3社の中で【餅文総本店】が一番小さいことになりますが、なんといってもその歴史が際立っています。

名古屋ういろ製造元各社の会社概要
名古屋ういろ製造元各社の会社概要

 この3社以外にも、名古屋ういろの製造元は、安政3年(1856年)創業の【雀おどり總本店】や、明治33年(1900年)の【山中羊羹舗】などの老舗が、伝統の味を守っておられます。

3.【餅文総本店】のういろ

3‐1)一口生ういろ

 まずは「ひとくち生ういろ」からいただきました。

 2023年の大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ家康パッケージで、その中には食べやすい一口サイズの個包装の5種類(こしあん・白・抹茶・桜・抹茶・きなこ)が入っていました。

「ひとくち生ういろ」のパッケージ
「ひとくち生ういろ」のパッケージ
「ひとくち生ういろ」の5種類のういろ
「ひとくち生ういろ」の5種類のういろ

 5種類の中から、私が子供のころ好きだった白を食べてみました。包みから取り出すのに少しコツがいりましたが、いままですり込まれてきた少し固形感のあるういろとはまったく違う、ぷるぷるっとしたういろが顔を出しました。

「ひとくち生ういろ」の白
「ひとくち生ういろ」の白
「ひとくち生ういろ」のボディ(写真は抹茶です)
「ひとくち生ういろ」のボディ
(写真は抹茶です)

 そのボディはとてもしなりがよく弾力にとんでおり、いざ口に運ぶと期待通りのもちもち食感で、甘さもほどよく、これなら胸を張って名古屋のお土産として買っていける名古屋ういろだと思いました。

 ここだけの話となりますが、昔は名古屋のお土産といえば名古屋ういろと守口漬ぐらいしかなかったので(私のつたない記憶の範囲です)、いままですり込まれていた銘柄のういろを、たまにお土産で買っていました。

 ただ残念ながらその反響は、”ああこれが名古屋ういろか” といった程度で、おいしいのでまた買ってきてほしいという声を聞くことは、ほとんどありませんでした。

3‐2)金鯱ういろ

 次に「金鯱ういろ」です。こちらは【餅文総本店】の創業350周年を記念して発売されており、同店独自の製法で仕上げた餡生地の商品で、「ひとくち生ういろ」よりさらになめらかな食感に仕上がっているようです。

 そのパッケージは、名古屋のシンボルともいえる名古屋城の金の鯱のデザインとなっており、その中には「ひとくち生ういろ」と同じく食べやすい、一口サイズの個包装の4種類(白あん・こしあん・抹茶あん・栗あん)が入っていました。

 「ひとくち生ういろ」と「金鯱ういろ」の価格はほぼ同じで、中身が1つ少ない分「金鯱ういろ」の方が、少しだけ高級ということになります。

「金鯱ういろ」のパッケージ(左)と4種類のういろ(右)
「金鯱ういろ」のパッケージ(左)と4種類のういろ(右)
「金鯱ういろ」の白あん
「金鯱ういろ」の白あん
「金鯱ういろ」のボディ(写真は抹茶あんです)
「金鯱ういろ」のボディ
(写真は抹茶あんです)

 こちらも白あんから食べてみると、「一口生ういろ」でもそのぷるぷるさに驚きましたが、こちらはさらにその上をいく、ゼリーに近いなめらかさで、右の写真のように少し持ち上げると、簡単に崩壊(?)していきました。

 そしてそのお味は、「一口生ういろ」と同じくほどよい甘さでとてもおいしく、こうなるともう、ういろというよりはスイーツの領域で、名古屋ういろビヨンドといってもいいのではないかと思いました。

4.おわりに

 以上が、名古屋ういろの元祖【餅文総本店】と、同店おすすめのお土産「ひとくち生ういろ」と「金鯱ういろ」をご紹介になります。

 生ういろということもあり、いままですり込まれてきた名古屋ういろとは一線を画す、名古屋のお土産として胸を張って買っていける名古屋ういろでした。

 「金鯱ういろ」は少しぶっ飛んでいるので、まずは「ひとくち生ういろ」が名古屋のお土産としてはお勧めだと思います。

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