24年秋 箱根の旅:その2(箱根湿生花園編:天皇陛下も訪れた由緒正しい名園でした。)
1.はじめに
前回(その1)では、本場アメリカの本格的なハンバーガーをも凌駕する、なかなか肉々しい絶品ハンバーガーが食べられる【CAFE DINING LÜDERA:以下LÜDERA】をご紹介しました。
その【LÜDERA】から、その晩に宿泊予定の【箱根仙石原プリンスホテル】に向かうためにカーナビを設定すると、箱根の仙石原を縦断する県道75号線ではなく、その裏道(?)となる湿原通りを使うルートが案内されました。
カーナビに従いルートを進むと、【ラリック美術館】を過ぎてから少し進んだところで、【箱根湿生花園】の看板が目に入りました。【箱根湿生花園】は以前から知ってはいましたが、少し地味(すいません)ということで、その近くの【ラリック美術館】や【箱根ガラスの森美術館】は訪れたことはありますが、こちらにはまだ一度も訪れたことはありませんでした。
駐車場も空いており、ホテルにチェックインするにはまだ少し早いということで、一度ぐらいはと【箱根湿生花園】に寄ってみることにしました。
ということで今回(その2)では、【箱根湿生花園】をご紹介したいと思います。そして、そこはこのすすきの季節にぴったりの由緒正しき名園であることが分かりました。
2.由緒正しき名園
【箱根湿生花園】は、昭和51年(1976年)に日本で初めての湿生植物園として開園しました。大正3年(1914年)に開園した日本最古のフランス式庭園である【箱根強羅公園】に比べると、その歴史はそれほどではありませんが、天皇陛下をはじめ、多くの皇族の方々が訪れている由緒正しき名園となります。
3.よく整備された園内
【箱根湿生花園】は箱根町が、箱根仙石原湿原をもっと知ってもらおうと造られたものであり、入場料は大人700円(2024年10月現在)と、公共施設料金でとてもリーズナブルでした。
園内はよく整備されており、日本各地に点在する9つの環境の異なる湿原に生息する約1700種類にも及ぶ植物が、四季折々の花を咲かせるようです。
木造りのデッキの上をのんびりと散策しながら、それらを鑑賞することができます。それらの花々をじっくり鑑賞するとけっこう時間はかかると思いますが、標準的な所要時間は40分程度のようです。
4.とても清々しい森林浴
この季節(秋)は、花々は湿原の中につつましやかに咲いており、花々を楽しむというよりは、深まりつつある秋を感じながら、のんびりと森林浴を楽しむといった感じでした。ただ、これは私たちのような花々に疎い輩の話で、園内ではこの季節に咲く花々を丁寧に鑑賞されている方々も多くお見えになりました。
ちょうど日が傾き始めた時間帯だったので、湿原を照らす光と草花とのコントラストが、とても美しく輝きを放っていました。前述の通り日本各地に点在する9つの環境の湿原が再現されているので、それぞれ違う趣があり、花々は少な目でも、まったく飽きることはありませんでした。
5.すすき草原の絶景
そしてこの季節ならではの風景は、園内にある仙石原湿原植生復元区に広がるすすき草原で、一面に広がるすすき草原越しに観る、あの有名な観光名所である台ケ岳の北西麓一帯に広がる仙石原すすき草原は、ここからしか楽しむことができない絶景でした。
6.帰りは売店に
エントランスの建物の中には売店があり、箱根の名産品や、花の種、花の苗が並んでいました。なかなかおいしそうなソフトクリームが売っていましたが、ホテルでのディナーが控えているということで、めずらしくカミさんはおとなしくしていました。
7.おわりに
以上が、【箱根湿生花園】のご紹介となります。箱根では、たしかに美術館も魅力的ですが、この【箱根湿生花園】は箱根の自然を満喫できる、とても癒される大人の空間でした。
特にすすきの季節は、前述の仙石原すすき草原は多くの観光客で大行列ができ、立ち止まってすすきの鑑賞をするのは厳しい中で、【箱根湿生花園】は、時間帯にもよると思いますが(私たちは10月の3連休初日の15時頃お伺いしました)、のんびりとすすきの鑑賞ができる穴場的存在であることが分かりました。
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