ケンメリの入院:その4(入院中の店舗では手に負えなくなり、別の店舗に移ることになりました。)

2024年2月23日

1.はじめに

 前回(その3)では、異音が再現しないので一旦自宅に戻そうとしたら、途中でエンジンが吹け上がらなくなったので、JAFのお世話になり再入院することになったというお話をしました。今回(その4)では、入院中の店舗では手に負えなくなり、別の店舗に移ることになったというお話をします。

前回(その3)

2.異音の原因は燃料ポンプ

2-1)異音は燃料フィルターから

 再入院してからはさすがのケンメリも我慢できなくなり、ディーラーでも異音を発するようになりました。いろいろと調べてもらうと、異音はオルタネーターではなく、その近くにある燃料フィルターから出ているようでした。

 燃料フィルターと燃料タンクの間にある燃料ポンプにガソリンの錆が詰まって異音を発し、その音が燃料フィルターに伝わっていたようです。

ケンメリの異音発生部位
異音発生部位

2-2)燃料ポンプの部品代が急高騰

 燃料ポンプの交換が必要ということで調べてもらうと、以前は3万円ほどの部品代だったのが、同じ部品番号でなんと15万円ほどに跳ね上がっていました。

 部品管理や少量追加生産などの関係で、古い部品の価格が上がっていくのは致し方無しとは思うもの、あまりの高騰ぶりに少し驚きました。

 前回交換したのは6年前の車検の時で、その時点でも十分古い部品だったのに対して、この6年で5倍に上がってしまうのは、部品の在庫残数に依存するようでした。

3-3)意を決して修理を依頼

 前述の通り、6年前にも燃料ポンプの交換と燃料タンクの洗浄をしており、それからあまり距離を走っていないということで、まずは燃料タンクと燃料ポンプの間のホースを洗浄して様子を見ることにしました。

 ホースの洗浄後に、異音は少し下がったようでしたが、まだまだ残っているようでした。ディーラーの方から燃料ポンプのフィルター部分にたまった錆の写真を見せてもらい、燃料ポンプの交換と燃料タンクの洗浄を勧められたので、意を決して修理をお願いすることにしました。

 ただ燃料ポンプはあまりにも純正品が高いので、リーズナブルな汎用品も探してもらうことにしました。

燃料系統の簡易システム図と故障部位(参考文献「日立評論(1983年7月号)電子制御による燃料噴射システム」から関係部位を抜粋:パワポで作成)
燃料系統の簡易システム図と故障部位(参考文献「日立評論(1983年7月号)電子制御による燃料噴射システム」から関係部位を抜粋:パワポで作成)

3.ディーラーを転院

3-1)ディーラーからの依頼

 修理をお願いした日の夜に、ディーラーの方から連絡がありました。どうやら今預けている店舗では、燃料タンクの洗浄などの作業は難しいようで、遠方に異動された今までお世話になってきている主治医のおみえになる店舗に、ケンメリを移したいということでした。

 ただ現在人手が足りず、同じディーラーの店舗間でもレッカー移動は難しいので、保険会社に相談してもらえないかと頼まれました。少し違和感を感じましたが、お人よしの私はケンメリのためと快く引き受けました。

3-2)保険会社に相談

 保険会社が、ディーラーに入庫した後の店舗間移動を引き受けてくれるかは微妙でしたが、ダメもとで保険会社に電話してみました。

 前回のJAFの受付の方もそうでしたが、困っている人に対するとても親切で温かい対応が印象的でした。私の保険には一応150kmまでのレッカー移動保証が付いていましたが、やはりディーラーに入庫した後の店舗間移動ということで、一旦持ち帰り社内で確認していただけることになりました。

3-3)保険会社の対応に感動

 1時間ぐらいして保険会社の方から電話があり、なんとレッカー移動を引き受けていただけることになりました。やはり通常はディーラーの範疇(はんちゅう)なので店舗間の移動は難しいようですが、現在入庫している店舗で修理ができなくて私が困っているということで、特別にご対応いただけたようです。

 お客さまが困っていれば、通常できないことでも対応するという、保険会社の鏡のような姿勢にとても感動しました。そして、お約束の車高は落としていますかというご質問も頂きました。

3-4)主治医のところに無事転院

 レッカー移動の当日は特に私が同行する必要はなく、レッカー担当の方とディーラーの方の間で調整して進めていただけました。ただ正直なところその日は、朝から大切なケンメリが無事店舗間を移動できるのかと気が気ではありませんでした。

 そして12時過ぎに主治医から、無事ケンメリが店舗に到着したというご連絡をいただきました。これでようやく主治医のおみえになる病院(店舗)に、ケンメリを入院させることができたという安堵を感じました。

ケンメリが運ばれているイメージ(レッカー車ではなくキャリアカーで陸送されていると勝手に想像しました。:パワポで作成)
ケンメリが運ばれているイメージ(レッカー車ではなくキャリアカーで陸送されていると勝手に想像しました。:パワポで作成)

4.次回に向けて

 これからケンメリは、主治医の手で専門的な治療に入るわけですが、一日も早く、そしてリーズナブルな治療費で回復してくれることを願っています。そして退院の暁には、秋晴れの清々しい日を選んで電車を乗り継いで迎えに行こうと思います。次回は、その退院の日のお話をしたいと思います。

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