24年秋 箱根の旅:その8(小田原の2大巨頭【籠清】と【鈴廣】の切り出しかまぼこをご紹介します。)
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1.はじめに
前回(その7)では、「鈴廣かまぼこの里」の中にある、そばと板わさの名店【美蔵(みくら)】をご紹介しました。さすが小田原の老舗かまぼこ屋【鈴廣】が運営するお店ということで、本格的なそばと、ぷるっぷるの本物のかまぼこを楽しむことができました。
そして、夕日をバックに名残惜しい気持ち一杯で、帰路につきました。3連休の中日でしたが、思っていた以上に渋滞が激しかったので、東名高速道路の海老名SAでトイレ休憩をすることにしました。
さすが海老名SA、ちょっとご無沙汰しているうちにますますお土産売り場が充実してきており、観光地ではとにかく観光に専念し、お土産はこの海老名SAで調達するということが可能なほどの品ぞろえになっていました。
そんな中でカミさんが、小田原の老舗かまぼこ屋【籠清】の「923形ドクターイエロー&新幹線切り出しかまぼこ:以下新幹線かまぼこ」なるものをみつけました。
ということで今回(その8)では、この【籠清】の「新幹線かまぼこ」と、以前ご紹介した【鈴廣】の「かまぼこトミカ」、そして小田原のかまぼこ屋の二大巨頭の【籠清】と【鈴廣】についてお話ししたいと思います。
2.【籠清】と【鈴廣】
【籠清】と【鈴廣】の会社概要を下表に示します(両社のホームページから抜粋)。両社とも創業は古く江戸時代までさかのぼります。【籠清】のほうが、創業は50年ほど前になりますが、両社の会社設立は1951年でほぼ同時期となります。
両社は長い間、小田原かまぼこの御三家といわれてきましたが、その一角である【丸う田代】が2020年10月に経営破綻してしまったので、現在では【籠清】と【鈴廣】は小田原かまぼこの二大巨頭ということになります。
資本金や売り上げなどの会社規模は、【鈴廣】のほうが3倍ほど大きいですが、【籠清】はかまぼこ一筋、【鈴廣】はレストランやかまぼこ博物館なども経営し、地元の観光発展にも力を入れられています。
創業当時は、両社とも小田原の城下町の海岸に近い場所で営んでいましたが、【鈴廣】は1962年に現在の小田原市風祭に移転しています。【籠清】も生産拠点を1974年に静岡県の焼津市に移していますが、本店は現在でも創業当時から変わらず小田原市本町にあります。
以前この【籠清】の本店にお伺いしたことがありますが、旧東海道から一筋海岸側にある「千度(船頭)小路」に面したところにありました。お店はそれほど大きくはありませんが、歴史を感じさせられる風格のある造りで、関東大震災の後の大正13年(1924年)に再築された100年前の建物なのだそうです。
ちなみに軒先に掲げられた看板の「加古清」の文字は、三井物産創設者 益田 孝氏によるもののようです。さすが老舗です。
3.「新幹線かまぼこ」と「かまぼこトミカ」
3‐1)海老名SAで鎬を削る
最初にお話ししたように、「新幹線かまぼこ」は海老名SAのお土産売り場の【籠清】のコーナーでカミさんがみつけました。それは、数多くの種類のかまぼこの中で異彩を放っていました。
そしてそれをけん制するかのように「かまぼこトミカ」が、ちょうど【籠清】のコーナーから【鈴廣】のコーナーに切り替わるところに陳列されていました。
3‐2)新幹線発祥の地
「かまぼこトミカ」の発売は2022年4月ですが、「新幹線かまぼこ」の発売がいつだったのか、いろいろと調べてみましたがよく分かりませんでした。ただ2018年4月掲載の某サイトで紹介されていたので、「かまぼこトミカ」より前の発売であるようです。
【籠清】は、もともと「新幹線かまぼこ」のような、かまぼこの中に金太郎あめのようなデザインを施す(表現力が乏しくてすいません)切り出しかまぼこが有名なお店のようです。
そして同じ小田原市の鴨宮が発祥の地といわれている新幹線と、切り出しかまぼこで有名な【籠清】がコラボして「新幹線かまぼこ」が出来上がったようです。
ちなみに小田原市鴨宮には、新幹線の車両や設備の試験基地「鴨宮基地」が作られ、新幹線の試作車両が日本で初めて走行した場所となります。そして現在では「鴨宮基地」の跡地に「新幹線発祥之地」と書かれた記念碑が建てられています。
ただ残念ながら、こちらの記念碑は関係者以外立ち入り禁止区画にあるので訪れることはできませんが、鴨宮駅の南口にも地元有志による「新幹線の発祥地・鴨宮の記念碑」が建てられています。かくれ鉄道マニアで「0系新幹線」をこよなく愛する私としては、ぜひ一度訪れてみたいと思います。
一方で「かまぼこトミカ」は、その名の通り【鈴廣】と「トミカ」の製造元である【タカラトミー】のコラボ作品ですが、こちらは別のブログで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
3‐3)どちらも老舗の味
下記写真の通り「新幹線かまぼこ」は、「923形ドクターイエロー」と「700系新幹線」が、かまぼこの中に描かれています。一方で「かまぼこトミカ」はかまぼこの中ではなく、かまぼこそのものの形のパトカーとバスに仕上げられています。
どちらも本物に忠実かといわれると微妙ですが、かまぼこでここまで仕上げられるとは、さすが老舗の技だと感心しました。
小田原籠清かごせい ドクターイエロー&新幹線切り出しかまぼこ
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そして両者の味ですが、その見かけ(?)からは想像がつかないほどの、ぷるっぷるの本物のかまぼこの味でした。
「新幹線かまぼこ」は、一緒に買った【籠清】のわさび漬けを添えて板わさ風にして食べてみましたが、これまた絶品で、ダブルで老舗の味を堪能することができました。
4.おわりに
以上が、「新幹線かまぼこ」と「かまぼこトミカ」、それらの製造元である【籠清】と【鈴廣】のご紹介となります。【籠清】と【鈴廣】は、小田原かまぼこの御三家の一角が崩れ2大巨頭となってしまいましたが、これからも小田原かまぼこの発展を牽引されていくことと思います。
そして今回(その8)で、8回に渡る「24年秋 箱根の旅」シリーズは終わりとなります。おかげさまでカミさんとふたりで、久しぶりの箱根を満喫することができました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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