三國シェフのオーベルジュ【フラテッロ・ディ・ミクニ】にお伺いしました(レストラン後編)。[25年夏北海道の旅:その5]
Contents
1.はじめに
今年の夏休みは、久しぶりにカミさんとふたりで北海道にいってきました。2泊3日の短い日程でしたが、美瑛でのケンとメリーの木との再会や、旭川の名店での絶品グルメ、大雪山の麓にある三國シェフのレストラン&ヴィラなど、多くの思い出をつくることができました。
その中から前回(その4)では、三國シェフのオーベルジュ【フラテッロ・ディ・ミクニ】のレストラン前編として、レストランのシェフや、丘の上に佇むレストランの雰囲気などをご紹介させていただきました。
今回(その5)では、【フラテッロ・ディ・ミクニ】のレストラン後編として、本格イタリアンのフルコースの品々と、翌朝の朝食をご紹介したいと思います。
夕暮れどきから始まる本格イタリアンのフルコースディナー、朝日に照らされた大雪山系をながめなら優雅にいただく朝食など、三國シェフの味をぞんぶんに堪能することができました。
なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、【フラテッロ・ディ・ミクニ】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。
2.本格イタリアンのフルコースディナー
2‐1)フルコースのメニュー(おさらい)
メニューには、三國シェフと宮本シェフの名前が連名で記されていました。メニューには記載されていないアミューズから始まり、それを含めて全9品+カフェの本格イタリアンのフルコースとなっていました。
ただ各品々は、量は少な目に配慮していただいているので、私のようなシニアでも楽勝で完走できるのと、カミさんがクライマックスの少し前に動きが鈍り、クライマックスのお肉料理を半分シェアしてくれるので、私のお腹のころあいとベストマッチの最高のフルコースとなっています。
テーブルの上では、旭川の木製アートのうさぎたちが私たちの食事を見守ってくれました。各テーブルには、各々異なるいろいろなかわいい動物がおかれているようでした。

2‐2)イタリアワインをチョイス
飲み物のメニューには私たちの名前と、今年もご来店ありがとうございます、という一文が添えられていました。とてもくすぐられました。
このメニューとは別にワインリストがあるのは知っていたので、せっかくなので北海道産のワインで、私の好みの渋めで重めのワインを選んでもらうことにしました。

するとお店のマスターから、北海道産のワインは比較的軽めのものが多いので、イタリア産の「モンテプルチャーノ ダブルッツォ リゼルヴァ」がいいのではと、お勧めいただきました。
このワインは、イタリアの代表的なワイン生産地であるアブルッツォにある【カンティーナ トッロ】で造られたワインのようでした。使われているブドウの品種は名前にも入っている[モンテプルチャーノ]で、タンニンの多さと果実味の豊かさが特徴のようです。
ワインのお味は、期待通りの渋めで重めで、私の好みにぴったりのワインでした。一応事前にお財布のころ合いはお伝えしましたが、これだけのお店でお値段はなんと7000円を少し切っており、とても満足度の高いコスパのいいワインでした。

2‐3)アミューズ
最初に、メニューにはのっていないアミューズが運ばれてきました。グリッシーニやクルミなどが小枝の上に盛り付けられていました。なんとなくチェコレートの「小枝」を思い出してしまいましたが、誤って食べないように注意しました。

2‐4)ミクニのキッシュ
次はメニューの最初にあるキッシュです。生地は柔らかめで、でもサクッとしており、細かく刻まれたたまねぎの食感がとてもいいアクセントになっていました。

2‐5)彩り野菜 アンチョビと香草のソース
続いて彩り野菜です。地元産の彩り鮮やかな数種類の野菜の甘味と、アンチョビと香草のソースのバランスがとてもよく、これから続く絶品料理に備えてお腹を整えることができました。

