元祖プレミアム焼酎「伊佐美」をついに呑むことができました。

1.はじめに

 我が家のハウス焼酎「黒伊佐錦」は、焼酎発祥の地といわれている(諸説あるようです)鹿野島県伊佐市にある【大口酒造株式会社】で造られています。その伊佐市では、元祖プレミアム焼酎である「伊佐美」が造られていることは知っていましたが、なかなか味わうことができませんでした。

「莞爾」のご紹介ブログ
「莞爾」のご紹介ブログ

 以前ご紹介した「莞爾(かんじ)」を購入した横浜高島屋の九州物産展で、その「伊佐美」の一升瓶をみつけたので、店員さんに小さいサイズはないかと尋ねたところ、4合瓶はあっという間になくなったようでした。

 思い切って一升瓶を購入しようかと迷ったのですが、その重さと3000円を超える価格ということで、そのときはあきらめることにしました。

 それからしばらくして先日ついに、横浜そごうのお酒売り場で「伊佐美」の4合瓶をみつけることができました。そしてつい舞い上がってしまい、価格を確認せずにそれを握りしめて速攻でレジに向かいました。

 一升瓶が3000円を少し超える価格だったので、2000円を少し切るぐらいかなと店員さんに尋ねると、なんと2000円超えでした。一瞬躊躇しましたが、この機会を逃すと次はいつになるかわからないので、思い切って購入することにしました。

 あとでネットで調べてみると、やはり4合瓶は2000円超えのようで、一升瓶よりかなり割高になっていました。どうやら4合瓶は、少しプレミアム価格になっているようでした。

 ということで今回は、元祖プレミアム焼酎「伊佐美」と、その製造元である【株式会社 甲斐商店:以下甲斐商店】をご紹介したいと思います。

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【甲斐商店】のホームページがないようなので、ネットでの関連情報などを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

2.【甲斐商店】のご紹介

2-1)焼酎発祥の地

 2‐1)、2‐2)は以前「伊佐小町」の中でご紹介した内容と同じなので、すでにご覧になっている方はこちらをクリックして2‐3)にスキップしてください。

 前述の通り【甲斐商店】のある鹿児島県伊佐市は、焼酎の発祥の地といわれているようです。その所以は、伊佐市にある国の重要文化財のひとつである郡山八幡神社を、昭和29年(1954年)に解体修理をした際に発見された、400年以上も昔に当時の宮大工が柱貫の一部の残した落書きにありました。

 その落書きには ”ここの主はケチで一度も焼酎を呑ませてくれなかった" といった内容が書かれており、そこには永録2年(1559年)の年号も記されてありました。この落書きから、この地方では当時から焼酎が呑まれていたことが裏付けられ、これにより伊佐市が焼酎発祥の地といわれるようになったようです。

 日本の焼酎の起源は、東シナ海の海上取引で伝わったとか、朝鮮半島から対馬島、壱岐島経由で伝わったとか、タイから琉球経由で伝わったなど諸説あるようですが、いずれにしても日本では、16世紀ごろには焼酎が呑まれるようになっていたようで、前述の落書きの時期とも一致します。

2-2)「伊佐焼酎」

「南之方」のご紹介
「南之方」
のご紹介

 【甲斐商店】のある鹿児島県伊佐市は、おいしい焼酎づくりに欠かせない、良質の水と米、そしてさつまいもの産地であり、 清流、寒冷な気候など自然環境にも恵まれたところです。

 鹿児島の焼酎が「薩摩焼酎」という地理的表示で保護されていることは、以前「南之方(みなんかた)」のご紹介の中でお話しさせていただきましたが、この焼酎造りに適した環境の伊佐市で造られた焼酎は、さらに地域が絞られ「伊佐焼酎」と呼ばれているそうです。

2‐3)明治37年創業

 【甲斐商店】の創業は明治37年(1904年)です。現在の当主は四代目となりますが、いまでも創業時から受け継がれた原料、製法で、一つ一つ職人によって丁寧に手作業で仕込まれています。

 多くの焼酎蔵は、原材料や熟成期間の異なる複数の銘柄を取り扱っておられますが、【甲斐商店】の銘柄は今回ご紹介している「伊佐美」のみで、まだ白麹が主流だった創業当時から、麹窯で手造りされた黒麹を使い、現在の技術では扱いが非常に難しい昔ながらの甕で仕込まれています。

3.「伊佐美」を呑む

3‐1)「伊佐美」とは

 「伊佐美」は、プレミアム焼酎という言葉が定着する前から、焼酎好きの間では一目置かれてきた存在です。

 その最大の特徴は前述の通り、創業以来続く黒麹仕込みによる力強くもまろやかな味わいとなります。黒麹特有のコク深い旨みをしっかりと感じながらも、クセがなく、後味は驚くほどすっきりとキレがよく、呑み飽きない仕上がりとなっているようです。

 4代目当主は、まろやかでコクがあるお湯割りがお勧めとのことですが、ロックでも、キリッとした冷たさとともに、「伊佐美」特有のコクと甘みが際立ち、心地よい余韻が楽しめるそうです。

3‐2)さすが元祖プレミアム焼酎

「伊佐美」の金色の封印
「伊佐美」の金色の封印

 そしてボトルの口を封印している金色のフィルムを丁寧にはがして、いよいよ「伊佐美」を開栓しました。まず最初に、昔ながらのどっしりとした芋の香りが漂いました。

 最初はストレートで口に運ぶと、なんとも芳醇な黒麹の甘みが口の中に広がり、そのあとから、奥深いコクが余韻を感じさせてくれました。

 香りはしっかりしつつも、芋臭さは抑えてあり、昔ながらの白麹の芋焼酎とは一味も二味も違う、黒麹ならではの味が丁寧に仕込まれていました。

 このあとロックでも呑んでみましたが、少し呑みやすくなるだけで、その芳醇な甘みとコクはまったく変わりませんでした。

「伊佐美」のボトルとグラス
「伊佐美」のボトルとグラス

4.おわりに

 以上が、元祖プレミアム焼酎「伊佐美」のご紹介となります。

 まだ芋焼酎は臭くて呑めないなんていわれていた時代から、この味が仕込まれていたと思うと、なかなか感慨深いものを感じました。そして元祖プレミアムでありながら、3M(森伊蔵、魔王、村尾)のような法外なプレミアム価格になっていないのは、とてもありがたいことだと思いました。

 これからはちょっと割高な4合瓶ではなく一升瓶で購入して、普段は「黒伊佐錦」、ゴルフで好スコアが出たときのようなちょっと特別な日は「伊佐美」という感じで、「伊佐焼酎」を楽しんでいきたいと思います。

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