宮崎県の老舗焼酎蔵【黒木本店】が造る超ロングセラー芋焼酎「㐂六(きろく)」を呑んでみました。

1.はじめに

 私は現役を引退してからはもっぱら自宅に引きこもっているので、カミさんの宅配BOXの役目も担っております。そんな宅配BOXに先日、カミさん宛にずっしりとした宅急便が届きました。何が入っているのかとても気になりましたが、無断で開けたらタダではすまされないので、廊下の片隅に置いておきました。

 そしてカミさんが帰ってきたので、その気になる宅急便の話をしたら、それは私への労い(?)のプレゼントで、宛先を間違えて自分宛てにしていたようでした。

 早速包装を開いてみると、その中には重厚な”特撰酒”と書かれた黒箱が入っていました。そしてその蓋を開けると、その中にはなんとあのプレミアム芋焼酎の3M(森伊蔵、魔王、村尾)の中のひとつ「魔王」と、宮崎県の芋焼酎「㐂六」が入っていました。

重厚な特撰酒セット
重厚な特撰酒セット
「芋焼酎」のご紹介
「芋焼酎」のご紹介

 ということで今回は、「魔王」はもう少し大事にとっておくとして、宮崎県の芋焼酎「㐂六」と、その製造元である【株式会社 黒木本店:以下黒木本店】をご紹介したいと思います。

 以前ご紹介した宮崎県の芋焼酎「芋焼酎」(タブっていますが、コピペの間違いではありません)が、なかなか上質な味でとてもいい印象が残っているので、今回の宮崎県の芋焼酎「㐂六」も楽しみです。

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【黒木本店】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

2.【黒木本店】のご紹介

2-1)老舗の焼酎蔵

 【黒木本店】の創業は明治18年(1885年)と古く、頑な(かたくな)なまでに焼酎にこだわる老舗の焼酎蔵です。宮崎県の誇る焼酎の売上高日本一の【霧島酒造株式会社】の創業は大正5年(1916年)なので、【黒木本店】はその前から宮崎県の焼酎造りをけん引していることになります。

 【黒木本店】の焼酎造りに込める想いを、ひとことで言い表すと「焼酎一筋」。これはただ焼酎だけを造り続けるのではなく、焼酎という土地に根ざした伝統文化を守り、継承していくという意志も込められているのだそうです。

2-2)農業から焼酎造りを

 【黒木商店】では前述の意志に基づき、土地を耕し、種を蒔き、栽培から収穫まですべてを自分たちの手で行われています。さらには製造過程で生じる廃棄物は有機肥料として有効利用し、自然の恵みを自然に還しておられます。時間も手間もかかるやり方ですが、そうすることで、ここでしか造ることのできない理想の焼酎を目指しているのだそうです。

 そのために【黒木商店】では、農業生産法人「甦る大地の会」を運営されています。40ヘクタールに及ぶ畑で原料の栽培をおこない、一方で焼酎粕の有機肥料による有機栽培や、新品種による新たな焼酎の開発に取り組んでおられます。大地を感じ、恵みに感謝し、循環させて守っていくという、大地と一体となる焼酎造りこそが【黒木本店】の理念なのだそうです。

2-3)あの有名な銘柄も

 【黒木商店】では、芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、合わせて10を越える銘柄を造っておられます。その中の代表銘柄は、今回ご紹介している芋焼酎「㐂六」をはじめとし、よくお店でも見かける麦焼酎の「中々」、さらにはプレミアム麦焼酎の「百年の孤独」など、こだわり抜いた焼酎が取り揃えられています。

某スーパーのお酒売り場では「百年の孤独」が「森伊蔵」と「魔王」に挟まれて陳列されていました。
某スーパーのお酒売り場では「百年の孤独」が「森伊蔵」と「魔王」に挟まれて陳列されていました。

 話は少し脱線しますが、福岡県にある老舗酒蔵【株式会社 篠崎】の造る麦焼酎に「千年の眠り」という、ちょっと紛らわしいい銘柄があります(見た目も似ています)。樫樽で4年以上じっくり熟成させた本格的な古酒の麦焼酎で、「百年の孤独」ほどではありませんが、準プレミアムのなかなか味わい深い麦焼酎のようです。

3.「㐂六」を呑む

3-1)「㐂六」とは

 実は私は、「中々」や「百年の孤独」は聞いたことがありましたが、「㐂六」のことは知りませんでした。ただこの「㐂六」は【黒木本店】の代表銘柄で、幅広い層から愛され続けるロングセラー商品であり、非常に高い知名度を誇っているようです。どうやら私のアンテナは極めて低いようです。

 木樽で丹精込めて仕込んだその香りと味は、穀物の優しい甘みや、紅茶のような厚みのある香りが強く漂い、滑らかな口当たりから凝縮感のある味わいが口の中に広がるようです。しっかりとした骨格で飲み応えもありながら、バランス感も忘れない、絶妙な仕上がりとなっており、非常に飲みやすく、どなたにでもおすすめしやすい仕上がりになっているようです。

 原材料は、甘藷、米麹と記載されていましたが、あまり見慣れない甘藷の読み方は”かんしょ”で、老舗ならではのこだわった材料を使っているのではと調べてみると、どうやら甘い芋という意味で、さつまいものことでした。

 さつまいもは1600年頃に中国から沖縄に伝わり、最初は甘藷、唐芋(からいも)、琉球薯(りゅうきゅういも)と呼ばれていたのが、薩摩で多く造られるようになり薩摩芋(さつまいも)となったようです。なるほど。

3-2)さすがロングセラー

 そしていよいよ「㐂六」を呑んでみました。キャップにはプレミアム感を演出する紙の封印がされていました。それをはがしてキャップを回そうとすると、なんと回りませんでした。ついに私もここまで筋力が衰えたのかと一瞬落ち込みましたが、よく見てみるとキャップの周りには、厳重なプラスティックの封印がされていました。

 ここまでやるとはよほどのこだわりが、と思いつつプラスティックの封印を外し、なんとかキャップにたどりつきました。そしてそのキャップは、スクリュー式ではなく押し込むタイプでした。

紙の封印(左)と プラスティックの封印(右)
紙の封印(左)と プラスティックの封印(右)

 そしていよいよ開栓です。

 香りは、芋臭さを抑えた甘みを感じるやさしい香りでした。その香りを楽しみつつ口に運ぶと、黄金千貫と黒麹が織りなす絶妙な甘みとコクがあり、クセはほとんどありませんが、口の中にしっかりした芋の後味が残りました。

 確かにとても呑み易い芋焼酎ですが、味は芋らしくしっかりとしており、芋焼酎好きをも十分満足させる味でした。さすが幅広い層から愛され続けるロングセラーです。

 ロックで呑むと、より甘みが増してさらに呑み易くなりますが、芋の後味はしっかりとキープされていました。

「㐂六」のボトルとグラス
「㐂六」のボトルとグラス
きろく
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4.おわりに

 以上が、宮崎県の老舗焼酎蔵【黒木本店】が、こだわり抜いて造り上げた芋焼酎「㐂六」のご紹介となります。厳重な封印から始まり、その香り、味のすべてにおいて、こだわり抜いて造り上げられた、幅広い層の多くの方々を楽しませてくれる、ロングセラーというのもうなずける逸品でした。

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