我が青春を彩ったクルマたち:その18(2代目フェローMAX編【後編】:ふたりの大酒呑みが乗り継ぎました。)
Contents
1.はじめに
前回【前編】では、360㏄でデビューし途中から550㏄になった「2代目フェローMAX:以下フェローMAX」の車両概要をご紹介させていただきました。
今回【後編】では、大酒呑みの友人ふたりが乗り継いだ「フェローMAX」をご紹介させていただきます。くすんだドス黒いボディから鮮やかな山吹色のボディに変身したり、田舎道を封鎖したりして、友人たちのクルマの中でも話題の絶えない存在でした。
なお本ブログは、私の学生時代のつたない記憶と、定期購読誌「国産名車コレクション」、「名車文化研究所」や自動車メーカーなどのサイト、を参考にして書いていることをご承知おきください。
2.大酒呑みの友人ふたりの「フェローMAX」
2‐1)大酒呑みから大酒呑みへ
「フェローMAX」は大酒呑みの友人がしばらく保有し、その後もうひとりの大酒呑みの友人に引き継がれました。車両代金はいくらで引き継がれたのかは定かではありませんが、おそらく呑み代何回分といった支払方法だったのではないかと思います。
ひとり目の大酒呑みの友人は、お風呂に入ることすら面倒くさがっており、その愛車である「フェローMAX」は、もちろん洗車など一度もしてもらったことはなく、いつもくすんだドス黒いボディとなっていました。
ふたり目の大酒呑みの友人は、その真逆でとても几帳面できれい好きな男でした。そして「フェローMAX」を引き継ぐと真っ先に、洗車好きな私を巻き込んで一日がかりで、ピッカピカに磨き上げました。
するとそのくすんだどす黒いボディの下から、鮮やかな山吹色のボディが顔を出しました。どうやらこれが本当のボディカラーだったようでした。

2‐2)みんなで移動
友人たちの「フェローMAX」の排気量が、360㏄か550㏄のどちらだったのかはよく覚えていません。ただ2サイクルエンジンのオイルが燃える独特の臭いはしておらず、また4人乗車でもけっこう頑張って走ってくれていたので、550㏄の「フェローMAX550」だったのではないかと思います。
ただ「フェローMAX550」だったとしても車重は500kgちょっとということで、私を含めた当時の力自慢の友人4人(背筋力は4人合わせ1t は超えていました)で、この「フェローMAX」を持ち上げてみました。すると意外なほど簡単に持ち上げることができたので、いたずらついでに駐車場所を移動しておきました。
そして翌朝、大酒呑みの友人はなんとも不可思議な顔で、必死に前の晩の記憶をたどっていました。

2‐3)田舎道を封鎖
あるとき、私の仲間たちのたまり場になっていた森の中にあるアパートに向かいました。するとそのアパートの入口付近で、なにか大きな物体が道路を封鎖しているのをみつけました。
なにごとがあったのかと、ヘッドライトで照らしてみると、なんとそこには大酒呑みの乗った「フェローMAX」が真横になって止まっており、大酒呑みの友人は、クルマの中から必死に手を振って交通整理らしきことをしていました。
ただ完全に「フェローMAX」が道路を封鎖していたので、交通整理は意味をなしていませんでした。第一発見者が身内でよかったです。
どうやらアパートから道路に出るときに勢いよく進みすぎて道路わきの雑木に突っ込み、身動きが取れなくなっていたようでした。
前述の通り「フェローMAX」は大人4人で容易に持ち上げることができることが分かっていたので、アパートの住人など何人かの力も借りて無事「フェローMAX」を救出しました。「フェローMAX」も大酒呑みの友人も無事でした。無事でなによりでした。

3.「フェローMAX」の主要諸元
【前編】でも掲載しましたが、「フェローMAX」の360㏄と550㏄の主要諸元を下記に示します。
550㏄のエンジン排気量は、規格の上限に近い547㏄までアップされましたが、エンジン出力は5馬力ほどダウンし、一方でトルクは0.2kgmアップし低回転から発生するように改良されていました。軽自動車の激しい馬力競争も終焉を迎え、扱いやすさに重きが置かれるようになったようです。
また550㏄のボディサイズは、360㏄のバンパーを少し大きくした程度のサイズアップにとどまっていました。

4.おわりに
以上が、大酒呑みの友人ふたりが乗り継いだ「フェローMAX」のご紹介になります。
ひとリ目の大酒呑みの友人が「フェローMAX」に乗り始めたのはけっこう早い時期で、まだ私のもとに我が愛車ケンメリ(4代目スカイライン:マイナーチェンジ後なのでGC111)がなかったころだったので、この「フェローMAX」に友人4人フル乗車で、真夏に海水浴に出かけたことがあります。
もちろんエアコンなどついていなかったのですが、特に狭いといった記憶もなく、窓全開で爽快なドライブを楽しむことができました。本当はかなり狭くて暑かったのだと思いますが、どうやら若さがそれらを吹き飛ばしてくれたようです。懐かしい思い出です。
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