2‐6)スペシャリテ 上川産朝採れトウモロコシのスープ
スープは、地元上川町で朝採れたトウモロコシを使ったスープでした。トウモロコシ本来の甘さが際立っていました。お皿に添えられていたトウモロコシパンとともに、最後まで余すことなくおいしく飲み干しました。

2‐7)ななつぼしとモッツァレラチーズのスップリ
スープのあとはスップリでした。北海道の銘柄米であるななつぼしとモッツァレラチーズからなるライスコロッケで、キクイモ(菊芋)のソースとともに、北海道の大地の恵みが口の中に広がりました。

2‐8)噴火湾産ニシンのインパデッラ
魚料理は、ニシンのインパデッラでした。北海道南部の森町から室蘭まで、大きく湾曲して続く噴火湾で捕れたニシンがパリパリにソテーされ、その上に春菊が添えられていました。ニシンのパリパリの皮と、ふわふわの身と、ちょっと苦い春菊が、みごとに融合した逸品でした。
ちなみにインパデッラとは、イタリア語でフライパンでがっつりソテーするという意味のようです。

2‐9)道産小麦のパスタ カルボナーラ
イタリアンのコースらしくパスタの登場です。パスタはショートパスタのコンキリエッテ(多分)のカルボナーラで、その上には塩味がほどよく効いた自家製のベーコンがのせられており、芳醇なパスタとベーコンの塩味の、みごとな調和を楽しませてくれました。

2‐10)標茶産星空の黒牛リブロース
そしていよいよクライマックスの肉料理です。北海道東部の標茶で丹精込めて育てられたブランド牛 ”星空の黒牛” のリブロースで、とてもやわらかく、添えられた焼ネギとの相性も抜群でした。
ちなみに前述の通り、おかげさまで1.5皿いただくことができました。

2‐11)竹鶴ウイスキーとレーズンのジェラート と カフェ
デザートは、北海道余市で「ニッカウヰスキー」を創業した、竹鶴 政孝氏の名前を冠した竹鶴ウイスキーとレーズンのジェラートで、カフェは、地元上川町でブレンドされたコーヒーと、同じく上川町の酒蔵の酒粕で造られたマカロンでした。
ジェラートとマカロンは、落ち着いた大人の味で、コーヒーは、ほどよい渋みと酸味の食後にぴったりの味でした。

3.優雅な朝食

朝食はディナーのような一斉スタートではなく、朝8時半以降であればいつでもOKのようでした。ただヴィラのチェックアウトが10時なので、8時半過ぎから朝日に照らされた雄大な大雪山系をながめながら、まったりと優雅にいただきました。
まず最初に新鮮な生ジュースからです。私はトマト、カミさんはブドウを選びました。
続いてコーンスープで、こちらはディナーでもいただきましたが、何度いただいてもトウモロコシ本来の甘味が際立つ何杯でも飲めそうなスープでした。

朝食のメインは、ハム、チーズ、トマト、タマネギがたっぶりと入ったガレットです。いままでお伺いしたときはピザが定番だったので、ピザ好きの私としてはそちらを少し期待してしまいましたが、ピザに負けずとも劣らない、具だくさんで生地の焼き具合が絶妙のとてもおいしいガレットでした。

そして最後はヨーグルトとコーヒーです。ヨーグルトの中身は、せっかくご説明していただいたのにもかかわらず、忘れてしまいました。すいません。でもおいしかったです。

4.おわりに
以上が、三國シェフのオーベルジュ【フラテッロ・ディ・ミクニ】のレストランのご紹介の後編となります。
フレンチの巨匠 三國シェフと、イタリアンの若き精鋭 宮本シェフがタッグを組み、地元食材を活かした、ここでしか味わうことの出来ない最高の料理をいただくことができました。
【フラテッロ・ディ・ミクニ】は、何度訪れても絶対に裏切らない期待以上の満足度を提供してくれるので、今回も本当にゆっくりと堪能させていただきました。またお伺いしたいと思います。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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