「孤独のグルメ」で紹介された本格広東料理のお店【南粤美食(なんえつびしょく)】にいってきました。
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1.はじめに
先日TVで「孤独のグルメ」の再放送を見ていると、主人公の井之頭五郎さん(以下五郎さん)が横浜中華街の【南粤美食】というお店にプラッと立ち寄って、とてもおいしそうに(いつもです)中華釜飯と海老雲呑(わんたん)麺を食べていました。
そのときは、そんなに遠くないのでいつか行ってみようかなという程度だったのですが、先日ご紹介した【たいめいけん】でおいしい洋食を食べてから、しばらく影を潜めていたカミさんの外食熱に火が付いたようで、夏休みの最終日は平日休みになるので、「孤独のグルメ」で紹介されていた中華街のお店に行きたいと言い出しました。
正直なところ連日の酷暑で、とても日中は外出しなくないと思いましたが、たまにはカミさん孝行も大切だと思い、横浜中華街の【南粤美食】に行くことにしました。
ということで今回は、「孤独のグルメ」でも紹介された横浜中華街にある【南粤美食】の絶品グルメをご紹介したいと思います。【南粤美食】は、あえて日本人向けにアレンジされていない本格的な広東料理のようで、暑い中無理してでもいってみるだけの価値のある名店でした。
なお文中で記載された価格は、税込みで2024年8月現在のものであることを、ご承知おきください。
2.場所は簡単
【南粤美食】の場所はとても分かりやすく、みなとみらい線の元町・中華街駅の近くの中華街東門(朝暘門)から入って、【崎陽軒】の「シウマイBAR」のある交差点を右に折れてすぐのところにある【ローズホテル横浜】の向かいにあります。
中華街の中にありながら周りには中華料理店がないので、初めての方(私もです)でも迷いようがない場所にあります。ただお店は中華街の中によくある煌びやかな装いではなく、普通の町中華風のいで立ちとなっています。
私たちはお昼どきを少し過ぎた13時半ごろお伺いしましたが、お盆明けの平日かつ、35℃を超える酷暑日ということで、なんと1組のみの待ちで、10分程度でお店の中に入ることができました。平日でもずいぶん行列ができ、土日は2時間待ちなんてこともあるそうです。ラッキーでした。
お店の中は、1階は五郎さんも座った10席程度のカウンター席、2階は丸テーブルが1つと普通のテーブルが3つで15名程度入ることができるようで(押し込めばもう少し入るかも)、私たちは2階の丸テーブルに相席(パーティションがあったので問題はありませんでした)に案内されました。
3.おすすめメニューを
お店の中の壁には、おすすめメニューが貼ってありました。お店の方がおすすめメニューが表示されたタブレットを見せながら注文をとってくれましたが、私にわかるのは五郎さんが食べていた中華釜飯と海老雲呑麺のみなので、その2つと、あとはすすめられるがままに、あひるの醤油煮と特大車海老チリソース煮を注文しました。
番組の中で五郎さんの食べたメニューがすべて入ったコースもあるようでしたが、こちらは事前の予約が必要のようでした。
タブレットや壁に貼られたおすすめのメニュー以外にも、冊子のメニューの中にはたくさんの魅力的な品々が並んでいましたが、まずは初めてということでおすすめをいただくことにしました。ちなみに中華釜飯は5種類ありましたが、お店一押しの腸詰め干し肉貝柱釜飯にしました。
4.どれも絶品
4‐1)マンゴージュース
向かいの方が生ビールを飲んでいたので、ドリンクを聞かれたときにクルマで来ていることを忘れて生ビールを注文しそうになりましたが、ふと我に返りカミさんと同じマンゴージュースを注文しました。
こちらは注文するやいなや速攻で出てきましたが、よく冷えていて濃厚でマンゴーらしい深みのある甘さで、とてもおいしいマンゴージュースでした。
4‐2)あひるの醤油煮
料理のほうはまず最初に、あひるの醤油煮が出てきました。皮は北京ダックのようなパリパリではなく、お肉とともにしっかりと醤油に付け込まれて煮込んであり、どちらかといえば身のしまった鶏肉といった感じでした。骨の周りのお肉にも味が染みついており、少し食べにくさはあるものの、頑張って食べきるだけの価値はありました。
4‐3)特大車海老チリソース煮
次に、特大車海老チリソース煮が出てきました。特大というだけあって車海老はなかなかの大きさで、最初は違う料理が出てきたのかと思ってしまいました。口の小さい人は、口の中に入らないほどの大きさなので、ナイフとフォークをもらったほうがいいかもしれません。
味はあまりピリ辛さはなく、どちらかといえば甘めでした。もちろん巨大な車海老の身はプリップリで、なんともいえない満足感を提供してくれました。
4‐4)腸詰め干し肉貝柱釜飯
そしていよいよ腸詰め干し肉貝柱釜飯が出てきました。お店の方が “写真を撮るなら今ですよ" とおっしゃるので急いで写真を撮ると、そのあと丁寧にご飯と具を混ぜ合わせてくれました。器が熱くて危ないので、お店の方がやってくれるようでした。
腸詰めと干し肉と貝柱が、ほどよく混ぜ合わさった釜飯を食べると、ご飯はパリパリッとした、釜飯というよりはパエリアに近い食感で、なんとも香ばしい味を楽しむことができました。具材の腸詰めと干し肉と貝柱は、聞くところこのお店の屋上で手間ひまかけて干された自家製のようで、なんとも味わい深い、これこそが本物の広東料理なのかと思いました。
4‐5)海老雲呑麺
最後は海老雲呑麺です。麺は細麺でありながらしっかりとした腰があり、スープは白湯系のとても柔らかい味でした。雲呑には大ぶりの海老がまるごと一匹入ってており、雲吞の皮もスープでしんなりすることなく、しっかりとした食感を残していました。
カミさんはこの味が相当気に入ったらしく、今回は二人でシェアしましたが、次回は一人前食べたいと連呼していました。確かに私も同じ気持ちでした。
4‐6)お持ち帰りもOK
別のテーブルのお客さんが、ちょっと勢いにのって注文しすぎたらしく、テーブルの上に “よろしければ食べませんか?" といわれたら速攻で箸が出てしまいそうなほど、おいしそうな品々が残っていました。
それを見た店員さんが “残った分はお持ち帰りもできますよ" とおっしゃって、まるでデパ地下のテイクアウトのおかずのように、きれいにパックされていました。
なるほど、この手もあったのかと、次回からは食べたいものはすべて注文し、残ったらテイクアウトをお願いしようと思いました。
5.おわりに
以上が、「孤独のグルメ」でも紹介された横浜中華街にある【南粤美食】の絶品グルメのご紹介となります。
この【南粤美食】の南粤とは、広東省の古い呼び名のようです。【南粤美食】はその広東省出身のオーナーシェフが、2016年に本格的な広東料理のお店としてオープンしたようです。
以前、横浜中華街の担々麺の名店【康華楼】のご紹介の中でもお話ししたように、この歴史ある横浜中華街でもお店の入れ替わりは激しく、【南粤美食】のようないいお店はあっという間に繁盛店になり、いくら老舗でもマンネリ化したお店は衰退していくようです。
そんな中で、この【南粤美食】を見つけ出した「孤独のグルメ」のスタッフの手腕は素晴らしいと思いました。
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たまたま巡り合うことができた絶品料理や、年甲斐もなく未だに食べ続けているカップ麺の珍しい品々などを、自称グルメ(大食い)の視点でご紹介しています。
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