「ペヤング」カップ麺シリーズ:その20(「そばめし風やきそば」と「ミステリーやきそば」)

1.はじめに

 先日、いつもお世話になっている格安スーパー【ロピア】で、今までとは一味違った「ペヤング」の新商品2品をみつけました。

 ひとつは「そばめし風やきそば」で、どうやら麺だけではなくお米も入ったその名の通りそばめし風の焼きそばのようでした。もうひとつは「ミステリーやきそば」で、食べるまでその味が分からないといった焼きそばでした。

 今まで食べた「ペヤング」の商品は、その商品名からだいたいの味は想像できましたが、今回の2品は、カップ麺のお米がどのような仕上がりなのか?、そもそもミステリーでいったい何が入っているのか?、その味はまったく想像できませんでした。

 ということで、今回は「ペヤング」の新商品「そばめし風やきそば」と「ミステリーやきそば」をご紹介したいと思います。

 なお本ブログは、私の確かな舌(?)と、「ペヤング」の製造元である【まるか食品】のホームページなどを参考にして書いていることを、ご承知おきください。

今回ご紹介する2商品
今回ご紹介する2商品

2.「そばめし風やきそば」

アルファ化米使用の記載
アルファ化米使用の記載

 「そばめし風やきそば」はその名の通り、麺とお米を混ぜ合わせたそばめしを再現した商品となります。お米にはアルファ化米という、炊飯を熱風で急速乾燥させたお米を使っているようです。

 一般的にお米は、炊飯によりおいしく食べられるデンプン構造「α(アルファ)デンプン」に変化しますが、冷たくなるとおいしくない「β(ベータ)デンプン」に戻ってしまいます。

 ただこのアルファ化米は、乾燥させて冷たくなっても「α(アルファ)デンプン」の状態を維持している優れもので、お湯をかけるだけでおいしく食べることができるようです。

「そばめし風やきそば」のパッケージ(通常のパッケージより底が深くなっています:右上)
「そばめし風やきそば」のパッケージ(通常のパッケージより底が深くなっています:右上)

 パッケージの上蓋を開けると、中には具たちとソースが入っており、具たちの中身は、主役となるうるち米(アルファ化米)、キャベツ、豚肉の3品でした。

 具の袋は通常より大きめで、うるち米がたっぷりと入っていました。ソースも通常は液体のところを粉末となっており、これはそばめしの食感を表現するためのこだわりなのだそうです。

 そして具たちを麺の上にのせて、熱湯を注いで3分間待ちました。パッケージの底が通常より深くなっているので、お湯の量も多めに注ぐことになりました。これはアルファ化米を、おいしく戻すためなのかもしれません。

「そばめし風やきそば」の具たち
「そばめし風やきそば」の具たち

 3分後にお湯を捨てて上蓋をはがすと、主役のお米がふっくらと仕上がって、麺の上に横たわっていました。粉末のソースを少し舐めてみると、それは昔懐かしい袋入り即席焼きそばを思い出す味でした。

「そばめし風やきそば」のお湯を捨てた直後(左)と 粉末ソースをかけた直後(右)
「そばめし風やきそば」のお湯を捨てた直後(左)と 粉末ソースをかけた直後(右)

 そして麺と具たちとソースをよく混ぜ合せました。ただ、せっかくふっくらと仕上がったお米と麺が、なかなかうまく絡んでくれず、粉末ソースも液体ソースに比べるとなかなか均等になじんでくれませんでした。

 ちょっと混ぜ合わせるのに時間がかかりましたが、「そばめし風やきそば」をいよいよ食べてみました。するとこれでもお米の量が麺に対して少ないのか、以前食べた本物のそばめしに比べると、お米の存在感がいまひとつでした。

 その味は、たまにお米が顔を出す、粉末ソースを使った懐かしい味のおいしい焼きそばでした。これはあくまでそばめし風ということで、そばめしの雰囲気が味わえる焼きそばだと考えれば、なかなかの仕上がりだと思いました。

 このアルファ化米は、カップ麺との相性がなかなか良さそうなので、これからも【まるか食品】は、このアルファ化米を使ったいろいろなアレンジ商品を仕掛けてきそうな気がします。楽しみです。

完成した「そばめし風やきそば」
完成した「そばめし風やきそば」

3.「ミステリーやきそば」

「ミステリーやきそば」は、自分が買った商品はどんな味なのかわからない、「ペヤング」の遊び心あふれる商品となります。パッケージから得られるヒントは、小ささ文字を目を凝らして読むと、具たちは卵とネギのみで、調味料にしょうゆが使われているといった程度でした。

「ミステリーやきそば」のパッケージ
「ミステリーやきそば」のパッケージ

 パッケージの上蓋を開けると、中には具たちと2つソースが入っており、具たちの中身は、前述の通り卵とネギの2品で、けっこうな量の卵が入っていました。

 2つのソースのひとつはいつもの液体ソース、もうひとつは仕上げにかける卵黄ソースとなっており、この時点では、どうやら卵風味の焼きそばであることが分かりました。

 そして具たちを麺の上にのせて、熱湯を注いで3分間待ちました。

「ミステリーやきそば」の具たち
「ミステリーやきそば」の具たち

 3分後にお湯を捨てて上蓋をはがすと、どうやら主役になりそうな卵が、ふっくらとなって麺の上に横たわっていました。液体ソースを少し舐めてみると、とても濃厚な卵の風味がするよく出汁のきいた麺つゆの味でした。

「ミステリーやきそば」のお湯を捨てた直後(左)と 液体ソースをかけた直後(右)
「ミステリーやきそば」のお湯を捨てた直後(左)と 液体ソースをかけた直後(右)

 そして麺と具たちと液体ソースをよく混ぜ合せ、仕上げに卵黄ソースをかけて完成です。卵黄ソースは、卵黄そのもので、こちらも少し舐めてもいると、濃厚な卵黄に、やはりよく出汁の効いた麺つゆを混ぜた味でした。

 そしていざ食べてみると、その味は少し濃い目の麺つゆで味付けした釜玉うどんそのものの味で、どうやら「ミステリーやきそば」の正体は、「釜玉うどん風やきそば」だったようです。

 それは、具、液体ソース、卵黄ソースの絶妙な組み合わせで、みごとに釜玉うどんが再現された、おいしい釜玉うどん風の焼きそばでした。

完成した「ミステリーやきそば」:卵黄ソースをかける前(左)、かけた後(右)
完成した「ミステリーやきそば」:卵黄ソースをかける前(左)、かけた後(右)

4.おわりに

 以上が、「そばめし風やきそば」と「ミステリーやきそば」のご紹介になります。

 「そばめし風やきそば」は、お湯で戻すだけでおいしく食べられるアルファ化米を使ってそばめしを再現した、なかなかチャレンジングな商品でした。本物よりはお米の量は少な目でしたが、そばめしの雰囲気が十分に味わえる、そばめし風のおいしい焼きそばでした。

 「ミステリーやきそば」は、その正体は「釜玉うどん風やきそば」でしたが、具、液体ソース、卵黄ソースを絶妙に組み合わせて仕上げられた、おいしい釜玉うどん風の焼きそばでした。

 どちらの商品も、次なる驚きの新商品を予感させられる、なかなかの仕上がりでした。

<「ペヤング」関連ブログ一覧>

 「ペヤング」のめずらしいカップ麺をご紹介していますので、ぜひご覧になってください。

「ペヤング」関連ブログ一覧
「ペヤング」関連ブログ一覧

■■■【提携先総合オンラインショップ】■■■