厳選された「飛騨牛」をたっぷりと使った「飛騨牛ビーフカレー」をいただきました。
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1.はじめに
カミさんが在宅勤務でないときの私の昼飯は、面倒くささもありよくレトルトカレーやカップ麺などで済ましています。特に先日ご紹介しましたが、格安スーパー【業務スーパー】のオリジナルカレーの中で、私が一番お気に入りの「スパイシーキーマカレー」にはよくお世話になっています。
そんな中でカミさんが、たまにはこんなカレーも食べてみたら、と黒光りする重厚な箱に入った「飛騨牛ビーフカレー」なるものを買ってくれました。どうやら「スパイシーキーマカレー」の10倍ほどの価格の高級品のようでした。
ということで今回は、カミさんが買ってくれた厳選された「飛騨牛」をたっぷりと使った「飛騨牛ビーフカレー」と、せっかくなので今ではブランド牛の仲間入りをした「飛騨牛」についてご紹介したいと思います。
2.「飛騨牛」のルーツ
2‐1)名付け親は【吉田ハム】

「飛騨牛ビーフカレー」のパッケージには ”「飛騨牛とともに」の吉田ハム・・・" と書かれていました。
【吉田ハム】は岐阜県で2番目に大きな町である大垣市にあり、昭和10年(1935年)に精肉店として創業しました。その後食肉加工を通じて地域活性化に取り組もうと、昭和59年(1984年)に「飛騨牛」の商標を登録しました。
そして昭和63年(1988年)に、それまでは「岐阜牛」と呼ばれていた岐阜県産の和牛を「飛騨牛」に銘柄統一し、岐阜県産のブランド和牛の名称として全国に発信されたことから、【吉田ハム】は「飛騨牛」の名付け親といわれるようになりました。この【吉田ハム】は、岐阜県内の「飛騨牛」販売指定店第一号にもなっています。
岐阜県は上半分が飛騨地方、下半分が美濃地方で、その美濃地方にある岐阜市出身の私としては少し引っかかるところはありますが、確かに「岐阜牛」や「美濃牛」より、小京都の飛騨高山や日本三大名湯である下呂温泉のある飛騨地方から名前を取った「飛騨牛」のほうが、全国的に親しまれやすかったのではないかと思います。
ちなみに「飛騨牛ビーフカレー」の販売元は、【JA全農ミートフーズ株式会社:以下JA全農ミートフーズ】となっていますが、記載されている住所を調べてみると、同社の【吉田ハム支店】となっていました。
どうやら「飛騨牛ビーフカレー」は、【JA全農ミートフーズ】のグループに入った、「飛騨牛」の味を知り尽くした【吉田ハム】が監修したカレーのようです。期待できそうです。
2‐2)飛騨牛の父
岐阜県内では、古くから牛の飼育はされていましたが、昭和50年(1975年)代に入ると、集団的な和牛の改良に取り組まれました。
その中で種雄牛(父牛)の充実を図るために、昭和55年(1980年)に但馬牛の産地である兵庫県美方郡村岡町で生れた「安福号」が、昭和56年(1981年)に落札され、現在の高山市清見町にある県畜産研究所で種雄牛として飼育されました。
昭和58年(1983年)ごろから「安福号」の産子が市場に出回るようになり、最終的には4万頭にもおよぶ産子が世に送り出され、ブランド牛としての「飛騨牛」の地位を築き上げました。
そして「安福号」は、「飛騨牛」の父と呼ばれるようになりました。
3.「飛騨牛ビーフカレー」のご紹介
冒頭にご紹介したように「飛騨牛ビーフカレー」は、黒光りする重厚な箱に入っていました。特に箱の表面には、霜降りのみるからにおいしそうな「飛騨牛」の写真がのっており、その味の確からしさを誇示していました。

箱の中には、最近よくあるそのまま電子レンジで温められるタイプではなく、昔ながらのレトルトパックが入っていました。

昔からなじみのある調理方法ということで、鍋にお湯を沸かしてその中でレトルトパックをじっくりと温めました。なんとなくこちらのほうが、外因の影響が少なくおいしく仕上がりそうな気がしました。高額なので失敗は許されません。
そしていよいよ熱湯の中からレトルトパックを取り出して、ご飯の上にかけようすると、中からゴロゴロと「飛騨牛」のブロックたちが現れてきました。このブロックたちは、脂身を少し残してさばかれたサーロインらしきものと、サイコロ状の赤身らしきもの2種類で、おのおの違う食感を楽しませてくれました。
このブロックたちは煮込む前に表面を焼くことで、「飛騨牛」の旨味が封じ込められており、特にサーロインらしきブロックは、とろーりとした食感で口の中ですぐに溶けていきました。
カレーのルーに中にも「飛騨牛」の旨味がしっかりと溶け込んでおり、ほどよい辛さでとてもコクのある味わい深いビーフカレーに仕上がっていました。それはまさしく厳選された「飛騨牛」をたっぷりと使い、長い時間をかけて丁寧に仕込まれた最上級のビーフカレーでした。


4.おわりに
以上が、カミさんが買ってくれた、厳選された「飛騨牛」をたっぷりと使った「飛騨牛ビーフカレー」のご紹介になります。
「飛騨牛ビーフカレー」は、確かに値は張りますが、その味は一流レストランで出てくるような、厳選されたビーフを使い、長い時間をかけて丁寧に仕込まれた最上級のビーフカレーでした。
普段は100円前後のカレーで満足していますが、たまにはこんな贅沢もいいかなと思いました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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